情報取得日: 2026/07/30/最終確認: 2026/08/25・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-66756 |
|---|---|
| 製品 | Apache Software Foundation / Apache Tika(org.apache.tika:tika-server)4.0.0-alpha-1 以降 4.0.0-beta-1 未満 |
| CVSS | 9.8(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-424 代替経路の不適切な保護(Improper Protection of Alternate Path) |
| 登録/公開日 | 2026/07/30 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-66756 |
Apache Tika の tika-server に、安全でない機能を無効化する設定を入れていても unpack エンドポイントが有効なままになる欠陥がある。oss-security への Apache からの告知(2026年7月30日、Tim Allison 氏)の件名がそのまま内容を表しており、「unpack endpoint in tika-server allows configuration with unsecureFeatures=false」である。分類は Improper Protection of Alternate Path(代替経路の不適切な保護)で、影響を受けるのは org.apache.tika:tika-server の 4.0.0-alpha-1 以降 4.0.0-beta-1 未満である。修正版は 4.0.0-beta-1 で、Apache は同版への更新を推奨している。発見と修正案の提示は George Chen 氏による。 深刻度の評価は2つに分かれている。採番元の Apache(security@apache.org)は CVSS 4.0 で 6.9、ベクタは VC:L/VI:L/VA:L と、機密性・完全性・可用性への影響をいずれも Low としている。一方 NVD(nvd@nist.gov)は Primary として CVSS 3.1 で 9.8 Critical、C:H/I:H/A:H を付けている。同じ欠陥に対して 6.9 と 9.8 という開きがあるので、どちらの前提で運用判断をするかを意識しておく必要がある。本サイトは NVD の値を採用して Critical として扱うが、Apache 自身の評価はそれより低いという事実も併記しておく。 押さえるべき点は、対象が「Tika ライブラリ」ではなく「tika-server」だということである。Tika をライブラリとしてアプリケーションに組み込んで使っている場合、この CVE の対象成果物(org.apache.tika:tika-server)とは別である。またバージョン帯が 4.0 系の alpha から beta の間という、正式リリース前の系列に限られている。4.0.0-alpha を本番に入れているかどうかで該当有無が決まる。 unpack エンドポイントは、アーカイブやコンテナ形式のファイルから埋め込まれたファイルを取り出す機能である。unsecureFeatures というのは、その名のとおり安全でない機能をまとめて切るための設定で、これを false にしていれば unpack も無効になると読める。実際にはそうなっていなかった、というのがこの欠陥の中身である。設定で切ったつもりの経路が生きている、という形なので、設定ファイルを見ただけでは気づけない。KEV には本稿の確認時点(2026-08-25・カタログ 2026.08.24)で収載されていない。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | 回避策のみ |
EC2 / ECS / EKS 上で動かしている tika-server の成果物またはコンテナイメージを 4.0.0-beta-1 以降へ差し替える。
AWS 側に修正対象は無い。Tika は Apache の OSS であり、AWS のマネージドサービスとして提供されているものではない。Amazon Textract 等の AWS のドキュメント処理サービスとは別物である。
参照リンク
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| GCP | 回避策のみ |
Cloud Run / GKE / GCE 上のイメージを 4.0.0-beta-1 以降へ更新する。イメージタグを固定している場合は明示的に引き直す。
GCP 側に修正対象は無い。Document AI 等の GCP のサービスとは別物である。
参照リンク
|
| Azure | 回避策のみ |
Azure VM / AKS / Container Apps 上のイメージを 4.0.0-beta-1 以降へ更新する。
Azure 側に修正対象は無い。
参照リンク
|
| Linux | 対象外 |
ディストリのセキュリティ更新では直らない。tika-server は Maven Central から取得する成果物であり、Debian / Ubuntu / RHEL の標準パッケージではない。ビルド定義の依存バージョンを上げる。
4.0 系は正式リリース前の系列であるため、そもそもディストリのパッケージには入っていない。OS の更新を待っても状況は変わらない。
参照リンク
|
判定は3段階である。(1) tika-server を使っているか。ライブラリとしての Tika だけなら対象外である。(2) バージョンが 4.0.0-alpha-1 以降 4.0.0-beta-1 未満か。2.x / 3.x 系は対象外である。(3) tika-server をネットワークに露出させているか。 まず成果物の確認である。依存関係の中に org.apache.tika:tika-server(あるいは tika-server-standalone の配布物)があるかを見る。Maven なら mvn dependency:tree、Gradle なら gradle dependencies で確認できる。tika-core / tika-parsers だけならこの CVE の対象ではない。 次にバージョンである。4.0 系は本稿の確認時点でまだ beta の段階であり、4.0.0-alpha-1 を試験導入したまま本番へ持ち込んでいる構成が該当する。2.x や 3.x の安定版を使っているなら該当しない。「Tika を使っている」だけで慌てる必要はないが、逆に 4.0.0-alpha を入れている場合は、この CVE 以外にも alpha 段階のリスクを引き受けていることになる。 更新は 4.0.0-beta-1 以降へ上げる。これが Apache の推奨であり、他の回避策は告知に示されていない。unsecureFeatures=false を設定していても unpack が有効なままになるという欠陥なので、設定による回避は成立しない。設定を根拠に「対処済み」と判断しないこと。 すぐに上げられない場合は、tika-server を到達可能な範囲から外すのが実質的な緩和になる。tika-server は前段のアプリケーションから呼ばれる内部サービスとして置かれることが多く、外部から直接叩ける必要は通常ない。ネットワークポリシーやリバースプロキシで、呼び出し元を限定する。ただしこれは Apache が公式に提示した回避策ではない。 完了条件は、tika-server の全インスタンスが 4.0.0-beta-1 以降であることを実際の成果物バージョンで確認することである。設定ファイルの unsecureFeatures の値は完了条件にならない。
Critical(CVSS 9.8)に分類されるApache Software Foundation Apache Tika(org.apache.tika:tika-server)4.0.0-alpha-1 以降 4.0.0-beta-1 未満の脆弱性です。Apache Tika の tika-server に、安全でない機能を無効化する設定を入れていても unpack エンドポイントが有効なままになる欠陥がある。oss-security への Apache からの告知(2026年7月30日、Tim Allison 氏)の件名がそのまま内容を表しており、「unpack endpoint in tika-server allows configuration with unsecureFeatures=false」である。分類は Improper Protection of Alternate Path(代替経路の不適切な保護)で、影響を受けるのは org.apache.tika:tika-server の 4.0.0-alpha-1 以降 4.0.0-beta-1 未満である。修正版は 4.0.0-beta-1 で、Apache は同版への更新を推奨している。発見と修正案の提示は George Chen 氏による。 深刻度の評価は2つに分かれている。採番元の Apache(security@apache.org)は CVSS 4.0 で 6.9、ベクタは VC:L/VI:L/VA:L と、機密性・完全性・可用性への影響をいずれも Low としている。一方 NVD(nvd@nist.gov)は Primary として CVSS 3.1 で 9.8 Critical、C:H/I:H/A:H を付けている。同じ欠陥に対して 6.9 と 9.8 という開きがあるので、どちらの前提で運用判断をするかを意識しておく必要がある。本サイトは NVD の値を採用して Critical として扱うが、Apache 自身の評価はそれより低いという事実も併記しておく。 押さえるべき点は、対象が「Tika ライブラリ」ではなく「tika-server」だということである。Tika をライブラリとしてアプリケーションに組み込んで使っている場合、この CVE の対象成果物(org.apache.tika:tika-server)とは別である。またバージョン帯が 4.0 系の alpha から beta の間という、正式リリース前の系列に限られている。4.0.0-alpha を本番に入れているかどうかで該当有無が決まる。 unpack エンドポイントは、アーカイブやコンテナ形式のファイルから埋め込まれたファイルを取り出す機能である。unsecureFeatures というのは、その名のとおり安全でない機能をまとめて切るための設定で、これを false にしていれば unpack も無効になると読める。実際にはそうなっていなかった、というのがこの欠陥の中身である。設定で切ったつもりの経路が生きている、という形なので、設定ファイルを見ただけでは気づけない。KEV には本稿の確認時点(2026-08-25・カタログ 2026.08.24)で収載されていない。
判定は3段階である。(1) tika-server を使っているか。ライブラリとしての Tika だけなら対象外である。(2) バージョンが 4.0.0-alpha-1 以降 4.0.0-beta-1 未満か。2.x / 3.x 系は対象外である。(3) tika-server をネットワークに露出させているか。 まず成果物の確認である。依存関係の中に org.apache.tika:tika-server(あるいは tika-server-standalone の配布物)があるかを見る。Maven なら mvn dependency:tree、Gradle なら gradle dependencies で確認できる。tika-core / tika-parsers だけならこの CVE の対象ではない。 次にバージョンである。4.0 系は本稿の確認時点でまだ beta の段階であり、4.0.0-alpha-1 を試験導入したまま本番へ持ち込んでいる構成が該当する。2.x や 3.x の安定版を使っているなら該当しない。「Tika を使っている」だけで慌てる必要はないが、逆に 4.0.0-alpha を入れている場合は、この CVE 以外にも alpha 段階のリスクを引き受けていることになる。 更新は 4.0.0-beta-1 以降へ上げる。これが Apache の推奨であり、他の回避策は告知に示されていない。unsecureFeatures=false を設定していても unpack が有効なままになるという欠陥なので、設定による回避は成立しない。設定を根拠に「対処済み」と判断しないこと。 すぐに上げられない場合は、tika-server を到達可能な範囲から外すのが実質的な緩和になる。tika-server は前段のアプリケーションから呼ばれる内部サービスとして置かれることが多く、外部から直接叩ける必要は通常ない。ネットワークポリシーやリバースプロキシで、呼び出し元を限定する。ただしこれは Apache が公式に提示した回避策ではない。 完了条件は、tika-server の全インスタンスが 4.0.0-beta-1 以降であることを実際の成果物バージョンで確認することである。設定ファイルの unsecureFeatures の値は完了条件にならない。
Apache Software Foundation Apache Tika(org.apache.tika:tika-server)4.0.0-alpha-1 以降 4.0.0-beta-1 未満 を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-66756)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/25)。