脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8 KEV 悪用確認
CVE-2026-20963

SharePoint Server の逆シリアル化で認証なしコード実行(悪用確認済み)

情報取得日: 2026/03/18/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-20963
製品Microsoft / Microsoft SharePoint Server
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-502 信頼できないデータの逆シリアル化
登録/公開日2026/03/18
KEV 期限2026/03/21 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-20963

概要

Microsoft Office SharePoint に信頼できないデータの逆シリアル化の欠陥があり、認証されていない攻撃者がネットワーク経由で任意のコードを実行できる。MSRC の FAQ は、未認証の攻撃者が任意のコードを注入して SharePoint サーバー上で実行できると説明している。認証が不要(PR:N)で利用者の操作も不要(UI:N)なため、外部から到達できる SharePoint が 1 台あればそれだけで成立する型である。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは付与されていない。Temporal は 8.5(E:U/RL:O/RC:C)で、Microsoft 側の記載は悪用未確認(exploited=No、Exploitation Less Likely)だが、CISA は 2026-03-18 に KEV へ収載しており、しかも是正期限を 2026-03-21 と収載から 3 日後に設定している。これは KEV の通常の 3 週間より大幅に短く、実際の悪用が進行していると当局が見ていることを示す。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。CPE に挙がっているのはオンプレミス製品のみで、Subscription Edition が 16.0.19127.20442 未満、SharePoint Server 2016 Enterprise、2019 の 3 件である。SharePoint Online は列挙されていない。公開日は 2026-01-13 で、MSRC の最終改訂は 2026-03-17。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure は同じ対応区分です: パッチあり(アプリ更新)
Linux のみ異なります: 対象外
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 上に構築した SharePoint Server ファームへ、MSRC の当該 CVE のページで示される更新を適用してビルドを修正版以上にする(Subscription Edition は 16.0.19127.20442 以上)
AWS のマネージドサービスではなく利用者が構築した SharePoint の問題。ALB や CloudFront 経由で外部公開しているファームは認証不要で狙われるため最優先。ファーム内の全サーバーに適用する必要がある。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine 上の SharePoint Server ファームへ該当する更新を適用してビルドを修正版以上にする
GCP 側の欠陥ではなく利用者が管理するアプリケーションの問題。Cloud Load Balancing 経由で公開しているファームから着手し、フロントエンドとアプリケーションサーバーの両方を更新する。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM 上の SharePoint Server ファームへ該当する更新を適用してビルドを修正版以上にする。SharePoint Online(Microsoft 365)は CPE に含まれず利用者側の作業は無い
IaaS 上に立てたオンプレ版が対象で、同じテナントで SharePoint Online を併用している場合もそちらの作業は発生しない。Application Gateway 経由で公開しているファームを先に処理する。
参照リンク
Linux 対象外
対応不要(SharePoint Server は Windows 上の製品)
CPE は SharePoint Server のみで、Linux 側に該当パッケージは無い。Linux 上のリバースプロキシで SharePoint を公開している場合は、更新までの間に到達範囲を絞る役目を担うだけである。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

該当判定は、まず自組織にオンプレミスの SharePoint Server が残っているかの確認から始める。Microsoft 365 の SharePoint Online だけを使っているなら CPE に該当は無い。オンプレがある場合は、SharePoint 管理シェルで Get-SPFarm の BuildVersion、または各サーバーの管理センターでビルドを確認し、Subscription Edition なら 16.0.19127.20442 以上になっているかを見る。SharePoint Server 2016 Enterprise と 2019 は CPE にバージョン範囲が付いていないため、MSRC の当該 CVE のページで自分の製品に対応する更新を確認して適用する。見落としやすいのは、部門が独自に立てた検証用ファーム、退役予定のまま止め忘れた旧ファーム、資産台帳から漏れている公開サーバーである。認証不要で悪用できるため、インターネットから到達できるものを最優先で洗う。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround の節を出していないので公式な回避策は無い。取れるのは経路を閉じる方向で、外部公開している SharePoint を一時的に社内網や VPN 経由に限定する、プロキシ側で不要なエンドポイントへの到達を止める、といった対応で更新までの時間を作る。完了条件は、すべてのオンプレファームでビルドが修正版以上になっていること、フロントエンドだけでなくアプリケーションサーバーも含めてファーム全体に更新が入り、必要な構成ウィザードの実行まで終わっていることである。ここが SharePoint 特有の落とし穴で、1 台だけ古いままだと穴が残る。KEV の是正期限 2026-03-21 は既に大きく過ぎているため、未更新のファームが残っているなら期限超過として扱う。加えて KEV 収載は悪用が観測されたことを意味するので、更新だけで終わらせてはいけない。認証なしでコード実行が可能な問題なので、更新前の期間に Web シェルなど不審なファイルが配置されていないか、IIS のログに未認証での不自然な POST が無いかを確認し、必要ならサーバー上のアプリケーションの秘密情報やサービスアカウントの資格情報を再発行する。

よくある質問(CVE-2026-20963)

CVE-2026-20963(Microsoft SharePoint Server)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるMicrosoft Microsoft SharePoint Serverの脆弱性です。Microsoft Office SharePoint に信頼できないデータの逆シリアル化の欠陥があり、認証されていない攻撃者がネットワーク経由で任意のコードを実行できる。MSRC の FAQ は、未認証の攻撃者が任意のコードを注入して SharePoint サーバー上で実行できると説明している。認証が不要(PR:N)で利用者の操作も不要(UI:N)なため、外部から到達できる SharePoint が 1 台あればそれだけで成立する型である。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは付与されていない。Temporal は 8.5(E:U/RL:O/RC:C)で、Microsoft 側の記載は悪用未確認(exploited=No、Exploitation Less Likely)だが、CISA は 2026-03-18 に KEV へ収載しており、しかも是正期限を 2026-03-21 と収載から 3 日後に設定している。これは KEV の通常の 3 週間より大幅に短く、実際の悪用が進行していると当局が見ていることを示す。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。CPE に挙がっているのはオンプレミス製品のみで、Subscription Edition が 16.0.19127.20442 未満、SharePoint Server 2016 Enterprise、2019 の 3 件である。SharePoint Online は列挙されていない。公開日は 2026-01-13 で、MSRC の最終改訂は 2026-03-17。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2026-20963 の対応方法・回避策は?

該当判定は、まず自組織にオンプレミスの SharePoint Server が残っているかの確認から始める。Microsoft 365 の SharePoint Online だけを使っているなら CPE に該当は無い。オンプレがある場合は、SharePoint 管理シェルで Get-SPFarm の BuildVersion、または各サーバーの管理センターでビルドを確認し、Subscription Edition なら 16.0.19127.20442 以上になっているかを見る。SharePoint Server 2016 Enterprise と 2019 は CPE にバージョン範囲が付いていないため、MSRC の当該 CVE のページで自分の製品に対応する更新を確認して適用する。見落としやすいのは、部門が独自に立てた検証用ファーム、退役予定のまま止め忘れた旧ファーム、資産台帳から漏れている公開サーバーである。認証不要で悪用できるため、インターネットから到達できるものを最優先で洗う。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround の節を出していないので公式な回避策は無い。取れるのは経路を閉じる方向で、外部公開している SharePoint を一時的に社内網や VPN 経由に限定する、プロキシ側で不要なエンドポイントへの到達を止める、といった対応で更新までの時間を作る。完了条件は、すべてのオンプレファームでビルドが修正版以上になっていること、フロントエンドだけでなくアプリケーションサーバーも含めてファーム全体に更新が入り、必要な構成ウィザードの実行まで終わっていることである。ここが SharePoint 特有の落とし穴で、1 台だけ古いままだと穴が残る。KEV の是正期限 2026-03-21 は既に大きく過ぎているため、未更新のファームが残っているなら期限超過として扱う。加えて KEV 収載は悪用が観測されたことを意味するので、更新だけで終わらせてはいけない。認証なしでコード実行が可能な問題なので、更新前の期間に Web シェルなど不審なファイルが配置されていないか、IIS のログに未認証での不自然な POST が無いかを確認し、必要ならサーバー上のアプリケーションの秘密情報やサービスアカウントの資格情報を再発行する。

自分の環境が CVE-2026-20963 の影響を受けるか確認するには?

Microsoft Microsoft SharePoint Server を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-20963)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2026-20963 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/03/21 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

CISA KEV(悪用確認・対応期限・ランサム利用の出典)
NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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