脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.1
CVE-2026-33267

Apache Traffic Server の入力検証不備(評価が 7.7 から 10.0 まで割れる)

情報取得日: 2026/07/29/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-33267
製品Apache / Apache Traffic Server
CVSS9.1(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
種別 (CWE)CWE-20 不適切な入力検証(NVD 側は分類情報なし)
登録/公開日2026/07/29
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-33267

概要

Apache Traffic Server に不適切な入力検証の脆弱性がある。Apache の告知が挙げる影響範囲は 9.2.0 から 9.2.14 と 10.1.0 から 10.1.3 で、修正版は 9.2.15 または 10.1.4 である。ただし NVD の CPE は 9.2.15 未満と 10.0.0 以上 10.1.4 未満で、10 系の下限が告知より広く取られている。10.0.x も 10.1.4 以降へ上げるのが安全側である。CVSS は評価元によって High から Critical の端まで開いている。NVD(Primary、nvd@nist.gov)は CVSS 3.1 で 9.1 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N)、CNA の Apache(security@apache.org)は CVSS 3.1 で 10.0 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:N)、CVSS 4.0 では 7.7 High(AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:N/VI:N/VA:N/SC:N/SI:H/SA:N)としている。3.1 の差はスコープ変更を認めるか(S:C か S:U)で、4.0 では影響を後続システムの完全性(SI:H)に絞っている。CWE は Apache が CWE-20、NVD 側は分類情報なし(NVD-CWE-noinfo)。CISA KEV には未収載。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 / ECS / EKS 上の Apache Traffic Server を 9.2.15 以降または 10.1.4 以降へ更新する
10.0.x は告知の記載と NVD の CPE で扱いが違うため、迷う場合は 10.1.4 以降へ上げる。ALB や CloudFront の背後に ATS を置いている場合、前段で不正なリクエストを落とす設定は暫定策にすぎず、版の更新が必要。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine / GKE 上の Apache Traffic Server を 9.2.15 以降または 10.1.4 以降へ更新する
GKE では Pod のイメージ内の ATS が対象。Cloud Armor で前段を絞っても本体の欠陥は残るため、イメージ再ビルドとロールアウトまで行う。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM / AKS 上の Apache Traffic Server を 9.2.15 以降または 10.1.4 以降へ更新する
AKS のノードイメージ更新では解消しないので、コンテナイメージを差し替える。Application Gateway の WAF は暫定的な当たり面の縮小にとどまる。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Apache Traffic Server を 9.2.15 以降または 10.1.4 以降へ更新する
ディストリのパッケージを使っている場合は、版番号ではなくディストリの CVE 追跡ページで当該 CVE が修正済みになっているかを見る。自前ビルドは参照バージョンの固定値を直してから再ビルドする。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定は traffic_server -V の版で行い、9.2 系なら 9.2.15 未満、10 系なら 10.1.4 未満が対象である。この CVE は影響範囲の記載が告知と NVD の CPE でずれており、告知は 10.1.0 以降と書いているのに CPE は 10.0.0 以降を対象としている。判断に迷う 10.0.x を抱えているなら、どちらの解釈でも安全になる 10.1.4 以降へ上げるのが手間が少ない。見落としやすいのは、外向きのキャッシュノードだけを管理対象にしていて、内部向けのプロキシや開発用のインスタンスが同じ版のまま残っているケース、それとコンテナイメージに焼き込んだ ATS である。入力検証の不備で、4.0 の評価が後続システムへの完全性影響に振られていることを踏まえると、ATS の背後にいるオリジンやアプリケーションが不正な内容を受け取る形の悪用を想定しておくのが妥当である。したがって更新までの間は、前段の WAF やロードバランサで異常なリクエスト(不正なヘッダやメソッド)を落とす、ATS からオリジンへ渡る経路を絞る、といった形で当たり面を減らす。ただし Apache が公式に緩和策を示しているわけではないので、これは更新までのつなぎとして扱う。完了条件は、全 ATS ノードとコンテナイメージが 9.2.15 以降または 10.1.4 以降になっていること、そして更新後にオリジン側のアクセスログで不審なリクエストの残骸が無いことを確認できた時点である。KEV 未収載で悪用報告も無いため、公開面のノードから順にローリングで進めればよい。

よくある質問(CVE-2026-33267)

CVE-2026-33267(Apache Traffic Server)の影響は?

Critical(CVSS 9.1)に分類されるApache Apache Traffic Serverの脆弱性です。Apache Traffic Server に不適切な入力検証の脆弱性がある。Apache の告知が挙げる影響範囲は 9.2.0 から 9.2.14 と 10.1.0 から 10.1.3 で、修正版は 9.2.15 または 10.1.4 である。ただし NVD の CPE は 9.2.15 未満と 10.0.0 以上 10.1.4 未満で、10 系の下限が告知より広く取られている。10.0.x も 10.1.4 以降へ上げるのが安全側である。CVSS は評価元によって High から Critical の端まで開いている。NVD(Primary、nvd@nist.gov)は CVSS 3.1 で 9.1 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N)、CNA の Apache(security@apache.org)は CVSS 3.1 で 10.0 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:N)、CVSS 4.0 では 7.7 High(AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:N/VI:N/VA:N/SC:N/SI:H/SA:N)としている。3.1 の差はスコープ変更を認めるか(S:C か S:U)で、4.0 では影響を後続システムの完全性(SI:H)に絞っている。CWE は Apache が CWE-20、NVD 側は分類情報なし(NVD-CWE-noinfo)。CISA KEV には未収載。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2026-33267 の対応方法・回避策は?

判定は traffic_server -V の版で行い、9.2 系なら 9.2.15 未満、10 系なら 10.1.4 未満が対象である。この CVE は影響範囲の記載が告知と NVD の CPE でずれており、告知は 10.1.0 以降と書いているのに CPE は 10.0.0 以降を対象としている。判断に迷う 10.0.x を抱えているなら、どちらの解釈でも安全になる 10.1.4 以降へ上げるのが手間が少ない。見落としやすいのは、外向きのキャッシュノードだけを管理対象にしていて、内部向けのプロキシや開発用のインスタンスが同じ版のまま残っているケース、それとコンテナイメージに焼き込んだ ATS である。入力検証の不備で、4.0 の評価が後続システムへの完全性影響に振られていることを踏まえると、ATS の背後にいるオリジンやアプリケーションが不正な内容を受け取る形の悪用を想定しておくのが妥当である。したがって更新までの間は、前段の WAF やロードバランサで異常なリクエスト(不正なヘッダやメソッド)を落とす、ATS からオリジンへ渡る経路を絞る、といった形で当たり面を減らす。ただし Apache が公式に緩和策を示しているわけではないので、これは更新までのつなぎとして扱う。完了条件は、全 ATS ノードとコンテナイメージが 9.2.15 以降または 10.1.4 以降になっていること、そして更新後にオリジン側のアクセスログで不審なリクエストの残骸が無いことを確認できた時点である。KEV 未収載で悪用報告も無いため、公開面のノードから順にローリングで進めればよい。

自分の環境が CVE-2026-33267 の影響を受けるか確認するには?

Apache Apache Traffic Server を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-33267)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

ベンダー公式・PSIRT アドバイザリ
NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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