脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
High CVSS 8.6 KEV 悪用確認
CVE-2025-20362

Cisco ASA/FTD で未認証のまま VPN 用URLへ到達(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/09/25/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-20362
製品Cisco / Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense (FTD)
CVSS8.6(High)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H
種別 (CWE)CWE-862 認可の欠落
登録/公開日2025/09/25
KEV 期限2025/09/26 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応KEV の期限は、米連邦政府機関が緊急指令 ED 25-03 の内容を確認し実施を開始すべき期限を指す。CISA が示す緩和手順とベンダーの指示に従い、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-20362

概要

Cisco Secure Firewall ASA と FTD の VPN Web サーバで、HTTP(S) リクエストの入力検証が不十分なため、未認証のリモート攻撃者が本来は認証なしでは触れないリモートアクセス VPN 関連の制限された URL エンドポイントへ到達できる。単体では認可の欠落だが、同時公表の CVE-2025-20333(VPN ユーザー権限からの root コード実行)と組み合わせる形で使われた点が問題になった。さらに Cisco は 2025年11月5日、両 CVE が未修正の機器を予期せず再起動させて DoS を起こす新たな攻撃変種を把握したと追記した。影響範囲は NVD の CPE で、ASA が 9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.18.4.67 / 9.20.4.10 / 9.22.2.14 / 9.23.1.19 の各未満、FTD が 7.0.8.1 / 7.2.10.2 / 7.4.2.4 / 7.6.2.1 / 7.7.10.1 の各未満とされる。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)が 8.6 High(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H)、Cisco(CNA)が 6.5 Medium(同じベクタで A:N)である。差は可用性影響の見方で、後から判明した DoS 変種を踏まえると NVD 側の評価が実態に近い。CISA KEV には 2025-09-25 に収載され、是正期限は 2025-09-26。ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure は同じ対応区分です: ベンダーFW更新
Linux のみ異なります: 対象外
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) ベンダーFW更新
AWS 上の ASAv / FTDv を、アドバイザリ cisco-sa-asaftd-webvpn-YROOTUW の Fixed Software に示された版(ASA 9.18.4.67 や 9.20.4.10、FTD 7.2.10.2 など)以上へ更新する
AWS 側の個別告知は参照情報に無い。CVE-2025-20333 の修正版より後のビルドが必要なので、過去に一度更新した機器も版を再確認する。
参照リンク
GCP ベンダーFW更新
GCP 上の ASAv / FTDv を修正ビルド以上へ更新する
GCP 側の告知は無い。認証前に到達される欠陥のため、更新までは VPC ファイアウォールで VPN Web サーバへの到達を閉じるのが唯一の緩和になる。
参照リンク
Azure ベンダーFW更新
Azure 上の ASAv / FTDv を修正ビルド以上へ更新する
Cisco が継続的な攻撃活動をまとめたページ(asa_ftd_continued_attacks)に、2025年11月に把握された再起動を伴う攻撃変種の説明と対応指針が載っている。
参照リンク
Linux 対象外
対象外(ファイアウォールアプライアンスのソフトウェアの問題であり、Linux ディストリの更新では関係しない)
サーバ側でやることは無いが、VPN 境界を越えられた前提での内部ホストの痕跡確認は必要。手順は CISA の緊急指令 ED 25-03 と補足指示に沿う。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定は show version で版を取り、CPE の上限値に対応する修正ビルド(ASA は 9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.18.4.67 / 9.20.4.10 / 9.22.2.14 / 9.23.1.19、FTD は 7.0.8.1 / 7.2.10.2 / 7.4.2.4 / 7.6.2.1 / 7.7.10.1)以上かを確認する。ここが本件の落とし穴で、同時公表の CVE-2025-20333 用に一度更新した機器でも、本件の修正版はそれより後のビルドになっているため、当時の更新で止まっていると片方だけ塞がった状態になる。二件は同じ VPN Web サーバの問題であり、両方を含む高い方のビルドへ揃えるのが正しい終点である。加えて、2025年11月に追記された DoS 変種は未修正機を再起動させるので、可用性の観点からも先延ばしにできない。資産の洗い出しでは、リモートアクセス VPN を止めた後も HTTP サーバだけ生きている機器、支店の小型機、撤去待ちの残置機、クラウドや仮想環境の ASAv と FTDv が漏れやすい。すぐ更新できない場合の緩和は、リモートアクセス VPN 用の Web サーバの外部公開を止めることである。認証前に到達される脆弱性なので、資格情報の強化やアカウントロックの調整では防げず、経路を閉じる以外に効く手が無い。KEV 収載済みで実際に悪用されているため、更新後にも作業が残る。CISA の緊急指令 ED 25-03 とその補足指示にコアダンプ採取と痕跡調査の手順が示されており、更新の前に証跡を取ることが求められる。更新後は VPN ユーザーと管理者の資格情報の再発行、設定の差分確認、想定外の再起動履歴の確認まで行う。完了条件は、全機が両 CVE を含む修正ビルド以上であること、痕跡調査の結果が記録されていること、資格情報の再発行が済んでいることの3点。是正期限 2025-09-26 は大幅に超過しており、未更新機が残っていれば期限超過として扱う。

よくある質問(CVE-2025-20362)

CVE-2025-20362(Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense)の影響は?

High(CVSS 8.6)に分類されるCisco Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense (FTD)の脆弱性です。Cisco Secure Firewall ASA と FTD の VPN Web サーバで、HTTP(S) リクエストの入力検証が不十分なため、未認証のリモート攻撃者が本来は認証なしでは触れないリモートアクセス VPN 関連の制限された URL エンドポイントへ到達できる。単体では認可の欠落だが、同時公表の CVE-2025-20333(VPN ユーザー権限からの root コード実行)と組み合わせる形で使われた点が問題になった。さらに Cisco は 2025年11月5日、両 CVE が未修正の機器を予期せず再起動させて DoS を起こす新たな攻撃変種を把握したと追記した。影響範囲は NVD の CPE で、ASA が 9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.18.4.67 / 9.20.4.10 / 9.22.2.14 / 9.23.1.19 の各未満、FTD が 7.0.8.1 / 7.2.10.2 / 7.4.2.4 / 7.6.2.1 / 7.7.10.1 の各未満とされる。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)が 8.6 High(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H)、Cisco(CNA)が 6.5 Medium(同じベクタで A:N)である。差は可用性影響の見方で、後から判明した DoS 変種を踏まえると NVD 側の評価が実態に近い。CISA KEV には 2025-09-25 に収載され、是正期限は 2025-09-26。ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-20362 の対応方法・回避策は?

判定は show version で版を取り、CPE の上限値に対応する修正ビルド(ASA は 9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.18.4.67 / 9.20.4.10 / 9.22.2.14 / 9.23.1.19、FTD は 7.0.8.1 / 7.2.10.2 / 7.4.2.4 / 7.6.2.1 / 7.7.10.1)以上かを確認する。ここが本件の落とし穴で、同時公表の CVE-2025-20333 用に一度更新した機器でも、本件の修正版はそれより後のビルドになっているため、当時の更新で止まっていると片方だけ塞がった状態になる。二件は同じ VPN Web サーバの問題であり、両方を含む高い方のビルドへ揃えるのが正しい終点である。加えて、2025年11月に追記された DoS 変種は未修正機を再起動させるので、可用性の観点からも先延ばしにできない。資産の洗い出しでは、リモートアクセス VPN を止めた後も HTTP サーバだけ生きている機器、支店の小型機、撤去待ちの残置機、クラウドや仮想環境の ASAv と FTDv が漏れやすい。すぐ更新できない場合の緩和は、リモートアクセス VPN 用の Web サーバの外部公開を止めることである。認証前に到達される脆弱性なので、資格情報の強化やアカウントロックの調整では防げず、経路を閉じる以外に効く手が無い。KEV 収載済みで実際に悪用されているため、更新後にも作業が残る。CISA の緊急指令 ED 25-03 とその補足指示にコアダンプ採取と痕跡調査の手順が示されており、更新の前に証跡を取ることが求められる。更新後は VPN ユーザーと管理者の資格情報の再発行、設定の差分確認、想定外の再起動履歴の確認まで行う。完了条件は、全機が両 CVE を含む修正ビルド以上であること、痕跡調査の結果が記録されていること、資格情報の再発行が済んでいることの3点。是正期限 2025-09-26 は大幅に超過しており、未更新機が残っていれば期限超過として扱う。

自分の環境が CVE-2025-20362 の影響を受けるか確認するには?

Cisco Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense (FTD) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-20362)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-20362 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/09/26 です。推奨される対応: KEV の期限は、米連邦政府機関が緊急指令 ED 25-03 の内容を確認し実施を開始すべき期限を指す。CISA が示す緩和手順とベンダーの指示に従い、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

« 一覧に戻る