情報取得日: 2026/09/18・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-53266 |
|---|---|
| 製品 | Linux / Linux カーネルの netfilter bridge(ebtables)。修正は stable 各系列に入っており、Ubuntu の追跡では upstream の修正として 7.1~rc7 / 6.8.y / 6.17.y / 7.0.13 が挙がっている。OSV では 5.10 系が 5.10.259 で修正 |
| CVSS | 8.8(High) CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-787 境界外書き込み |
| 登録/公開日 | 2026/09/18 |
| KEV 期限 | 2026/09/21 まで(米国連邦機関向け目安) |
| 推奨対応 | ベンダーの指示に従って緩和策を適用する(BOD 26-04 の指針と CISA の Forensics Triage Requirements に従う)。クラウドサービスについては BOD 26-04 の該当指針に従い、緩和策が無い場合は製品の使用を中止する。 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-53266 |
**ebtables の SNAT ターゲットで、ARP の送信元ハードウェアアドレスを書き換える処理が、書き込み可能でないバッファへ直接書き込んでいた。** カーネルの修正コミットの説明によれば、イーサネットの送信元アドレスの書き換えは `skb_ensure_writable(skb, 0)` の後ろに置かれていたが、**オプションの ARP sender hardware address の書き換えだけは事情が違う**。この処理は `skb_store_bits(skb, sizeof(struct arphdr), info->mac, ETH_ALEN)` で skb->data からの相対位置に書き込む。`skb_header_pointer()` は ARP ヘッダを安全に「読む」だけで、その後に書き込む範囲を書き込み可能にはしない。 **その範囲が splice で取り込んだファイルページに裏付けられた非線形 skb フラグメントに残っていると、`skb_store_bits()` はそのフラグメントのページをマップして、新しい MAC アドレスをそこへ直接書き込んでしまう。** 修正は、ARP ヘッダを読む前と `skb_store_bits()` を呼ぶ前に、SHA の範囲を書き込み可能にするというもの。 **すでに悪用されている。** CISA は 2026年9月18日にこの CVE を KEV(悪用が確認された脆弱性カタログ)へ収載し、是正期限を **2026年9月21日**とした。NVD の SSVC 判定でも `exploitation: active` / `technicalImpact: total` が付いている。KEV の記載には「影響を受ける製品は End-of-Life / End-of-Service の可能性があり、利用中止またはサポート対象バージョンへの移行が推奨される」という注記がある。 **評価点はソースによって差がある。** NVD に載っている CVSS 3.1 は 8.8(AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H・Secondary 提供)、Red Hat は Important で 7.5(AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、Amazon Linux は Medium で 5.3(AV:A/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N)を付けている。**本サイトの掲載値は NVD の 8.8 を採っている。** 点数の差は評価者の前提(攻撃元がローカルか隣接ネットワークか、権限が要るか)の違いによるもので、実際の優先度は KEV 収載と自分の環境で ebtables を使っているかで判断するのが妥当である。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | ディストリ修正あり |
**Amazon Linux はカーネルパッケージの更新で対処する。** Amazon Linux の CVE データには AL2 の ALAS2KERNEL-5.10-2026-124(2026-07-08)/ ALAS2KERNEL-5.15-2026-110(2026-07-20)、AL2023 の ALAS2023-2026-1924(2026-07-07)/ ALAS2023-2026-1968(kernel6.12・2026-07-20)/ ALAS2023-2026-1925(kernel6.18・2026-07-07)が紐づいている。
同データの `status` 欄はいずれも `PendingFix` と表示されており、アドバイザリが出ていることと表示が一致していない。**適用できる修正版があるかは、各 ALAS のページで自分のカーネル系列を見て確認すること。** Amazon Linux が付けている評価は Medium / CVSS 5.3 で、NVD の 8.8 より低い。EKS のマネージドノードグループや Bottlerocket を使っている場合は、ノードの AMI を更新して入れ替える形になる。
参照リンク
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| GCP | 情報確認中 |
**GCP 固有の情報は確認できていない。公式で要確認。** Compute Engine 上の Linux VM は、使っているディストリのカーネル更新(上の Red Hat / Ubuntu / Amazon Linux の状況)に従う。
GKE / Container-Optimized OS 側の扱いについて、本記事の確認時点(2026-09-19)に該当する GCP のセキュリティ情報を特定できていない。GKE のノードは COS または Ubuntu のイメージで動くため、**Google Cloud のセキュリティ情報ページで CVE-2026-53266 の記載を確認すること**。ノード側はイメージのアップグレードで入れ替わる。
参照リンク
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| Azure | 情報確認中 |
**Azure 固有の情報は確認できていない。公式で要確認。** Azure VM 上の Linux は、使っているディストリのカーネル更新に従う。
Azure Linux(旧 CBL-Mariner)および AKS のノードイメージについて、本記事の確認時点(2026-09-19)に該当する記載を特定できていない。**AKS のリリースノートと Azure Linux のアドバイザリで CVE-2026-53266 を確認すること。** AKS のノードは node image upgrade で入れ替わる。
参照リンク
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| Linux | ディストリ修正あり |
**ディストリビューションのカーネルパッケージを更新する。** Red Hat は RHEL 8 が RHSA-2026:39083(kernel-4.18.0-553.143.1.el8_10)、RHEL 9 が RHSA-2026:36645(kernel-5.14.0-687.23.1.el9_8)で修正済み。Ubuntu は jammy 5.15.0-198.208 / noble 6.8.0-146.146 が pending、focal は needed。
**RHEL 10 と RHEL 9 の kernel-rt は 2026-09-19 時点で Affected のまま**なので、該当する場合は Red Hat の CVE ページで状況を追う。Ubuntu の questing は end of life として ignored 扱いで、修正は出ない。自前ビルドのカーネルを使っている場合は、上流の stable 系列(7.1~rc7 / 6.8.y / 6.17.y / 7.0.13、5.10 系は 5.10.259)の該当コミットを取り込む。更新後は再起動が要る(live patch を使っている場合はその提供状況を確認する)。
参照リンク
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**カーネルを修正入りのバージョンへ更新する。ディストリビューションのパッケージ更新で対処する。** 上流の修正は stable の複数系列に入っており、Ubuntu の追跡ページは upstream の released として 7.1~rc7 / 6.8.y / 6.17.y / 7.0.13 を挙げている。OSV の記録では 5.10 系は 5.10.259 で修正されている。 **利用しているディストリごとに状況が違うので、自分の環境の追跡ページで確認する。** 2026年9月19日時点の各追跡の表示は次のとおり。**Red Hat** は RHEL 8 が RHSA-2026:39083(kernel-4.18.0-553.143.1.el8_10・2026-07-14)、RHEL 9 が RHSA-2026:36645(kernel-5.14.0-687.23.1.el9_8・2026-07-08)で修正済み。RHEL 10 と RHEL 9 の kernel-rt は Affected のまま。RHEL 6 / 7 は Not affected。**Ubuntu** は jammy が 5.15.0-198.208、noble が 6.8.0-146.146 で pending、focal が needed、trusty / xenial / bionic は not-affected、questing は ignored(end of life)。 **ebtables を使っていないなら、影響は受けない。** この欠陥は ebtables の SNAT ターゲットで、かつ ARP sender hardware address の書き換えオプションを使う構成でのみ踏む経路にある。ブリッジ上で ebtables を組んでいるホスト(コンテナのブリッジネットワークやハイパーバイザのブリッジを含む)を先に洗い出すと、更新の優先順位を付けやすい。 **KEV の是正期限は 2026年9月21日で、これは公開から間もない。** 期限に間に合わない環境では、ebtables の当該ルールを外す・ブリッジ構成を見直すといった構成側の回避を検討する。ただし本サイトでは、公式に「この構成にすれば安全」と示された回避策は確認できていない。
High(CVSS 8.8)に分類されるLinux Linux カーネルの netfilter bridge(ebtables)。修正は stable 各系列に入っており、Ubuntu の追跡では upstream の修正として 7.1~rc7 / 6.8.y / 6.17.y / 7.0.13 が挙がっている。OSV では 5.10 系が 5.10.259 で修正の脆弱性です。**ebtables の SNAT ターゲットで、ARP の送信元ハードウェアアドレスを書き換える処理が、書き込み可能でないバッファへ直接書き込んでいた。** カーネルの修正コミットの説明によれば、イーサネットの送信元アドレスの書き換えは `skb_ensure_writable(skb, 0)` の後ろに置かれていたが、**オプションの ARP sender hardware address の書き換えだけは事情が違う**。この処理は `skb_store_bits(skb, sizeof(struct arphdr), info->mac, ETH_ALEN)` で skb->data からの相対位置に書き込む。`skb_header_pointer()` は ARP ヘッダを安全に「読む」だけで、その後に書き込む範囲を書き込み可能にはしない。 **その範囲が splice で取り込んだファイルページに裏付けられた非線形 skb フラグメントに残っていると、`skb_store_bits()` はそのフラグメントのページをマップして、新しい MAC アドレスをそこへ直接書き込んでしまう。** 修正は、ARP ヘッダを読む前と `skb_store_bits()` を呼ぶ前に、SHA の範囲を書き込み可能にするというもの。 **すでに悪用されている。** CISA は 2026年9月18日にこの CVE を KEV(悪用が確認された脆弱性カタログ)へ収載し、是正期限を **2026年9月21日**とした。NVD の SSVC 判定でも `exploitation: active` / `technicalImpact: total` が付いている。KEV の記載には「影響を受ける製品は End-of-Life / End-of-Service の可能性があり、利用中止またはサポート対象バージョンへの移行が推奨される」という注記がある。 **評価点はソースによって差がある。** NVD に載っている CVSS 3.1 は 8.8(AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H・Secondary 提供)、Red Hat は Important で 7.5(AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、Amazon Linux は Medium で 5.3(AV:A/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N)を付けている。**本サイトの掲載値は NVD の 8.8 を採っている。** 点数の差は評価者の前提(攻撃元がローカルか隣接ネットワークか、権限が要るか)の違いによるもので、実際の優先度は KEV 収載と自分の環境で ebtables を使っているかで判断するのが妥当である。
**カーネルを修正入りのバージョンへ更新する。ディストリビューションのパッケージ更新で対処する。** 上流の修正は stable の複数系列に入っており、Ubuntu の追跡ページは upstream の released として 7.1~rc7 / 6.8.y / 6.17.y / 7.0.13 を挙げている。OSV の記録では 5.10 系は 5.10.259 で修正されている。 **利用しているディストリごとに状況が違うので、自分の環境の追跡ページで確認する。** 2026年9月19日時点の各追跡の表示は次のとおり。**Red Hat** は RHEL 8 が RHSA-2026:39083(kernel-4.18.0-553.143.1.el8_10・2026-07-14)、RHEL 9 が RHSA-2026:36645(kernel-5.14.0-687.23.1.el9_8・2026-07-08)で修正済み。RHEL 10 と RHEL 9 の kernel-rt は Affected のまま。RHEL 6 / 7 は Not affected。**Ubuntu** は jammy が 5.15.0-198.208、noble が 6.8.0-146.146 で pending、focal が needed、trusty / xenial / bionic は not-affected、questing は ignored(end of life)。 **ebtables を使っていないなら、影響は受けない。** この欠陥は ebtables の SNAT ターゲットで、かつ ARP sender hardware address の書き換えオプションを使う構成でのみ踏む経路にある。ブリッジ上で ebtables を組んでいるホスト(コンテナのブリッジネットワークやハイパーバイザのブリッジを含む)を先に洗い出すと、更新の優先順位を付けやすい。 **KEV の是正期限は 2026年9月21日で、これは公開から間もない。** 期限に間に合わない環境では、ebtables の当該ルールを外す・ブリッジ構成を見直すといった構成側の回避を検討する。ただし本サイトでは、公式に「この構成にすれば安全」と示された回避策は確認できていない。
Linux Linux カーネルの netfilter bridge(ebtables)。修正は stable 各系列に入っており、Ubuntu の追跡では upstream の修正として 7.1~rc7 / 6.8.y / 6.17.y / 7.0.13 が挙がっている。OSV では 5.10 系が 5.10.259 で修正 を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-53266)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/09/21 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用する(BOD 26-04 の指針と CISA の Forensics Triage Requirements に従う)。クラウドサービスについては BOD 26-04 の該当指針に従い、緩和策が無い場合は製品の使用を中止する。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください。