情報取得日: 2026/09/18/最終確認: 2026/10/09・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2025-39682 |
|---|---|
| 製品 | Linux / Linux カーネルの net/tls(カーネル TLS の受信経路)。Ubuntu は plucky 6.14.0-34.34 / noble 6.8.0-86.87 で修正済みとしており、jammy 以前は not affected |
| CVSS | 9.8(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-754 異常・例外条件の不適切なチェック |
| CVE 公開日 | 2025/09/05(NVD) |
| CISA KEV 収載日 | 2026/09/18 2025年に公開された脆弱性です。新着として扱う前に公開年を確認してください。 |
| KEV 期限 | 2026/09/21 まで(米国連邦機関向け目安) |
| 推奨対応 | ベンダーの指示に従って緩和策を適用する(BOD 26-04 の指針と CISA の Forensics Triage Requirements に従う)。クラウドサービスについては BOD 26-04 の該当指針に従い、緩和策が無い場合は製品の使用を中止する。 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-39682 |
**カーネル TLS の受信処理が、長さゼロのレコードを想定していない経路を持っていた。** 修正コミットの説明によれば、`recvmsg()` の1回の呼び出しは「連続する DATA レコードだけ」か「DATA 以外のレコード1つ」のどちらかを処理する決まりになっている。種類が変わったところで処理ループを抜け、復号済みのレコードは `rx_list` へ積んで次の `recvmsg()` に渡す。 **問題はゼロコピー復号と噛み合わせたときに出る。** ゼロコピーで復号した場合、データはユーザ空間のバッファへ直接書かれるので、`rx_list` へ積むための skb が手元に無い(`darg.skb` は長さなどのメタデータを見るための暗号文側の skb を指している)。ゼロコピーが許されるのは DATA レコードだけで、DATA 以外を処理したら必ずループを抜ける作りになっている。**最初のレコードが `rx_list` から来ていて、かつそれが長さゼロだった場合**に、この前提の隙間に落ちる。 **すでに悪用されている。** CISA は 2026年9月18日にこの CVE を KEV へ収載し、是正期限を **2026年9月21日**とした。カーネル TLS は TLS の暗号処理をカーネルへ降ろす仕組みで、高負荷なサーバや一部の NFS / RDMA 構成で使われる。 **2026年9月21日に NVD が評価を引き上げた。** それまで NVD の Primary は **7.1 High**(AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H)で、カーネルの CNA が付けた **9.8 Critical**(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)と割れていた。**NVD 側が CNA の値を採る形で一致し、現在の NVD の表示は 9.8 Critical・ベクタも AV:N/PR:N である**(vulnStatus も Undergoing Analysis から Analyzed へ進んだ)。 **この改定は運用上の意味が大きい。** 旧評価は「ローカルに権限のある利用者が踏む」という読みだったが、現在の評価は**ネットワーク越しに、認証なしで到達しうる**という読みである。7.1 の時点で優先度を決めていた環境は、判断をやり直す必要がある。なお Ubuntu の追跡ページは本サイトの確認時点で 7.1・優先度 Medium の表示のままなので、ディストリ側の表示と NVD の表示が食い違っている点に注意すること。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | ディストリ修正あり |
**EC2 上の Linux はゲストOSのカーネル更新で対処する。** Ubuntu なら plucky 6.14.0-34.34 / noble 6.8.0-86.87 へ更新する。Amazon Linux を使っている場合は ALAS のページで本 CVE の扱いを確認する。
本サイトの確認時点(2026-09-20)で、Amazon Linux 側の個別アドバイザリ番号は特定できていない。**Amazon Linux Security Center で CVE-2025-39682 を検索して確認すること。** EKS のマネージドノードグループや Bottlerocket を使っている場合は、ノードの AMI を更新して入れ替える。クラウド側の対処ではなく、ゲストOSのカーネル更新で直る種類の欠陥である。
参照リンク
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| GCP | ディストリ修正あり |
**Compute Engine 上の Linux VM は、使っているディストリのカーネル更新に従う。** Ubuntu イメージなら上記の修正版へ更新する。
本サイトの確認時点(2026-09-20)で、GKE / Container-Optimized OS 側の該当記載は特定できていない。**Google Cloud のセキュリティ情報ページで CVE-2025-39682 の記載を確認すること。** GKE のノードはイメージのアップグレードで入れ替わる。クラウド側の対処ではなく、ゲストOSのカーネル更新で直る種類の欠陥である。
参照リンク
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| Azure | ディストリ修正あり |
**Azure VM 上の Linux は、使っているディストリのカーネル更新に従う。** Ubuntu イメージなら上記の修正版へ更新する。
本サイトの確認時点(2026-09-20)で、Azure Linux および AKS のノードイメージについての該当記載は特定できていない。**AKS のリリースノートと Azure Linux のアドバイザリで CVE-2025-39682 を確認すること。**クラウド側の対処ではなく、ゲストOSのカーネル更新で直る種類の欠陥である。
参照リンク
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| Linux | ディストリ修正あり |
**ディストリビューションのカーネルパッケージを更新する。** Ubuntu は plucky 6.14.0-34.34 / noble 6.8.0-86.87 で修正済み。jammy / focal / bionic は not affected。
Debian は debian-lts-announce(2025年10月)でこの CVE を扱っている。自前ビルドのカーネルを使っている場合は、NVD の参照に並ぶ git.kernel.org の stable コミットから該当系列のものを取り込む。更新後は再起動が要る。
参照リンク
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**2026年9月21日の NVD 改定で 9.8 Critical・AV:N/PR:N になった。切り分けより更新を優先する判断が取りやすくなっている。** **カーネルを修正入りのバージョンへ更新する。ディストリビューションのパッケージ更新で対処する。** Ubuntu の追跡ページ(2026-09-20 時点)は、plucky(25.04)6.14.0-34.34、noble(24.04 LTS)6.8.0-86.87 を修正済みとしている。**jammy(22.04 LTS)・focal(20.04 LTS)・bionic(18.04 LTS)は not affected**、resolute(26.04 LTS)と questing(25.10)も not affected である。 **影響を受ける範囲が新しめのカーネルに寄っている**のがこの CVE の特徴で、22.04 LTS 以前で止まっている環境は対象外と判定されている。まず自分のカーネル系列が 6.8 以降かどうかを見ると、対応の要否が早く決まる。 **カーネル TLS(ktls)を使っていなければ、この経路は踏まない。** `tls` モジュールが読み込まれているか、アプリケーションが `TCP_ULP` で `tls` を設定しているかが判定の入口になる。ただし**KEV 収載済みで是正期限が 2026年9月21日**なので、切り分けより先に更新を当てるほうが早い環境も多い。 **公式に示された回避策は確認できていない。** Debian は LTS のアナウンス(debian-lts-announce 2025/10)でこの CVE を扱っており、Siemens も ProductCERT のアドバイザリ SSA-032379 で言及している。更新後は再起動が要る。
Critical(CVSS 9.8)に分類されるLinux Linux カーネルの net/tls(カーネル TLS の受信経路)。Ubuntu は plucky 6.14.0-34.34 / noble 6.8.0-86.87 で修正済みとしており、jammy 以前は not affectedの脆弱性です。**カーネル TLS の受信処理が、長さゼロのレコードを想定していない経路を持っていた。** 修正コミットの説明によれば、`recvmsg()` の1回の呼び出しは「連続する DATA レコードだけ」か「DATA 以外のレコード1つ」のどちらかを処理する決まりになっている。種類が変わったところで処理ループを抜け、復号済みのレコードは `rx_list` へ積んで次の `recvmsg()` に渡す。 **問題はゼロコピー復号と噛み合わせたときに出る。** ゼロコピーで復号した場合、データはユーザ空間のバッファへ直接書かれるので、`rx_list` へ積むための skb が手元に無い(`darg.skb` は長さなどのメタデータを見るための暗号文側の skb を指している)。ゼロコピーが許されるのは DATA レコードだけで、DATA 以外を処理したら必ずループを抜ける作りになっている。**最初のレコードが `rx_list` から来ていて、かつそれが長さゼロだった場合**に、この前提の隙間に落ちる。 **すでに悪用されている。** CISA は 2026年9月18日にこの CVE を KEV へ収載し、是正期限を **2026年9月21日**とした。カーネル TLS は TLS の暗号処理をカーネルへ降ろす仕組みで、高負荷なサーバや一部の NFS / RDMA 構成で使われる。 **2026年9月21日に NVD が評価を引き上げた。** それまで NVD の Primary は **7.1 High**(AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H)で、カーネルの CNA が付けた **9.8 Critical**(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)と割れていた。**NVD 側が CNA の値を採る形で一致し、現在の NVD の表示は 9.8 Critical・ベクタも AV:N/PR:N である**(vulnStatus も Undergoing Analysis から Analyzed へ進んだ)。 **この改定は運用上の意味が大きい。** 旧評価は「ローカルに権限のある利用者が踏む」という読みだったが、現在の評価は**ネットワーク越しに、認証なしで到達しうる**という読みである。7.1 の時点で優先度を決めていた環境は、判断をやり直す必要がある。なお Ubuntu の追跡ページは本サイトの確認時点で 7.1・優先度 Medium の表示のままなので、ディストリ側の表示と NVD の表示が食い違っている点に注意すること。
**2026年9月21日の NVD 改定で 9.8 Critical・AV:N/PR:N になった。切り分けより更新を優先する判断が取りやすくなっている。** **カーネルを修正入りのバージョンへ更新する。ディストリビューションのパッケージ更新で対処する。** Ubuntu の追跡ページ(2026-09-20 時点)は、plucky(25.04)6.14.0-34.34、noble(24.04 LTS)6.8.0-86.87 を修正済みとしている。**jammy(22.04 LTS)・focal(20.04 LTS)・bionic(18.04 LTS)は not affected**、resolute(26.04 LTS)と questing(25.10)も not affected である。 **影響を受ける範囲が新しめのカーネルに寄っている**のがこの CVE の特徴で、22.04 LTS 以前で止まっている環境は対象外と判定されている。まず自分のカーネル系列が 6.8 以降かどうかを見ると、対応の要否が早く決まる。 **カーネル TLS(ktls)を使っていなければ、この経路は踏まない。** `tls` モジュールが読み込まれているか、アプリケーションが `TCP_ULP` で `tls` を設定しているかが判定の入口になる。ただし**KEV 収載済みで是正期限が 2026年9月21日**なので、切り分けより先に更新を当てるほうが早い環境も多い。 **公式に示された回避策は確認できていない。** Debian は LTS のアナウンス(debian-lts-announce 2025/10)でこの CVE を扱っており、Siemens も ProductCERT のアドバイザリ SSA-032379 で言及している。更新後は再起動が要る。
Linux Linux カーネルの net/tls(カーネル TLS の受信経路)。Ubuntu は plucky 6.14.0-34.34 / noble 6.8.0-86.87 で修正済みとしており、jammy 以前は not affected を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-39682)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/09/21 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用する(BOD 26-04 の指針と CISA の Forensics Triage Requirements に従う)。クラウドサービスについては BOD 26-04 の該当指針に従い、緩和策が無い場合は製品の使用を中止する。
掲載後に NVD・CISA KEV 側で確定した変化を、日次の自動突合で記録したものです(新しい順)。掲載前の変化は記録がないため含みません。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/10/09)。