情報取得日: 2025/11/21/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2025-61757 |
|---|---|
| 製品 | Oracle / Fusion Middleware / Identity Manager |
| CVSS | 9.8(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-306 重要機能に対する認証の欠如 |
| 登録/公開日 | 2025/11/21 |
| KEV 期限 | 2025/12/12 まで(米国連邦機関向け目安) |
| 推奨対応 | ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-61757 |
Oracle Fusion Middleware の Identity Manager(コンポーネントは REST WebServices)に認証の欠落があり、未認証の攻撃者が HTTP 経由で製品を完全に乗っ取れる。Oracle は容易に悪用可能(Easily exploitable)で Identity Manager の乗っ取りに至ると記しており、影響を受けるサポート対象版は 12.2.1.4.0 と 14.1.2.1.0 である。参照に載る SANS Internet Storm Center の日記(diary 32506)によれば、末尾が .wadl の URL が認証免除になっていることが原因で、セミコロンを挟んで ;.wadl とすると任意の URL へ未認証で到達でき、そこから遠隔コード実行につながる。同記事は PoC として /iam/governance/applicationmanagement/templates;.wadl を挙げ、実ログに groovyscriptstatus;.wadl への POST が 2025 年 8 月 30 日から 9 月 9 日に記録されていたと報告している(この初期の走査は報告者 Searchlight Cyber 自身の調査だったと後に追記されている)。修正は 2025 年 10 月の Critical Patch Update(10 月 21 日公開)で提供されている。CVSS は Oracle(CNA、Secondary)の 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。CISA KEV には 2025-11-21 に収載され、是正期限は 2025-12-12、ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed である。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | パッチあり(アプリ更新) |
EC2 上で動かしている Oracle Identity Manager に 2025 年 10 月の Critical Patch Update を適用する
AWS のマネージドサービスではなく利用者が構築した Fusion Middleware スタックの問題。ALB / NLB や CloudFront 経由で /iam 配下を公開している経路があれば、パッチ適用前に到達元を絞る。
参照リンク
|
| GCP | パッチあり(アプリ更新) |
Compute Engine 上の Identity Manager に 2025 年 10 月の CPU を適用する
OS の更新や GKE のノードアップグレードでは直らないアプリ層の問題。外部 HTTP(S) ロードバランサ配下で公開している場合は、Cloud Armor で ;.wadl を含むパスを弾く運用がつなぎになる(公式の緩和策ではない)。
参照リンク
|
| Azure | パッチあり(アプリ更新) |
Azure VM 上の Identity Manager に 2025 年 10 月の CPU を適用する
Application Gateway の WAF で該当パターンを遮断できるが、CPU 適用までの暫定処置に留める。IaaS 上の Oracle 製品は利用者側の更新責任である点を運用手順に明記しておく。
参照リンク
|
| Linux | パッチあり(アプリ更新) |
ディストリのパッケージではなく Oracle の CPU パッチ(OPatch)で更新する
OIM 本体は yum/apt の管理外なので OS 更新では塞がらない。OHS のアクセスログを遡って ;.wadl を含むリクエストを検索し、悪用の痕跡確認まで行う。
参照リンク
|
該当判定は二段構えで、まず Identity Manager の版が 12.2.1.4.0 または 14.1.2.1.0 かを確認し(OPatch の lsinventory 出力で適用済みパッチと版を突き合わせる)、次に 2025 年 10 月の CPU に含まれる該当パッチが適用済みかを見る。版だけを見て「サポート対象版だから安全」と判断しないことが重要で、この CVE はサポート対象版そのものが対象である。見落としやすいのは、OIM の管理 UI ではなく REST の面で、OHS や WebGate、ロードバランサ経由で /iam 配下がインターネットから到達できる構成、外部連携のために意図的に公開した API 経路、検証環境が本番と同じ経路で外に出ているケースが該当する。すぐ CPU を当てられない場合の緩和は、前段の WAF・リバースプロキシでパス中の ;.wadl および末尾 .wadl を含むリクエストを遮断し、/iam 配下の到達元を業務上必要な範囲に絞ることである。これは公式の緩和策として案内されているものではないため、あくまで CPU 適用までのつなぎとして扱う。この CVE は KEV 収載済みで、是正期限 2025-12-12 は今日(2026-08-17)から見て大幅に超過しているため、未適用の環境が残っているなら期限超過として扱い、更新だけで終わらせてはいけない。具体的には、アクセスログを遡って ;.wadl を含むリクエストの有無と応答コードを確認し、Groovy スクリプト実行に関わる経路(上記の groovyscriptstatus のような API)への未認証アクセスの成功、OIM 上に不審な管理者アカウントやスケジュールジョブが追加されていないか、外部への予期しない通信が無いかまで見る。痕跡が見つかった場合、および見つからなくても外部到達性があった期間が長い場合は、OIM が保持する管理者資格情報・連携用のアカウントとキーの再発行まで行う。完了条件は、CPU 適用の確認、外部到達経路の見直し、ログ遡及と資格情報の扱いの判断、この三つが揃った時点である。
Critical(CVSS 9.8)に分類されるOracle Fusion Middleware / Identity Managerの脆弱性です。Oracle Fusion Middleware の Identity Manager(コンポーネントは REST WebServices)に認証の欠落があり、未認証の攻撃者が HTTP 経由で製品を完全に乗っ取れる。Oracle は容易に悪用可能(Easily exploitable)で Identity Manager の乗っ取りに至ると記しており、影響を受けるサポート対象版は 12.2.1.4.0 と 14.1.2.1.0 である。参照に載る SANS Internet Storm Center の日記(diary 32506)によれば、末尾が .wadl の URL が認証免除になっていることが原因で、セミコロンを挟んで ;.wadl とすると任意の URL へ未認証で到達でき、そこから遠隔コード実行につながる。同記事は PoC として /iam/governance/applicationmanagement/templates;.wadl を挙げ、実ログに groovyscriptstatus;.wadl への POST が 2025 年 8 月 30 日から 9 月 9 日に記録されていたと報告している(この初期の走査は報告者 Searchlight Cyber 自身の調査だったと後に追記されている)。修正は 2025 年 10 月の Critical Patch Update(10 月 21 日公開)で提供されている。CVSS は Oracle(CNA、Secondary)の 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。CISA KEV には 2025-11-21 に収載され、是正期限は 2025-12-12、ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed である。
該当判定は二段構えで、まず Identity Manager の版が 12.2.1.4.0 または 14.1.2.1.0 かを確認し(OPatch の lsinventory 出力で適用済みパッチと版を突き合わせる)、次に 2025 年 10 月の CPU に含まれる該当パッチが適用済みかを見る。版だけを見て「サポート対象版だから安全」と判断しないことが重要で、この CVE はサポート対象版そのものが対象である。見落としやすいのは、OIM の管理 UI ではなく REST の面で、OHS や WebGate、ロードバランサ経由で /iam 配下がインターネットから到達できる構成、外部連携のために意図的に公開した API 経路、検証環境が本番と同じ経路で外に出ているケースが該当する。すぐ CPU を当てられない場合の緩和は、前段の WAF・リバースプロキシでパス中の ;.wadl および末尾 .wadl を含むリクエストを遮断し、/iam 配下の到達元を業務上必要な範囲に絞ることである。これは公式の緩和策として案内されているものではないため、あくまで CPU 適用までのつなぎとして扱う。この CVE は KEV 収載済みで、是正期限 2025-12-12 は今日(2026-08-17)から見て大幅に超過しているため、未適用の環境が残っているなら期限超過として扱い、更新だけで終わらせてはいけない。具体的には、アクセスログを遡って ;.wadl を含むリクエストの有無と応答コードを確認し、Groovy スクリプト実行に関わる経路(上記の groovyscriptstatus のような API)への未認証アクセスの成功、OIM 上に不審な管理者アカウントやスケジュールジョブが追加されていないか、外部への予期しない通信が無いかまで見る。痕跡が見つかった場合、および見つからなくても外部到達性があった期間が長い場合は、OIM が保持する管理者資格情報・連携用のアカウントとキーの再発行まで行う。完了条件は、CPU 適用の確認、外部到達経路の見直し、ログ遡及と資格情報の扱いの判断、この三つが揃った時点である。
Oracle Fusion Middleware / Identity Manager を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-61757)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/12/12 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。