脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
High CVSS 7.5 KEV 悪用確認
CVE-2025-54313

eslint-config-prettier の改ざん版にマルウェア混入(悪用確認済み)

情報取得日: 2026/01/22/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-54313
製品Prettier / eslint-config-prettier
CVSS7.5(High)
CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:L/I:H/A:N
種別 (CWE)CWE-506 埋め込まれた悪意あるコード
CVE 公開日2025/07/19(NVD)
CISA KEV 収載日2026/01/22
2025年に公開された脆弱性です。新着として扱う前に公開年を確認してください。
KEV 期限2026/02/12 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-54313

概要

npm パッケージ eslint-config-prettier の 8.10.1、9.1.1、10.1.6、10.1.7 に、サプライチェーン侵害による悪意あるコードが埋め込まれていた。影響版をインストールすると install.js が実行され、Windows 上で node-gyp.dll というマルウェアが起動する。つまりビルドやローカル開発で npm install した時点で発火する種類の問題であり、アプリの実行時ではなく依存の取得時が攻撃面になる。NVD の CPE には同じ事象で影響を受けたものとして eslint-plugin-prettier の 4.2.2 と 4.2.3、synckit 0.11.9、@pkgr/core 0.2.8、got-fetch 5.1.1 と 5.1.2、napi-postinstall 0.3.1、および Homarr の 1.29.0 以上 1.30.0 未満も列挙されている。CVSS は CNA の MITRE による 7.5 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:L/I:H/A:N)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。参照には Windows 限定である点を整理した第三者の解説も登録されている。CISA KEV には 2026-01-22 に収載され、是正期限は 2026-02-12。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
CodeBuild / ECS / EKS のビルドとイメージから影響版を排除し、lockfile を健全な版へ更新して依存キャッシュを破棄する
AWS 側の欠陥ではなく、取り込んだ npm パッケージの問題。CodeArtifact のようなレジストリプロキシに改ざん版の tarball がキャッシュされていると、lockfile を直しても再び配られる可能性があるので、キャッシュの掃除まで行う。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Cloud Build / GKE のビルドとイメージから影響版を排除し、ビルドキャッシュを破棄して依存を取り直す
Artifact Registry のリモートリポジトリ機能で npm をキャッシュしている場合、そのキャッシュを消さないと改ざん版が残る。ビルダーイメージに焼き込んだ node_modules も再ビルド対象。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure Pipelines のエージェント(特に Windows ランナー)と Azure Artifacts から影響版を排除し、依存を取り直す
マルウェアの実体は Windows 上で動くため、Windows のセルフホストエージェントと開発者端末では node-gyp.dll の有無と実行痕跡の確認が必要。Windows 限定である点を整理した解説が参照に登録されている。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
lockfile から影響版を除去して健全な版へ入れ替え、npm / pnpm / yarn のキャッシュを破棄して再インストールする
Linux では Windows 向けのマルウェアは実行されないが、改ざん版を取り込んでいる事実は変わらないので除去は必要。侵害の経緯(メンテナへのフィッシング)と影響パッケージの整理は第三者アドバイザリが詳しい。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定は版が一致するかどうかの単純な照合で、影響版が明確なので機械的に処理できる。各リポジトリの package-lock.json、yarn.lock、pnpm-lock.yaml を横断して eslint-config-prettier の 8.10.1 / 9.1.1 / 10.1.6 / 10.1.7、eslint-plugin-prettier の 4.2.2 / 4.2.3、synckit 0.11.9、@pkgr/core 0.2.8、got-fetch 5.1.1 / 5.1.2、napi-postinstall 0.3.1 を検索する。npm ls での確認でも構わないが、直接依存でないことが多いので推移的依存まで辿ることが重要である。見落としやすいのは、リポジトリよりも取得物が残っている場所で、CI の依存キャッシュ、コンテナイメージの node_modules レイヤ、社内のレジストリプロキシやミラー(キャッシュした改ざん版の tarball が残る)、開発者端末のグローバルキャッシュが該当する。マルウェア本体は Windows 上で動くものなので、実害の中心は Windows の開発者端末と Windows ベースの CI ランナーであり、そこでは node-gyp.dll の存在や不審なプロセス・通信の痕跡確認が必要になる。Linux のビルドでも改ざん版そのものは取り込まれているため、除去は同じく必要である。対応は影響版を lockfile から排除し、影響を受けていない版へ入れ替えることだが、どの版が健全かは npm のバージョン一覧など公式の情報で要確認とし、当てずっぽうに近い版を選ばない。KEV 是正期限 2026-02-12 は既に過ぎているため、影響版がまだ残っているなら期限超過として扱う。完了条件は、全リポジトリとキャッシュ・イメージ・レジストリミラーから影響版が消えていること、Windows 環境で実行痕跡が無いことを確認し、影響版を取り込んだ環境で使っていたトークンや資格情報を再発行するところまでである。

よくある質問(CVE-2025-54313)

CVE-2025-54313(eslint-config-prettier)の影響は?

High(CVSS 7.5)に分類されるPrettier eslint-config-prettierの脆弱性です。npm パッケージ eslint-config-prettier の 8.10.1、9.1.1、10.1.6、10.1.7 に、サプライチェーン侵害による悪意あるコードが埋め込まれていた。影響版をインストールすると install.js が実行され、Windows 上で node-gyp.dll というマルウェアが起動する。つまりビルドやローカル開発で npm install した時点で発火する種類の問題であり、アプリの実行時ではなく依存の取得時が攻撃面になる。NVD の CPE には同じ事象で影響を受けたものとして eslint-plugin-prettier の 4.2.2 と 4.2.3、synckit 0.11.9、@pkgr/core 0.2.8、got-fetch 5.1.1 と 5.1.2、napi-postinstall 0.3.1、および Homarr の 1.29.0 以上 1.30.0 未満も列挙されている。CVSS は CNA の MITRE による 7.5 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:L/I:H/A:N)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。参照には Windows 限定である点を整理した第三者の解説も登録されている。CISA KEV には 2026-01-22 に収載され、是正期限は 2026-02-12。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-54313 の対応方法・回避策は?

判定は版が一致するかどうかの単純な照合で、影響版が明確なので機械的に処理できる。各リポジトリの package-lock.json、yarn.lock、pnpm-lock.yaml を横断して eslint-config-prettier の 8.10.1 / 9.1.1 / 10.1.6 / 10.1.7、eslint-plugin-prettier の 4.2.2 / 4.2.3、synckit 0.11.9、@pkgr/core 0.2.8、got-fetch 5.1.1 / 5.1.2、napi-postinstall 0.3.1 を検索する。npm ls での確認でも構わないが、直接依存でないことが多いので推移的依存まで辿ることが重要である。見落としやすいのは、リポジトリよりも取得物が残っている場所で、CI の依存キャッシュ、コンテナイメージの node_modules レイヤ、社内のレジストリプロキシやミラー(キャッシュした改ざん版の tarball が残る)、開発者端末のグローバルキャッシュが該当する。マルウェア本体は Windows 上で動くものなので、実害の中心は Windows の開発者端末と Windows ベースの CI ランナーであり、そこでは node-gyp.dll の存在や不審なプロセス・通信の痕跡確認が必要になる。Linux のビルドでも改ざん版そのものは取り込まれているため、除去は同じく必要である。対応は影響版を lockfile から排除し、影響を受けていない版へ入れ替えることだが、どの版が健全かは npm のバージョン一覧など公式の情報で要確認とし、当てずっぽうに近い版を選ばない。KEV 是正期限 2026-02-12 は既に過ぎているため、影響版がまだ残っているなら期限超過として扱う。完了条件は、全リポジトリとキャッシュ・イメージ・レジストリミラーから影響版が消えていること、Windows 環境で実行痕跡が無いことを確認し、影響版を取り込んだ環境で使っていたトークンや資格情報を再発行するところまでである。

自分の環境が CVE-2025-54313 の影響を受けるか確認するには?

Prettier eslint-config-prettier を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-54313)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-54313 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/02/12 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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