情報取得日: 2026/07/28/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-14974 |
|---|---|
| 製品 | IBM / WebSphere Application Server (traditional) |
| CVSS | 9.8(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-502 信頼できないデータの逆シリアル化 |
| 登録/公開日 | 2026/07/28 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-14974 |
IBM WebSphere Application Server の traditional 版 8.5 系と 9.0 系に、信頼できないデータの逆シリアル化に起因する任意コード実行がある。リモートの攻撃者が細工したシリアライズデータを送り込むことで、アプリサーバの権限でコードを実行できるという類型で、Java アプリサーバでは繰り返し出ている経路である。IBM の速報(support/pages/node/7281641)は影響範囲を V8.5.0.0 から 8.5.5.30 まで、および V9.0.0.0 から 9.0.5.28 までとし、修正は APAR DT496118 を含む暫定修正、または Fix Pack 8.5.5.31 / 9.0.5.29 以降(いずれも提供目標は 2026 年第 3 四半期)だとしている。NVD の CPE も 8.5.5.31 未満と 9.0.5.29 未満を影響範囲として登録しており、両者は一致している。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary)は 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の IBM は 8.1 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)である。違いは攻撃条件の複雑さ(AC:L か AC:H)だけで、いずれも未認証・ネットワーク経由・三要素すべて High という点は共通している。IBM は回避策・緩和策を None と明記している。同じ速報は CVE-2026-14515(クロスサイトスクリプティング、IBM 評価 6.1)も扱う。CISA KEV には未収載、NVD の vulnStatus は Analyzed である。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | パッチあり(アプリ更新) |
EC2 / ECS / EKS 上の WebSphere Application Server traditional に DT496118 の暫定修正、または Fix Pack 8.5.5.31 / 9.0.5.29 以降を適用する
AWS 側のサービスの欠陥ではなく、利用者が管理するアプリサーバの版の問題。ALB 経由で公開している業務アプリの背後にいる古い 8.5 系セルが典型的な残存箇所で、コンテナ化している場合はイメージ再ビルドが必要。
参照リンク
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| GCP | パッチあり(アプリ更新) |
Compute Engine / GKE 上の WAS traditional に DT496118 の暫定修正または Fix Pack 8.5.5.31 / 9.0.5.29 以降を適用する
OS パッチやノードプールのアップグレードでは直らない。Cloud Build で WAS を焼き込んだイメージを使っている場合は、ビルダー側の Fix Pack 適用手順まで直さないと次の版でも古いままになる。
参照リンク
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| Azure | パッチあり(アプリ更新) |
Azure VM / AKS 上の WAS traditional に DT496118 の暫定修正または Fix Pack 8.5.5.31 / 9.0.5.29 以降を適用する
Azure Marketplace のイメージから起こした WAS も利用者側の更新責任になる。Update Manager は OS パッケージしか見ないため、WAS の版は別途 versionInfo で棚卸しする。
参照リンク
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| Linux | パッチあり(アプリ更新) |
IBM が配布する暫定修正または Fix Pack で更新する(8.5 系は 8.5.5.31 以降、9.0 系は 9.0.5.29 以降)
ディストリのパッケージ管理では更新されない。Installation Manager(imcl)で適用済みの Fix Pack を一覧し、複数のインストール場所(同一ホストに 8.5 と 9.0 が同居しているケース)を取りこぼさないようにする。
参照リンク
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判定は Fix Pack レベルの確認で、各プロファイル配下の bin/versionInfo(versionInfo.sh / versionInfo.bat)の出力を見て、8.5.5.30 以下または 9.0.5.28 以下なら該当する。ND セル構成では Deployment Manager と各ノードで版が揃っていないことがあるため、セル内の全ノードを一台ずつ見る必要がある。見落としやすいのは、更新の対象台帳から外れている古い箱で、具体的には長年触っていない業務系の 8.5 系、検証用に複製したまま残っているセル、traditional WAS をそのままコンテナに詰めたイメージ、災対サイト側の待機系が挙がる。IBM が緩和策を None としているので、更新を待つ間は経路を閉じる話になる。逆シリアル化の入口はアプリが受け付ける通信そのものなので、管理コンソールや管理用コネクタをインターネットから到達可能にしていないか、業務用の HTTP 経路の前段でリバースプロキシや WAF を挟んで受け付けるパスを絞れているか、社内向けのはずのポートがセキュリティグループやネットワークセキュリティグループで広く開いていないか、の三点を先に潰す。加えて、この機会に「どのエンドポイントが外部から到達できるか」の一覧を作ると、次に同種の逆シリアル化が出たときの初動が短くなる。完了条件は、影響範囲に入る全てのセル・全ノードで DT496118 を含む暫定修正が入っているか、Fix Pack 8.5.5.31 / 9.0.5.29 以降に上がっていることを版の出力で確認できた時点である。Fix Pack の提供目標は 2026 年第 3 四半期なので、その到着を待つのか暫定修正で先に塞ぐのかは、外部からの到達性がある系から順に判断するとよい。
Critical(CVSS 9.8)に分類されるIBM WebSphere Application Server (traditional)の脆弱性です。IBM WebSphere Application Server の traditional 版 8.5 系と 9.0 系に、信頼できないデータの逆シリアル化に起因する任意コード実行がある。リモートの攻撃者が細工したシリアライズデータを送り込むことで、アプリサーバの権限でコードを実行できるという類型で、Java アプリサーバでは繰り返し出ている経路である。IBM の速報(support/pages/node/7281641)は影響範囲を V8.5.0.0 から 8.5.5.30 まで、および V9.0.0.0 から 9.0.5.28 までとし、修正は APAR DT496118 を含む暫定修正、または Fix Pack 8.5.5.31 / 9.0.5.29 以降(いずれも提供目標は 2026 年第 3 四半期)だとしている。NVD の CPE も 8.5.5.31 未満と 9.0.5.29 未満を影響範囲として登録しており、両者は一致している。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary)は 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の IBM は 8.1 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)である。違いは攻撃条件の複雑さ(AC:L か AC:H)だけで、いずれも未認証・ネットワーク経由・三要素すべて High という点は共通している。IBM は回避策・緩和策を None と明記している。同じ速報は CVE-2026-14515(クロスサイトスクリプティング、IBM 評価 6.1)も扱う。CISA KEV には未収載、NVD の vulnStatus は Analyzed である。
判定は Fix Pack レベルの確認で、各プロファイル配下の bin/versionInfo(versionInfo.sh / versionInfo.bat)の出力を見て、8.5.5.30 以下または 9.0.5.28 以下なら該当する。ND セル構成では Deployment Manager と各ノードで版が揃っていないことがあるため、セル内の全ノードを一台ずつ見る必要がある。見落としやすいのは、更新の対象台帳から外れている古い箱で、具体的には長年触っていない業務系の 8.5 系、検証用に複製したまま残っているセル、traditional WAS をそのままコンテナに詰めたイメージ、災対サイト側の待機系が挙がる。IBM が緩和策を None としているので、更新を待つ間は経路を閉じる話になる。逆シリアル化の入口はアプリが受け付ける通信そのものなので、管理コンソールや管理用コネクタをインターネットから到達可能にしていないか、業務用の HTTP 経路の前段でリバースプロキシや WAF を挟んで受け付けるパスを絞れているか、社内向けのはずのポートがセキュリティグループやネットワークセキュリティグループで広く開いていないか、の三点を先に潰す。加えて、この機会に「どのエンドポイントが外部から到達できるか」の一覧を作ると、次に同種の逆シリアル化が出たときの初動が短くなる。完了条件は、影響範囲に入る全てのセル・全ノードで DT496118 を含む暫定修正が入っているか、Fix Pack 8.5.5.31 / 9.0.5.29 以降に上がっていることを版の出力で確認できた時点である。Fix Pack の提供目標は 2026 年第 3 四半期なので、その到着を待つのか暫定修正で先に塞ぐのかは、外部からの到達性がある系から順に判断するとよい。
IBM WebSphere Application Server (traditional) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-14974)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。