脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8
CVE-2026-55971

Apache Thrift C++ バインディングのヒープバッファオーバーフロー(CVSS 9.8・0.24.0 で修正)

情報取得日: 2026/07/27/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-55971
製品apache / Thrift
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-122 ヒープベースのバッファオーバーフロー
登録/公開日2026/07/27
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-55971

概要

Apache Thrift の C++ バインディングにヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122)がある。影響を受けるのは 0.24.0 より前の全バージョンで、Apache は 0.24.0 への更新を推奨している。NVD 掲載の CVSS 3.1 基本値は 9.8(Critical)、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H で、**ネットワーク越しに認証なし・利用者の操作なしで到達し得る**という評価である。同じ CVE に CVSS 4.0 の評価も付いており、そちらは 9.3(Critical)。NVD の vulnStatus は Analyzed(2026-07-28 更新)。2026年8月16日時点で CISA KEV カタログには収載されていない(カタログ版 2026.08.14 で確認)。Thrift は RPC のフレームワークで、通信の相手から送られてくるシリアライズ済みデータを解く箇所が攻撃面になる。したがって危険度は「Thrift を使っているか」ではなく「**信頼できない相手から Thrift のメッセージを受ける口があるか**」で決まる。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
アプリケーションが同梱している Apache Thrift を 0.24.0 以上へ更新する
AWS のマネージドサービスとして Thrift 自体が提供されているわけではない。ECS/EKS のコンテナイメージや EC2 上のビルド成果物に含まれるライブラリを更新して再デプロイする。イメージのスキャンで検出されるかは、Thrift を静的リンクしているかどうかで変わるため、ビルド設定を直接確認すること。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
同上。0.24.0 以上へ更新する
GCP 固有の修正提供はない。GKE や Cloud Run のイメージを再ビルドして反映する。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
同上。0.24.0 以上へ更新する
Azure 固有の修正提供はない。AKS や App Service で動かしているイメージを再ビルドする。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Apache Thrift 0.24.0 以上へ更新する。ディストリのパッケージを使っている場合は各ディストリのセキュリティトラッカーで対応版を確認する
ディストリ提供のパッケージはバックポート修正になることがあり、バージョン番号だけでは判断できない。パッケージ経由で入れている場合は配布元のトラッカーで CVE-2026-55971 の対応状況を確認する。ソースからビルドしている場合は 0.24.0 以上を取り込んで再ビルドする。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

確認は3段階で行う。第一に、自分のコードが Thrift の **C++ バインディング**を使っているかを見る。この CVE は C++ バインディング(および関連する C 系のバインディング群で別CVEが同時に公開されている)に対するもので、Java や Go や Python のバインディングだけを使っているなら、この CVE の対象ではない。ビルド設定とリンクしているライブラリを実際に確認すること。第二に、そのサービスが誰からの接続を受けるかを見る。同一クラスタ内部のサービス間通信だけなら、攻撃者はまず内部に足場を作る必要がある。逆にインターネットや取引先ネットワークから直接 Thrift のポートを開けているなら、CVSS の AV:N/PR:N がそのまま自組織の条件に当てはまる。第三に、Thrift のバージョンを実測する。ソースからビルドしている場合はビルド時に取り込んだバージョン、パッケージ経由なら配布元のバージョンを見る。**依存関係の奥に入っているケースが多い**ので、直接依存だけを見て「使っていない」と判断しないこと。対処は 0.24.0 以上への更新である。すぐに更新できない場合の緩和は、Thrift のエンドポイントへの到達範囲をネットワーク側で絞ることと、前段でメッセージサイズの上限を設けることだが、いずれも根本対策ではない。

よくある質問(CVE-2026-55971)

CVE-2026-55971(Thrift)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるapache Thriftの脆弱性です。Apache Thrift の C++ バインディングにヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122)がある。影響を受けるのは 0.24.0 より前の全バージョンで、Apache は 0.24.0 への更新を推奨している。NVD 掲載の CVSS 3.1 基本値は 9.8(Critical)、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H で、**ネットワーク越しに認証なし・利用者の操作なしで到達し得る**という評価である。同じ CVE に CVSS 4.0 の評価も付いており、そちらは 9.3(Critical)。NVD の vulnStatus は Analyzed(2026-07-28 更新)。2026年8月16日時点で CISA KEV カタログには収載されていない(カタログ版 2026.08.14 で確認)。Thrift は RPC のフレームワークで、通信の相手から送られてくるシリアライズ済みデータを解く箇所が攻撃面になる。したがって危険度は「Thrift を使っているか」ではなく「**信頼できない相手から Thrift のメッセージを受ける口があるか**」で決まる。

CVE-2026-55971 の対応方法・回避策は?

確認は3段階で行う。第一に、自分のコードが Thrift の **C++ バインディング**を使っているかを見る。この CVE は C++ バインディング(および関連する C 系のバインディング群で別CVEが同時に公開されている)に対するもので、Java や Go や Python のバインディングだけを使っているなら、この CVE の対象ではない。ビルド設定とリンクしているライブラリを実際に確認すること。第二に、そのサービスが誰からの接続を受けるかを見る。同一クラスタ内部のサービス間通信だけなら、攻撃者はまず内部に足場を作る必要がある。逆にインターネットや取引先ネットワークから直接 Thrift のポートを開けているなら、CVSS の AV:N/PR:N がそのまま自組織の条件に当てはまる。第三に、Thrift のバージョンを実測する。ソースからビルドしている場合はビルド時に取り込んだバージョン、パッケージ経由なら配布元のバージョンを見る。**依存関係の奥に入っているケースが多い**ので、直接依存だけを見て「使っていない」と判断しないこと。対処は 0.24.0 以上への更新である。すぐに更新できない場合の緩和は、Thrift のエンドポイントへの到達範囲をネットワーク側で絞ることと、前段でメッセージサイズの上限を設けることだが、いずれも根本対策ではない。

自分の環境が CVE-2026-55971 の影響を受けるか確認するには?

apache Thrift を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-55971)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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