脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
High CVSS 8.8 KEV 悪用確認
CVE-2026-33634

Trivy と GitHub Action の改ざん配布で資格情報窃取(悪用確認済み)

情報取得日: 2026/03/26/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-33634
製品Aqua Security / Trivy / trivy-action / setup-trivy
CVSS8.8(High)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-506 埋め込まれた悪意あるコード
登録/公開日2026/03/26
KEV 期限2026/04/09 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-33634

概要

コードの欠陥ではなく、Trivy の配布物そのものが改ざんされた事案である。advisory によると攻撃者は盗んだ資格情報で 2026年3月19日に悪意ある Trivy v0.69.4 をリリースし、aquasecurity/trivy-action の 77 個のタグのうち 76 個を資格情報窃取マルウェアへ force-push し、aquasecurity/setup-trivy の 7 個のタグすべてを悪意あるコミットへ差し替えた。これは 2026年2月末に始まったサプライチェーン攻撃の続きで、3月1日の初回公表後の資格情報ローテーションが同時でなかったため、その数日の間に攻撃者が有効なトークンで新しいシークレットを持ち出し、アクセスを保持できた可能性があるとされる。影響を受けるのは Trivy 本体(Go バイナリ / コンテナイメージ)の 0.69.4、trivy-action の 0.0.1 から 0.34.2、setup-trivy の 0.2.0 から 0.2.6(安全なコミットで 0.2.6 が作り直される前のもの)。安全と確認されているのは Trivy 0.69.2 と 0.69.3、trivy-action 0.35.0、作り直された setup-trivy 0.2.6 である。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary)は 8.8 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の GitHub は CVSS 4.0 で 9.4 Critical(AV:N/AC:L/AT:N/PR:L/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:H/SI:H/SA:H)としている。CISA KEV には 2026-03-26 に収載され、是正期限は 2026-04-09、ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
CodeBuild / CodePipeline や EC2 上のビルドで使う Trivy を 0.69.2 か 0.69.3 以降の安全な版へ入れ替え、trivy-action は 0.35.0 を commit SHA でピン留めする
AWS のサービス側の欠陥ではなく、利用者のパイプラインが取り込んだ成果物の問題。ECR にコピーした trivy イメージ、CodeBuild のキャッシュ、GitHub Actions のセルフホストランナー上の残存バイナリが見落としやすい。該当パイプラインが使っていた IAM のアクセスキーや OIDC 経由で得たロールの権限は漏洩前提で棚卸しする。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Cloud Build のビルダーイメージや GKE 上のスキャン Pod に含まれる Trivy を安全な版へ入れ替える
Artifact Registry に取り込んだ 0.69.4 のイメージが残っていると再び使われる。Cloud Build で参照している Secret Manager のシークレットとサービスアカウントキーは漏洩前提でローテーションする。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure Pipelines / GitHub Actions のワークフローで参照している trivy-action と setup-trivy を安全な版の commit SHA へ固定し、Trivy 本体も安全な版へ入れ替える
Microsoft がこのサプライチェーン侵害の検知と調査に関する技術記事を公開しており、ログの見方の参考になる。ACR にコピーしたイメージとセルフホストエージェント上のバイナリを合わせて洗う。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
サーバや開発端末に入れた Trivy バイナリを 0.69.2 / 0.69.3 以降の安全な版へ差し替え、0.69.4 の成果物を削除する
配布物の改ざんなので、ディストリのパッケージ更新ではなく取得元と版の確認が対応の本体になる。スクリプトで latest を取ってくる作りにしていると再取得で戻る恐れがあるため、取得の仕方も見直す。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定はバージョン確認だけでは足りず、走った痕跡を探す作業になる。まずリポジトリ全体で grep -rn aquasecurity/trivy-action .github/workflows のように参照箇所を洗い、タグ参照(v0.34 など可変タグ)で使っていた箇所を特定する。次に Trivy v0.69.4 を何らかの経路で取得または実行していないかを確認する。CI のキャッシュ、社内ミラー、ECR / Artifact Registry / ACR にコピーしたコンテナイメージ、開発端末の trivy --version まで見る必要がある。タグ参照だった場合は 2026年3月19日から20日のワークフロー実行ログを確認し、加えて自組織に tpcp-docs という名前のリポジトリが無いかを見る。advisory はこのリポジトリの存在をフォールバックの持ち出し機構が動いてシークレットが実際に盗まれた可能性を示す指標として挙げている。緩和策の中心は更新ではなく資格情報の扱いである。該当したパイプラインからアクセスできたシークレットはすべて漏れたものとして扱い、ローテーションは前回の失敗を踏まえて同時に行う。GitHub Actions はバージョンタグではなく完全な commit SHA でピン留めし、以後タグの差し替えで巻き込まれない状態にする。完了条件は、(1)0.69.4 の成果物とイメージが環境から消えていること、(2)trivy-action 0.35.0 と作り直された setup-trivy 0.2.6 相当を commit SHA でピン留めしていること、(3)該当パイプラインのシークレットを一斉に再発行し終えていること、(4)3月19日から20日のログ確認と tpcp-docs の有無確認が済んでいること、の4点である。KEV 収載済みで是正期限 2026-04-09 は既に過ぎているため、未対応の箇所が残っているなら期限超過として扱い、更新だけで終わらせず痕跡確認と資格情報の再発行まで必ず行う。

よくある質問(CVE-2026-33634)

CVE-2026-33634(Trivy / trivy-action / setup-trivy)の影響は?

High(CVSS 8.8)に分類されるAqua Security Trivy / trivy-action / setup-trivyの脆弱性です。コードの欠陥ではなく、Trivy の配布物そのものが改ざんされた事案である。advisory によると攻撃者は盗んだ資格情報で 2026年3月19日に悪意ある Trivy v0.69.4 をリリースし、aquasecurity/trivy-action の 77 個のタグのうち 76 個を資格情報窃取マルウェアへ force-push し、aquasecurity/setup-trivy の 7 個のタグすべてを悪意あるコミットへ差し替えた。これは 2026年2月末に始まったサプライチェーン攻撃の続きで、3月1日の初回公表後の資格情報ローテーションが同時でなかったため、その数日の間に攻撃者が有効なトークンで新しいシークレットを持ち出し、アクセスを保持できた可能性があるとされる。影響を受けるのは Trivy 本体(Go バイナリ / コンテナイメージ)の 0.69.4、trivy-action の 0.0.1 から 0.34.2、setup-trivy の 0.2.0 から 0.2.6(安全なコミットで 0.2.6 が作り直される前のもの)。安全と確認されているのは Trivy 0.69.2 と 0.69.3、trivy-action 0.35.0、作り直された setup-trivy 0.2.6 である。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary)は 8.8 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の GitHub は CVSS 4.0 で 9.4 Critical(AV:N/AC:L/AT:N/PR:L/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:H/SI:H/SA:H)としている。CISA KEV には 2026-03-26 に収載され、是正期限は 2026-04-09、ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2026-33634 の対応方法・回避策は?

判定はバージョン確認だけでは足りず、走った痕跡を探す作業になる。まずリポジトリ全体で grep -rn aquasecurity/trivy-action .github/workflows のように参照箇所を洗い、タグ参照(v0.34 など可変タグ)で使っていた箇所を特定する。次に Trivy v0.69.4 を何らかの経路で取得または実行していないかを確認する。CI のキャッシュ、社内ミラー、ECR / Artifact Registry / ACR にコピーしたコンテナイメージ、開発端末の trivy --version まで見る必要がある。タグ参照だった場合は 2026年3月19日から20日のワークフロー実行ログを確認し、加えて自組織に tpcp-docs という名前のリポジトリが無いかを見る。advisory はこのリポジトリの存在をフォールバックの持ち出し機構が動いてシークレットが実際に盗まれた可能性を示す指標として挙げている。緩和策の中心は更新ではなく資格情報の扱いである。該当したパイプラインからアクセスできたシークレットはすべて漏れたものとして扱い、ローテーションは前回の失敗を踏まえて同時に行う。GitHub Actions はバージョンタグではなく完全な commit SHA でピン留めし、以後タグの差し替えで巻き込まれない状態にする。完了条件は、(1)0.69.4 の成果物とイメージが環境から消えていること、(2)trivy-action 0.35.0 と作り直された setup-trivy 0.2.6 相当を commit SHA でピン留めしていること、(3)該当パイプラインのシークレットを一斉に再発行し終えていること、(4)3月19日から20日のログ確認と tpcp-docs の有無確認が済んでいること、の4点である。KEV 収載済みで是正期限 2026-04-09 は既に過ぎているため、未対応の箇所が残っているなら期限超過として扱い、更新だけで終わらせず痕跡確認と資格情報の再発行まで必ず行う。

自分の環境が CVE-2026-33634 の影響を受けるか確認するには?

Aqua Security Trivy / trivy-action / setup-trivy を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-33634)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2026-33634 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/04/09 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

« 一覧に戻る