脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.1
CVE-2026-48807

Twig サンドボックス回避(Traversable 値の __toString がポリシー検査を通らない)

情報取得日: 2026/07/14/最終確認: 2026/09/10・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-48807
製品twigphp / Twig
CVSS9.1(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
種別 (CWE)CWE-693 保護機構の失敗 / CWE-863 不適切な認可
登録/公開日2026/07/14
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-48807

概要

PHP のテンプレート言語 Twig のサンドボックスに回避経路がある。NVD の記述によれば、3.27.0 より前のサンドボックスの __toString() 検査が、join / replace フィルタに渡された Traversable 値や、in / not in 演算子が評価する被演算子を完全には覆っておらず、その中に含まれる Stringable オブジェクトがサンドボックスポリシーを参照しないまま文字列へ変換され得る。NVD 掲載の評価は 2026年8月に改定され、CVSS 4.0 の 7.1(High)から CVSS 3.1 の 9.1(Critical)へ変わった。改定後のベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N である。当初は PR:L(低い権限が必要)=テンプレートを書き込める立場が前提と評価されていたが、改定後は PR:N(権限不要)になっている。サンドボックスは「信頼できない者が書いたテンプレートを安全に実行する」ための仕組みなので、そこを回避できることは権限のない攻撃者に届くという評価に変わった、と読むのが妥当である。深刻度も High から Critical へ上がっている。修正は 3.27.0 で行われている。2026年8月13日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
アプリケーションの依存を twig/twig 3.27.0 以上へ更新する
AWS のマネージドサービスとしての修正提供はない。Elastic Beanstalk / ECS など、どの実行基盤でもアプリ側の composer 依存を上げる。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
アプリケーションの依存を twig/twig 3.27.0 以上へ更新する
GCP 固有の修正提供はない。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
アプリケーションの依存を twig/twig 3.27.0 以上へ更新する
Azure 固有の修正提供はない。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
composer update twig/twig で 3.27.0 以上へ更新する
ディストリの PHP パッケージではなく composer の依存として入っていることが多い。ディストリ配布の twig パッケージを使っている場合は、そのパッケージのバージョンも確認する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

影響を受けるのは Twig を使っているすべてのアプリではなく、**Twig のサンドボックス機能を有効にして、信頼しない相手にテンプレートを書かせている**構成に限られる。CMS のテーマ編集、メール文面のテンプレート編集、マルチテナントでテナントごとにテンプレートを持たせる仕組みなどが該当する。自分のリポジトリ内のテンプレートしか読み込まない通常の Symfony アプリは、サンドボックス自体を使っていないので、この脆弱性の攻撃面には当たらない(ただし依存の更新は行う)。判定は composer.lock の twig/twig のバージョンと、SandboxExtension を有効化しているかの2点で行う。対処は composer update twig/twig で 3.27.0 以上へ上げること。すぐに上げられない場合の緩和として、サンドボックスの許可リストから join / replace フィルタを外し、in / not in を使うテンプレートを見直す方法があるが、これは根本対策ではないので暫定にとどめる。

よくある質問(CVE-2026-48807)

CVE-2026-48807(Twig)の影響は?

Critical(CVSS 9.1)に分類されるtwigphp Twigの脆弱性です。PHP のテンプレート言語 Twig のサンドボックスに回避経路がある。NVD の記述によれば、3.27.0 より前のサンドボックスの __toString() 検査が、join / replace フィルタに渡された Traversable 値や、in / not in 演算子が評価する被演算子を完全には覆っておらず、その中に含まれる Stringable オブジェクトがサンドボックスポリシーを参照しないまま文字列へ変換され得る。NVD 掲載の評価は 2026年8月に改定され、CVSS 4.0 の 7.1(High)から CVSS 3.1 の 9.1(Critical)へ変わった。改定後のベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N である。当初は PR:L(低い権限が必要)=テンプレートを書き込める立場が前提と評価されていたが、改定後は PR:N(権限不要)になっている。サンドボックスは「信頼できない者が書いたテンプレートを安全に実行する」ための仕組みなので、そこを回避できることは権限のない攻撃者に届くという評価に変わった、と読むのが妥当である。深刻度も High から Critical へ上がっている。修正は 3.27.0 で行われている。2026年8月13日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2026-48807 の対応方法・回避策は?

影響を受けるのは Twig を使っているすべてのアプリではなく、**Twig のサンドボックス機能を有効にして、信頼しない相手にテンプレートを書かせている**構成に限られる。CMS のテーマ編集、メール文面のテンプレート編集、マルチテナントでテナントごとにテンプレートを持たせる仕組みなどが該当する。自分のリポジトリ内のテンプレートしか読み込まない通常の Symfony アプリは、サンドボックス自体を使っていないので、この脆弱性の攻撃面には当たらない(ただし依存の更新は行う)。判定は composer.lock の twig/twig のバージョンと、SandboxExtension を有効化しているかの2点で行う。対処は composer update twig/twig で 3.27.0 以上へ上げること。すぐに上げられない場合の緩和として、サンドボックスの許可リストから join / replace フィルタを外し、in / not in を使うテンプレートを見直す方法があるが、これは根本対策ではないので暫定にとどめる。

自分の環境が CVE-2026-48807 の影響を受けるか確認するには?

twigphp Twig を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-48807)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

このCVEの変更履歴

掲載後に NVD・CISA KEV 側で確定した変化を、日次の自動突合で記録したものです(新しい順)。掲載前の変化は記録がないため含みません。

  • 2026/08/14NVDCVSS 7.1 → 9.1 に改定
  • 2026/08/14NVDCVSSベクタが改定
  • 2026/08/14NVD深刻度 High → Critical

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/09/10)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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