脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8
CVE-2026-62390

Apache Kylin のテーブルカタログ更新APIにおける SQL インジェクション(未認証で完全侵害)

情報取得日: 2026/07/14/最終確認: 2026/08/10・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-62390
製品Apache Software Foundation / Apache Kylin 4.0.0 以上 5.0.3 以下
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-89(SQL インジェクション)
登録/公開日2026/07/14
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-62390

概要

分散分析エンジン Apache Kylin に SQL インジェクションの欠陥がある。 NVD の記述によれば、**テーブルカタログを更新するバックエンド API** が、入力を適切に無害化しないまま SQL を組み立てるため、生成された SQL に攻撃者の文字列が混入する。影響を受けるのは 4.0.0 から 5.0.3 までで、5.0.4 で修正されている。 CVSS は NVD の Primary(nvd@nist.gov)で 9.8(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、深刻度 Critical である。ベクタを読むと、ネットワーク経由(AV:N)・攻撃条件が単純(AC:L)・**権限不要(PR:N)**・利用者操作不要(UI:N)で、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響が出る。採番元(134c704f-…)の Secondary も同じ 9.8 で、値の食い違いは無い。 ここで注意すべきなのは PR:N(権限不要)である。Kylin は社内の分析基盤として置かれることが多く、「内部ネットワークにあるから」と認証を緩めた構成や、管理 API をネットワーク的に絞っていない構成が実際にある。その場合、到達できる者はそのまま SQL を注入でき、Kylin が接続しているメタストア(多くは MySQL / PostgreSQL)まで届く。 Kylin はデータウェアハウス上のキューブ(事前集計データ)を扱う性質上、**バックエンドの Hive / HBase / Kafka などへの接続情報を保持している**。メタストアが取られると、そこから先の資格情報にも波及し得る。CVSS の C:H/I:H/A:H はこの広がりを反映している。 2026-08-09 時点で CISA KEV には収載されていない。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EMR / EC2 / EKS 上に構築した Apache Kylin を 5.0.4 以上へ更新する
AWS のマネージド修正は無く、自前で構築した Kylin の更新で対応する。Security Group で Kylin の待受ポートへの到達元を運用者に限定する。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Dataproc / GCE / GKE 上に構築した Apache Kylin を 5.0.4 以上へ更新する
GCP 固有のパッチは無い。VPC ファイアウォールと IAP で管理 UI/API への到達を絞る。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
HDInsight / VM / AKS 上に構築した Apache Kylin を 5.0.4 以上へ更新する
Azure 固有のパッチは無い。NSG と Private Endpoint で到達経路を限定する。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
配布アーカイブから導入している場合は 5.0.4 以上へ入れ替える。ディストリの公式パッケージは提供されていない
Kylin は tarball 配布が基本で、ディストリのパッケージ更新では上がらない。実際に稼働しているバイナリのバージョンを確認する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

**Apache Kylin を 5.0.4 以上へ更新するのが恒久対応である。** Apache の告知(lists.apache.org のスレッド)でも 5.0.4 への更新が推奨されている。4.x 系を使っている場合は 5 系へのメジャーアップグレードになるため、キューブ定義とメタストアの移行手順を先に確認する。 更新までの緩和は **到達経路を絞ること**である。Kylin の Web UI / REST API を公開ネットワークやオフィス全体から到達できる状態にせず、リバースプロキシや Security Group / ファイアウォールで接続元 IP を分析基盤の運用者に限定する。認証を有効化していない環境があれば、更新より先にそこを塞ぐ。 もう一つの緩和は **メタストア接続ユーザーの権限を落とすこと**である。Kylin がメタストアへ接続するアカウントに DDL 権限や他データベースへのアクセス権が付いたままであれば、注入が成功したときの被害範囲がそのぶん広がる。必要最小限のスキーマに限定する。 **事後の確認は SQL のログで行う。** メタストア側のクエリログ(MySQL の general log / PostgreSQL の log_statement)に、カタログ更新の文脈に合わない SQL(UNION、information_schema への参照、コメント記号での打ち切り)が残っていないかを確認する。Kylin 側のアクセスログでは、テーブルカタログ更新 API への想定外の呼び出し元を探す。

よくある質問(CVE-2026-62390)

CVE-2026-62390(Apache Kylin 4.0.0 以上 5.0.3 以下)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるApache Software Foundation Apache Kylin 4.0.0 以上 5.0.3 以下の脆弱性です。分散分析エンジン Apache Kylin に SQL インジェクションの欠陥がある。 NVD の記述によれば、**テーブルカタログを更新するバックエンド API** が、入力を適切に無害化しないまま SQL を組み立てるため、生成された SQL に攻撃者の文字列が混入する。影響を受けるのは 4.0.0 から 5.0.3 までで、5.0.4 で修正されている。 CVSS は NVD の Primary(nvd@nist.gov)で 9.8(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、深刻度 Critical である。ベクタを読むと、ネットワーク経由(AV:N)・攻撃条件が単純(AC:L)・**権限不要(PR:N)**・利用者操作不要(UI:N)で、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響が出る。採番元(134c704f-…)の Secondary も同じ 9.8 で、値の食い違いは無い。 ここで注意すべきなのは PR:N(権限不要)である。Kylin は社内の分析基盤として置かれることが多く、「内部ネットワークにあるから」と認証を緩めた構成や、管理 API をネットワーク的に絞っていない構成が実際にある。その場合、到達できる者はそのまま SQL を注入でき、Kylin が接続しているメタストア(多くは MySQL / PostgreSQL)まで届く。 Kylin はデータウェアハウス上のキューブ(事前集計データ)を扱う性質上、**バックエンドの Hive / HBase / Kafka などへの接続情報を保持している**。メタストアが取られると、そこから先の資格情報にも波及し得る。CVSS の C:H/I:H/A:H はこの広がりを反映している。 2026-08-09 時点で CISA KEV には収載されていない。

CVE-2026-62390 の対応方法・回避策は?

**Apache Kylin を 5.0.4 以上へ更新するのが恒久対応である。** Apache の告知(lists.apache.org のスレッド)でも 5.0.4 への更新が推奨されている。4.x 系を使っている場合は 5 系へのメジャーアップグレードになるため、キューブ定義とメタストアの移行手順を先に確認する。 更新までの緩和は **到達経路を絞ること**である。Kylin の Web UI / REST API を公開ネットワークやオフィス全体から到達できる状態にせず、リバースプロキシや Security Group / ファイアウォールで接続元 IP を分析基盤の運用者に限定する。認証を有効化していない環境があれば、更新より先にそこを塞ぐ。 もう一つの緩和は **メタストア接続ユーザーの権限を落とすこと**である。Kylin がメタストアへ接続するアカウントに DDL 権限や他データベースへのアクセス権が付いたままであれば、注入が成功したときの被害範囲がそのぶん広がる。必要最小限のスキーマに限定する。 **事後の確認は SQL のログで行う。** メタストア側のクエリログ(MySQL の general log / PostgreSQL の log_statement)に、カタログ更新の文脈に合わない SQL(UNION、information_schema への参照、コメント記号での打ち切り)が残っていないかを確認する。Kylin 側のアクセスログでは、テーブルカタログ更新 API への想定外の呼び出し元を探す。

自分の環境が CVE-2026-62390 の影響を受けるか確認するには?

Apache Software Foundation Apache Kylin 4.0.0 以上 5.0.3 以下 を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-62390)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/10)。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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