脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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Critical CVSS 9.8
CVE-2026-65590

n8n の computer-use でシェルのサンドボックスが効かない不備

情報取得日: 2026/07/22/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-65590
製品n8n / n8n (@n8n/computer-use)
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-78 OS コマンドインジェクション(シェル実行時の入力の無害化不備)
登録/公開日2026/07/22
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-65590

概要

n8n の @n8n/computer-use パッケージが、Linux と Windows でシェルのサンドボックス制限を適用していなかった。サンドボックスは macOS でのみ効いており、他の OS ではツールが実行するシェルコマンドがファイルシステムもネットワークも一切制限されない状態で走る。結果として computer-use エージェントのプロセスから、ホストのファイルシステムとネットワークへ無制限にアクセスできる。影響を受けるのは 2.29.8 より前の n8n と、2.30.1 より前の 2.30.x 系で、Community 版と Enterprise 版の両方が CPE に挙がっている。重要なのは適用範囲で、この問題は @n8n/computer-use パッケージを明示的にインストールして動かしている環境にのみ影響し、標準的な n8n のインストールは影響を受けないと明記されている。CVSS は評価元で大きく割れている。NVD(Primary)は 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)だが、CNA の VulnCheck は CVSS 4.0 で 5.5 Medium(CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:P/PR:H/UI:N/VC:N/VI:N/VA:N/SC:H/SI:H/SA:H)としている。VulnCheck 側は高い権限を必要とし攻撃条件も限定的(PR:H、AT:P)で、影響は当該コンポーネント外に及ぶ(SC:H/SI:H/SA:H)という見方であり、実態としては前提条件の厳しさの評価差である。CISA KEV には未収載。NVD の公開日は 2026-07-22、vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
ECS / EKS / EC2 上で @n8n/computer-use を動かしている場合は n8n を 2.29.8 または 2.30.1 以降へ更新する
標準構成の n8n は対象外なので、まず当該パッケージの有無を確認して切り分ける。使い続ける場合はタスクに付与したタスクロールを最小権限にし、メタデータサービスへの到達(IMDS)を絞ることで、シェルが自由に動いた場合の被害範囲を小さくする。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
GKE / Compute Engine 上で computer-use を有効にしている n8n を修正版へ更新する
GKE では Pod を専用のノードプールへ分離し、Workload Identity で渡す権限を絞る。メタデータサーバへのアクセス制御(GKE Metadata Server の利用)を有効にしておくと、無制限なシェルからのトークン取得を抑えられる。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
AKS / Azure VM 上で computer-use を有効にしている n8n を修正版へ更新する
Windows 上で動かしている場合も対象(サンドボックスは macOS のみ有効だった)。マネージド ID の割り当て範囲を絞り、NSG で外向き通信を制限しておく。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
npm で入れた n8n を 2.29.8 または 2.30.1 以降へ更新する。computer-use 機能が不要なら @n8n/computer-use を削除する
Linux はサンドボックスがまったく適用されていなかった側の OS なので、該当するなら優先度を上げる。ディストリの更新では直らず、npm パッケージの更新が必要。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

最初にやるのは該当有無の切り分けで、多くの環境はそもそも対象外になる。@n8n/computer-use を明示的に導入していない限り影響しないので、n8n のインストール先で npm ls @n8n/computer-use、あるいはコンテナ内で ls node_modules/@n8n を確認し、パッケージが存在して実際に動いているかを見る。存在しなければ該当せず、対応は不要である。存在する場合はバージョンを確認し、2.29.8 未満、または 2.30.0 なら該当する。修正版は 2.29.8 と 2.30.1 で、Community 版と Enterprise 版のどちらも同様に扱う。見落としやすいのは、AI エージェント機能を試すために一時的に computer-use を入れた検証環境や、社内の PoC 用インスタンスが本番ネットワークに置かれたままになっているケースである。すぐ更新できない場合は、computer-use パッケージを外して機能を止めるのが最も確実な緩和になる。機能を残す必要があるなら、サンドボックスが効いていない前提でホスト側に境界を作る。具体的には computer-use を動かすプロセスを専用のコンテナや VM に分離し、読み書きできるボリュームを最小限にし、外向き通信を許可先だけに絞り、クラウドのインスタンスメタデータ(169.254.169.254)へ到達できないようにする。この機能を使えるユーザーを限定するのも効く。完了条件は、(1)computer-use を使っている環境が 2.29.8 または 2.30.1 以降になっていること、あるいは当該パッケージを撤去していること、(2)使い続ける環境ではプロセスがホストと同じ権限でシェルを実行してもよいだけの分離ができていること、の2点である。KEV 未収載であり是正期限は設定されていないが、Primary の評価が Critical であることを踏まえ、該当した環境は通常の更新サイクルより前倒しで処理するのが妥当である。

よくある質問(CVE-2026-65590)

CVE-2026-65590(n8n)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるn8n n8n (@n8n/computer-use)の脆弱性です。n8n の @n8n/computer-use パッケージが、Linux と Windows でシェルのサンドボックス制限を適用していなかった。サンドボックスは macOS でのみ効いており、他の OS ではツールが実行するシェルコマンドがファイルシステムもネットワークも一切制限されない状態で走る。結果として computer-use エージェントのプロセスから、ホストのファイルシステムとネットワークへ無制限にアクセスできる。影響を受けるのは 2.29.8 より前の n8n と、2.30.1 より前の 2.30.x 系で、Community 版と Enterprise 版の両方が CPE に挙がっている。重要なのは適用範囲で、この問題は @n8n/computer-use パッケージを明示的にインストールして動かしている環境にのみ影響し、標準的な n8n のインストールは影響を受けないと明記されている。CVSS は評価元で大きく割れている。NVD(Primary)は 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)だが、CNA の VulnCheck は CVSS 4.0 で 5.5 Medium(CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:P/PR:H/UI:N/VC:N/VI:N/VA:N/SC:H/SI:H/SA:H)としている。VulnCheck 側は高い権限を必要とし攻撃条件も限定的(PR:H、AT:P)で、影響は当該コンポーネント外に及ぶ(SC:H/SI:H/SA:H)という見方であり、実態としては前提条件の厳しさの評価差である。CISA KEV には未収載。NVD の公開日は 2026-07-22、vulnStatus は Analyzed。

CVE-2026-65590 の対応方法・回避策は?

最初にやるのは該当有無の切り分けで、多くの環境はそもそも対象外になる。@n8n/computer-use を明示的に導入していない限り影響しないので、n8n のインストール先で npm ls @n8n/computer-use、あるいはコンテナ内で ls node_modules/@n8n を確認し、パッケージが存在して実際に動いているかを見る。存在しなければ該当せず、対応は不要である。存在する場合はバージョンを確認し、2.29.8 未満、または 2.30.0 なら該当する。修正版は 2.29.8 と 2.30.1 で、Community 版と Enterprise 版のどちらも同様に扱う。見落としやすいのは、AI エージェント機能を試すために一時的に computer-use を入れた検証環境や、社内の PoC 用インスタンスが本番ネットワークに置かれたままになっているケースである。すぐ更新できない場合は、computer-use パッケージを外して機能を止めるのが最も確実な緩和になる。機能を残す必要があるなら、サンドボックスが効いていない前提でホスト側に境界を作る。具体的には computer-use を動かすプロセスを専用のコンテナや VM に分離し、読み書きできるボリュームを最小限にし、外向き通信を許可先だけに絞り、クラウドのインスタンスメタデータ(169.254.169.254)へ到達できないようにする。この機能を使えるユーザーを限定するのも効く。完了条件は、(1)computer-use を使っている環境が 2.29.8 または 2.30.1 以降になっていること、あるいは当該パッケージを撤去していること、(2)使い続ける環境ではプロセスがホストと同じ権限でシェルを実行してもよいだけの分離ができていること、の2点である。KEV 未収載であり是正期限は設定されていないが、Primary の評価が Critical であることを踏まえ、該当した環境は通常の更新サイクルより前倒しで処理するのが妥当である。

自分の環境が CVE-2026-65590 の影響を受けるか確認するには?

n8n n8n (@n8n/computer-use) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-65590)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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