脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHighAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8 NEW
CVE-2026-9103

Langflow の auto_login エンドポイントが未認証で長期有効な superuser トークンを発行する認証不備

情報取得日: 2026/07/17/最終確認: 2026/07/22・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-9103
製品IBM / Langflow OSS 1.0.0 - 1.10.0
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-306 Missing Authentication for Critical Function
登録/公開日2026/07/17
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-9103

概要

LLM アプリ構築ツール Langflow の `/api/v1/login/auto_login` は、AUTO_LOGIN 設定が有効なとき認証を要求せずに長期有効な superuser 権限の bearer トークンを発行する。そして AUTO_LOGIN は既定で有効である。したがって Langflow をネットワークに露出させているだけで、未認証の攻撃者が管理者相当のトークンを取得できる。さらに CORS 設定が緩いため、取得したトークンが意図しないオリジンに漏れる経路も指摘されている。Langflow は 2026年に入ってから CVE-2026-33017(未認証RCE)、CVE-2026-55255(他ユーザーのフローを実行できる IDOR、CISA KEV 登録済み)と、公開状態のインスタンスを狙う脆弱性が続いており、本件も同じ「そもそも外に出してはいけない」系統の問題である。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
ECS / EKS / EC2 上の Langflow コンテナイメージを 1.10.0 より新しいバージョンへ更新する。あわせて ALB のリスナーを公開から内部向けに変え、必要なら ALB の OIDC 認証や Verified Access で前段認証を掛ける。セキュリティグループで 7860/TCP を社内 CIDR に限定する。
AWS 側に修正パッチは無い。露出制御(SG / ALB 認証)が実効的な緩和になる。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Cloud Run / GKE 上のイメージを更新する。Cloud Run なら ingress を internal + Cloud Load Balancing に限定し、IAP(Identity-Aware Proxy)で前段認証を掛ける。GKE なら Service を ClusterIP にして外部公開を止める。
GCP 側に修正パッチは無い。IAP による前段認証が未認証アクセスを遮断する。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Container Apps / AKS / App Service 上のイメージを更新する。Container Apps は ingress を internal にし、App Service なら Easy Auth(App Service 認証)を有効にして未認証リクエストを拒否する。NSG で受信を制限する。
Azure 側に修正パッチは無い。Easy Auth / NSG による露出制御を併用する。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
pip / uv 導入なら `pip install -U langflow`、Docker 運用なら `langflowai/langflow` の新しいタグへ差し替えて再起動する。起動時の環境変数に `LANGFLOW_AUTO_LOGIN=false` を明示し、リバースプロキシ(nginx 等)側で Basic 認証や IP 制限を掛ける。
AUTO_LOGIN を false にすると superuser 資格情報の設定が必要になるため、更新と同時に認証設計を決めること。
参照リンク

CVE-2026-9103 の対応手順(環境別)

確認できた公式情報に基づく環境別の対応手順です。実施前に必ず一次情報と自環境で検証してください。

  1. AWS 環境での対応
    ECS / EKS / EC2 上の Langflow コンテナイメージを 1.10.0 より新しいバージョンへ更新する。あわせて ALB のリスナーを公開から内部向けに変え、必要なら ALB の OIDC 認証や Verified Access で前段認証を掛ける。セキュリティグループで 7860/TCP を社内 CIDR に限定する。(AWS 側に修正パッチは無い。露出制御(SG / ALB 認証)が実効的な緩和になる。) 参照
  2. GCP 環境での対応
    Cloud Run / GKE 上のイメージを更新する。Cloud Run なら ingress を internal + Cloud Load Balancing に限定し、IAP(Identity-Aware Proxy)で前段認証を掛ける。GKE なら Service を ClusterIP にして外部公開を止める。(GCP 側に修正パッチは無い。IAP による前段認証が未認証アクセスを遮断する。) 参照
  3. Azure 環境での対応
    Container Apps / AKS / App Service 上のイメージを更新する。Container Apps は ingress を internal にし、App Service なら Easy Auth(App Service 認証)を有効にして未認証リクエストを拒否する。NSG で受信を制限する。(Azure 側に修正パッチは無い。Easy Auth / NSG による露出制御を併用する。) 参照
  4. Linux 環境での対応
    pip / uv 導入なら `pip install -U langflow`、Docker 運用なら `langflowai/langflow` の新しいタグへ差し替えて再起動する。起動時の環境変数に `LANGFLOW_AUTO_LOGIN=false` を明示し、リバースプロキシ(nginx 等)側で Basic 認証や IP 制限を掛ける。(AUTO_LOGIN を false にすると superuser 資格情報の設定が必要になるため、更新と同時に認証設計を決めること。) 参照

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

根本対処は Langflow を 1.10.0 より新しいバージョンへ更新すること(NVD の影響範囲は 1.0.0 から 1.10.0、公開済みの最新は 2026-07-07 の v1.10.2)。ただしこの製品については、更新以前に配置の見直しが要る。(1) Langflow をインターネットに直接公開しない。VPN・踏み台・アイデンティティ認識型プロキシの背後に置く。(2) `AUTO_LOGIN` を明示的に false にし、`LANGFLOW_SUPERUSER` / `LANGFLOW_SUPERUSER_PASSWORD` を設定して通常の認証を有効にする。(3) CORS の許可オリジンを実際に使うものだけに絞る。(4) すでに公開運用していたなら、発行済みトークンの失効とフロー内に保存された API キー・認証情報のローテーションを行う。Langflow は過去に「修正版とされたバージョンがまだ攻撃可能だった」事例(CVE-2026-33017)もあるため、更新だけを対策とせず露出の遮断を併用する。

よくある質問(CVE-2026-9103)

CVE-2026-9103(Langflow OSS 1.0.0 - 1.10.0)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるIBM Langflow OSS 1.0.0 - 1.10.0の脆弱性です。LLM アプリ構築ツール Langflow の `/api/v1/login/auto_login` は、AUTO_LOGIN 設定が有効なとき認証を要求せずに長期有効な superuser 権限の bearer トークンを発行する。そして AUTO_LOGIN は既定で有効である。したがって Langflow をネットワークに露出させているだけで、未認証の攻撃者が管理者相当のトークンを取得できる。さらに CORS 設定が緩いため、取得したトークンが意図しないオリジンに漏れる経路も指摘されている。Langflow は 2026年に入ってから CVE-2026-33017(未認証RCE)、CVE-2026-55255(他ユーザーのフローを実行できる IDOR、CISA KEV 登録済み)と、公開状態のインスタンスを狙う脆弱性が続いており、本件も同じ「そもそも外に出してはいけない」系統の問題である。

CVE-2026-9103 の対応方法・回避策は?

根本対処は Langflow を 1.10.0 より新しいバージョンへ更新すること(NVD の影響範囲は 1.0.0 から 1.10.0、公開済みの最新は 2026-07-07 の v1.10.2)。ただしこの製品については、更新以前に配置の見直しが要る。(1) Langflow をインターネットに直接公開しない。VPN・踏み台・アイデンティティ認識型プロキシの背後に置く。(2) `AUTO_LOGIN` を明示的に false にし、`LANGFLOW_SUPERUSER` / `LANGFLOW_SUPERUSER_PASSWORD` を設定して通常の認証を有効にする。(3) CORS の許可オリジンを実際に使うものだけに絞る。(4) すでに公開運用していたなら、発行済みトークンの失効とフロー内に保存された API キー・認証情報のローテーションを行う。Langflow は過去に「修正版とされたバージョンがまだ攻撃可能だった」事例(CVE-2026-33017)もあるため、更新だけを対策とせず露出の遮断を併用する。

自分の環境が CVE-2026-9103 の影響を受けるか確認するには?

IBM Langflow OSS 1.0.0 - 1.10.0 を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-9103)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/07/22)。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

« 一覧に戻る