脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 10.0
CVE-2026-65906

JetBrains TeamCity で Kotlin DSL のサンドボックスを抜けてコード実行ができた

情報取得日: 2026/07/23/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-65906
製品JetBrains / TeamCity
CVSS10.0(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-94 生成コードの不適切な制御(コードインジェクション)
登録/公開日2026/07/23
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-65906

概要

CI/CD サーバ TeamCity のビルド設定を Kotlin で書く仕組み(Kotlin DSL)に、サンドボックスを抜け出せる欠陥があった。NVD の記述は「In JetBrains TeamCity before 2026.1.2, 2025.11.6 code execution via Kotlin DSL sandbox escape was possible」で、DSL のスクリプトが本来閉じ込められているはずの実行環境から抜け、コード実行に至る。NVD の CPE によれば対象は 2025.11.6 未満の全バージョンと、2026.1 以上 2026.1.2 未満で、修正版は 2026.1.2 と 2025.11.6 である。CVSS の評価は評価元で大きく割れている。NVD 自身(Primary)は 10.0 Critical で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H。採番元の JetBrains(cve@jetbrains.com)は 8.8 High で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H としている。差は権限要否(PR:N か PR:L か)とスコープ変更の有無で、NVD は権限不要かつサーバ境界を越えると見ている。当サイトは掲載基準どおり NVD の Primary 値を採用して 10.0 Critical として扱う。CWE は JetBrains の割り当てで CWE-94。NVD の vulnStatus は Analyzed(最終更新 2026-08-11)、参照は JetBrains の Fixed security issues ページ1件のみで、技術的な詳細(どの API でサンドボックスが抜けるか、再現手順)は公開されていない。2026年8月15日時点で CISA KEV カタログには収載されておらず、悪用の一次情報も確認できない。同じ 2026.1.2 / 2025.11.6 で CVE-2026-65907(Git VCS root 経由のコード実行)も修正されている。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2/ECS/EKS 上で稼働する TeamCity サーバを 2026.1.2 以上(2025.11 系は 2025.11.6 以上)へ更新する
TeamCity は利用者が自前で運用するソフトウェアで、AWS からの修正提供は無い。管理画面を ALB 越しに公開している場合は、更新までの間だけでも Security Group や WAF で接続元を絞る。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
GCE/GKE 上の TeamCity サーバを 2026.1.2 以上(2025.11 系は 2025.11.6 以上)へ更新する
GCP 固有の修正提供は無い。外部公開している場合は Cloud Armor か IAP で管理画面へのアクセス元を限定する。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
VM/AKS 上の TeamCity サーバを 2026.1.2 以上(2025.11 系は 2025.11.6 以上)へ更新する
Azure 固有の修正提供は無い。更新手順はコンテナイメージのタグ差し替え、または JetBrains 配布のインストーラでの上書きになる。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
JetBrains 配布の TeamCity を 2026.1.2 以上(2025.11 系は 2025.11.6 以上)へ入れ替える
ディストリの標準パッケージではないため、Ubuntu USN や RHSA には出ない。ベンダー配布物で更新する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

解決策は TeamCity サーバを 2026.1.2 以上、または 2025.11 系なら 2025.11.6 以上へ更新することで、これは NVD の記述と JetBrains の修正版表記の両方で確認できる。回避策は公開されていないため、更新が唯一の恒久対応である。更新までのつなぎとしては、Kotlin DSL の入口を絞るのが現実的である。TeamCity では設定を VCS に保存する(Versioned Settings)機能で、リポジトリ側の .teamcity 配下の Kotlin コードがサーバに読み込まれる。ここに書き込める人が実質的にサーバ上のコード実行権限を持つことになるので、設定を保存しているリポジトリのブランチ保護とレビュー必須化、書き込み権限を持つアカウントの棚卸しを先に行う。プロジェクト管理者の権限を持つユーザ数を減らすことも同じ効果がある。あわせて、TeamCity サーバの管理画面をインターネットに直接公開している場合は、VPN や IP 制限の内側へ移す。CI サーバは資格情報とデプロイ鍵の集積地なので、侵害されたときの被害がビルド1本では終わらない点に注意する。更新後の確認としては、サーバのバージョン表示に加えて、身に覚えのないビルド設定の変更履歴、Kotlin DSL の更新コミット、ビルドエージェント上での想定外のプロセス起動が無いかをログで見る。更新を実施する際は、同じリリースで直る CVE-2026-65907 も同時に解消されるため、まとめて1回の停止で済ませるとよい。

よくある質問(CVE-2026-65906)

CVE-2026-65906(TeamCity)の影響は?

Critical(CVSS 10.0)に分類されるJetBrains TeamCityの脆弱性です。CI/CD サーバ TeamCity のビルド設定を Kotlin で書く仕組み(Kotlin DSL)に、サンドボックスを抜け出せる欠陥があった。NVD の記述は「In JetBrains TeamCity before 2026.1.2, 2025.11.6 code execution via Kotlin DSL sandbox escape was possible」で、DSL のスクリプトが本来閉じ込められているはずの実行環境から抜け、コード実行に至る。NVD の CPE によれば対象は 2025.11.6 未満の全バージョンと、2026.1 以上 2026.1.2 未満で、修正版は 2026.1.2 と 2025.11.6 である。CVSS の評価は評価元で大きく割れている。NVD 自身(Primary)は 10.0 Critical で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H。採番元の JetBrains(cve@jetbrains.com)は 8.8 High で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H としている。差は権限要否(PR:N か PR:L か)とスコープ変更の有無で、NVD は権限不要かつサーバ境界を越えると見ている。当サイトは掲載基準どおり NVD の Primary 値を採用して 10.0 Critical として扱う。CWE は JetBrains の割り当てで CWE-94。NVD の vulnStatus は Analyzed(最終更新 2026-08-11)、参照は JetBrains の Fixed security issues ページ1件のみで、技術的な詳細(どの API でサンドボックスが抜けるか、再現手順)は公開されていない。2026年8月15日時点で CISA KEV カタログには収載されておらず、悪用の一次情報も確認できない。同じ 2026.1.2 / 2025.11.6 で CVE-2026-65907(Git VCS root 経由のコード実行)も修正されている。

CVE-2026-65906 の対応方法・回避策は?

解決策は TeamCity サーバを 2026.1.2 以上、または 2025.11 系なら 2025.11.6 以上へ更新することで、これは NVD の記述と JetBrains の修正版表記の両方で確認できる。回避策は公開されていないため、更新が唯一の恒久対応である。更新までのつなぎとしては、Kotlin DSL の入口を絞るのが現実的である。TeamCity では設定を VCS に保存する(Versioned Settings)機能で、リポジトリ側の .teamcity 配下の Kotlin コードがサーバに読み込まれる。ここに書き込める人が実質的にサーバ上のコード実行権限を持つことになるので、設定を保存しているリポジトリのブランチ保護とレビュー必須化、書き込み権限を持つアカウントの棚卸しを先に行う。プロジェクト管理者の権限を持つユーザ数を減らすことも同じ効果がある。あわせて、TeamCity サーバの管理画面をインターネットに直接公開している場合は、VPN や IP 制限の内側へ移す。CI サーバは資格情報とデプロイ鍵の集積地なので、侵害されたときの被害がビルド1本では終わらない点に注意する。更新後の確認としては、サーバのバージョン表示に加えて、身に覚えのないビルド設定の変更履歴、Kotlin DSL の更新コミット、ビルドエージェント上での想定外のプロセス起動が無いかをログで見る。更新を実施する際は、同じリリースで直る CVE-2026-65907 も同時に解消されるため、まとめて1回の停止で済ませるとよい。

自分の環境が CVE-2026-65906 の影響を受けるか確認するには?

JetBrains TeamCity を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-65906)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

ベンダー公式・PSIRT アドバイザリ
NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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