脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.9 KEV 悪用確認
CVE-2025-20333

Cisco ASA/FTD の VPN Web サーバで root 権限のRCE(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/09/25/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-20333
製品Cisco / Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense (FTD)
CVSS9.9(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-120 バッファサイズを検証しないバッファコピー(古典的バッファオーバーフロー)
登録/公開日2025/09/25
KEV 期限2025/09/26 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応KEV の期限は、米連邦政府機関が緊急指令 ED 25-03 の内容を確認し実施を開始すべき期限を指す。CISA が示す緩和手順とベンダーの指示に従い、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-20333

概要

Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアと Secure Firewall Threat Defense(FTD)ソフトウェアの VPN Web サーバに、HTTP(S) リクエスト中の入力検証の不備がある。有効な VPN ユーザーの資格情報を持つリモートの攻撃者が細工した HTTP リクエストを送ると、root として任意コードを実行でき、機器の完全な侵害に至り得る。前提は VPN ユーザー資格情報だけで、管理者権限は不要である点が重い。影響範囲は NVD の CPE で、ASA が 9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.17.1.45 / 9.18.4.47 / 9.19.1.37 / 9.20.3.7 / 9.22.1.3 の各未満、FTD が 7.0.8.1 未満、7.2.9 未満、7.4.2.4 未満、および 7.6.0 とされる。CVSS は Cisco(CNA)による CVSS 3.1 の 9.9 Critical(AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。CISA KEV には 2025-09-25 に収載され、是正期限は翌日の 2025-09-26 という異例の短さで、緊急指令 ED 25-03 に基づくコアダンプ採取と痕跡調査の補足指示も出ている。ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure は同じ対応区分です: ベンダーFW更新
Linux のみ異なります: 対象外
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) ベンダーFW更新
AWS 上で ASAv / FTDv を動かしている場合は、Cisco のアドバイザリ cisco-sa-asaftd-webvpn-z5xP8EUB に示された修正ビルド以上へ更新する
AWS 自身の個別告知は参照情報に無く、修正はベンダー提供のソフトウェアイメージのみ。仮想版でも脆弱性は同じで、EC2 上の OS 更新という発想では直らない。CVE-2025-20362 の修正版がより後のビルドなので、上げ先はそちらに合わせる。
参照リンク
GCP ベンダーFW更新
GCP 上の ASAv / FTDv を修正ビルド以上へ更新する
GCP 側の告知は無い。更新までの間は VPC ファイアウォールでリモートアクセス VPN の待ち受けへの到達を絞るが、正規利用者の資格情報が前提の攻撃なので緩和効果は限定的。
参照リンク
Azure ベンダーFW更新
Azure 上の ASAv / FTDv を修正ビルド以上へ更新する
Azure 側の告知は無い。継続的な攻撃活動について Cisco が別途まとめたページ(asa_ftd_continued_attacks)に、確認すべき挙動と対応の指針が載っている。
参照リンク
Linux 対象外
対象外(ファイアウォールアプライアンスのソフトウェアの問題で、Linux ディストリのパッケージ更新とは無関係)
対応は機器のソフトウェア更新と、CISA の緊急指令 ED 25-03 に沿ったコアダンプ採取と痕跡調査。Linux サーバ側で行う作業は無いが、VPN 経由で内部に入られた場合の横展開の痕跡はサーバ側でも確認する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定は show version でソフトウェア版を取り、ASA なら各トレインの修正ビルド(9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.17.1.45 / 9.18.4.47 / 9.19.1.37 / 9.20.3.7 / 9.22.1.3)以上か、FTD なら 7.0.8.1 / 7.2.9 / 7.4.2.4 以上かを見る。ここで注意したいのは、同時公表の CVE-2025-20362 の修正版が本件より後のビルド(例えば ASA 9.18 系は 9.18.4.67、9.20 系は 9.20.4.10、9.22 系は 9.22.2.14、FTD は 7.2.10.2 や 7.6.2.1)になっている点で、二件をまとめて塞ぐには高い方のビルドへ上げる必要がある。低い方で止めると片方が残る。該当性は show running-config webvpn などで VPN Web サーバの有効化を見るが、実際は資産の抜けの方が問題になりやすい。撤去予定で残置された古い ASA、支店や検証環境の小型機、クラウドや仮想環境の ASAv と FTDv、FMC 配下ではなく単体運用している機器が漏れやすい。すぐ更新できない場合の緩和は経路を閉じることで、リモートアクセス VPN の外部公開を止めるか接続元を限定する。正規利用者の資格情報が前提の攻撃なので、公開したまま資格情報の強度だけを上げても防げない。これは実際に悪用されている案件で、更新だけでは終わらない。CISA の ED 25-03 と補足指示はコアダンプの採取と痕跡調査の手順を示しており、更新前に証跡を確保することが求められている。更新後は VPN ユーザーと管理者の資格情報、証明書と鍵の再発行、設定の差分確認、ブートイメージやディスク上の想定外ファイルの確認まで行う。完了条件は、全機が両 CVE を含む修正ビルド以上であること、痕跡調査の結果が記録されていること、資格情報と鍵の再発行が済んでいること。是正期限 2025-09-26 は大幅に超過しているため、未更新機が残っていれば期限超過として最優先で扱う。

よくある質問(CVE-2025-20333)

CVE-2025-20333(Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense)の影響は?

Critical(CVSS 9.9)に分類されるCisco Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense (FTD)の脆弱性です。Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアと Secure Firewall Threat Defense(FTD)ソフトウェアの VPN Web サーバに、HTTP(S) リクエスト中の入力検証の不備がある。有効な VPN ユーザーの資格情報を持つリモートの攻撃者が細工した HTTP リクエストを送ると、root として任意コードを実行でき、機器の完全な侵害に至り得る。前提は VPN ユーザー資格情報だけで、管理者権限は不要である点が重い。影響範囲は NVD の CPE で、ASA が 9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.17.1.45 / 9.18.4.47 / 9.19.1.37 / 9.20.3.7 / 9.22.1.3 の各未満、FTD が 7.0.8.1 未満、7.2.9 未満、7.4.2.4 未満、および 7.6.0 とされる。CVSS は Cisco(CNA)による CVSS 3.1 の 9.9 Critical(AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。CISA KEV には 2025-09-25 に収載され、是正期限は翌日の 2025-09-26 という異例の短さで、緊急指令 ED 25-03 に基づくコアダンプ採取と痕跡調査の補足指示も出ている。ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-20333 の対応方法・回避策は?

判定は show version でソフトウェア版を取り、ASA なら各トレインの修正ビルド(9.12.4.72 / 9.14.4.28 / 9.16.4.85 / 9.17.1.45 / 9.18.4.47 / 9.19.1.37 / 9.20.3.7 / 9.22.1.3)以上か、FTD なら 7.0.8.1 / 7.2.9 / 7.4.2.4 以上かを見る。ここで注意したいのは、同時公表の CVE-2025-20362 の修正版が本件より後のビルド(例えば ASA 9.18 系は 9.18.4.67、9.20 系は 9.20.4.10、9.22 系は 9.22.2.14、FTD は 7.2.10.2 や 7.6.2.1)になっている点で、二件をまとめて塞ぐには高い方のビルドへ上げる必要がある。低い方で止めると片方が残る。該当性は show running-config webvpn などで VPN Web サーバの有効化を見るが、実際は資産の抜けの方が問題になりやすい。撤去予定で残置された古い ASA、支店や検証環境の小型機、クラウドや仮想環境の ASAv と FTDv、FMC 配下ではなく単体運用している機器が漏れやすい。すぐ更新できない場合の緩和は経路を閉じることで、リモートアクセス VPN の外部公開を止めるか接続元を限定する。正規利用者の資格情報が前提の攻撃なので、公開したまま資格情報の強度だけを上げても防げない。これは実際に悪用されている案件で、更新だけでは終わらない。CISA の ED 25-03 と補足指示はコアダンプの採取と痕跡調査の手順を示しており、更新前に証跡を確保することが求められている。更新後は VPN ユーザーと管理者の資格情報、証明書と鍵の再発行、設定の差分確認、ブートイメージやディスク上の想定外ファイルの確認まで行う。完了条件は、全機が両 CVE を含む修正ビルド以上であること、痕跡調査の結果が記録されていること、資格情報と鍵の再発行が済んでいること。是正期限 2025-09-26 は大幅に超過しているため、未更新機が残っていれば期限超過として最優先で扱う。

自分の環境が CVE-2025-20333 の影響を受けるか確認するには?

Cisco Secure Firewall ASA / Secure Firewall Threat Defense (FTD) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-20333)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-20333 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/09/26 です。推奨される対応: KEV の期限は、米連邦政府機関が緊急指令 ED 25-03 の内容を確認し実施を開始すべき期限を指す。CISA が示す緩和手順とベンダーの指示に従い、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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