脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
High CVSS 8.4
CVE-2026-28220

Wazuh クラスタDAPI の安全でないデシリアライズとRBAC迂回(マスターノードでの任意コード実行)

情報取得日: 2026/07/20/最終確認: 2026/08/10・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-28220
製品Wazuh / Wazuh
CVSS8.4(High)
CVSS:3.1/AV:A/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-502 信頼されないデータのデシリアライズ
登録/公開日2026/07/20
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-28220

概要

オープンソースのセキュリティ監視基盤 Wazuh のクラスタ機能に、任意コード実行に至る欠陥がある。NVD の記述によれば、4.14.5 より前の Cluster Distributed API(DAPI)の処理に問題があり、クラスタのピア、または共有クラスタ鍵でクラスタチャネルに認証できる者が、マスターノードに攻撃者の指定した callable をデシリアライズさせて実行できる。原因は2つある。1つは framework/wazuh/core/cluster/common.py の as_wazuh_object() が、トップレベルパッケージが wazuh または api であれば任意の callable を解決してしまう点(許可リスト ALLOWED_CALLABLES_PACKAGES が広すぎる)。もう1つは framework/wazuh/core/cluster/dapi/dapi.py が、クライアントから渡された rbac_permissions をそのまま run_local() のグローバルRBACコンテキストとして適用する点で、rbac_mode に black を指定すると expose_resources で保護された関数の認可検査が正当な権限割り当てなしに通る。両者が組み合わさると、WAZUH_PATH 配下への任意ファイル書き込み、APIユーザーの新規作成、security.yaml の改ざんといったマスターノード上の特権操作が可能になり、マネージャ全体の侵害に連鎖しうる。CVSS 3.1 基本値は 8.4(High)で、ベクタは AV:A/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H。AV:A(隣接ネットワーク)と PR:H(高い権限)が要件になっている一方、S:C(Scope Changed)が付いている。修正は 4.14.5 で行われている。2026年8月14日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 上の Wazuh マネージャを 4.14.5 以上へ更新する
Wazuh は AWS のマネージドサービスではないため AWS 側からの修正提供はない。クラスタ用ポートのセキュリティグループをノード間に限定する。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
GCE 上の Wazuh マネージャを 4.14.5 以上へ更新する
GCP 固有の修正提供はない。ファイアウォールルールでクラスタチャネルの送信元を絞る。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM 上の Wazuh マネージャを 4.14.5 以上へ更新する
Azure 固有の修正提供はない。NSG でクラスタチャネルの送信元を絞る。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Wazuh マネージャを 4.14.5 以上へ更新する
ディストリ標準のパッケージではなく Wazuh 公式リポジトリからの更新になる。更新できない間はクラスタを無効化するか、クラスタチャネルの到達範囲をノード間に限定する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

影響の大きさは「クラスタ鍵を知っている者は何でもできる」に尽きる。Wazuh をシングルノードで運用していてクラスタを有効にしていないなら、この経路自体が存在しない。まず ossec.conf の cluster 設定が disabled になっているかを確認し、有効なら該当する。クラスタを使っている場合、対応は 4.14.5 へのアップグレードだが、それまでの緩和として、クラスタチャネル(既定 TCP 1516)が到達できる範囲をノード間だけに絞る。AV:A の評価どおり、この攻撃はインターネット越しではなく同一セグメントから来る想定なので、ノードを別セグメントへ隔離するかセキュリティグループで送信元を明示するのが効く。共有クラスタ鍵が漏れている可能性があるなら、アップグレードとあわせて鍵を再生成する。鍵の漏洩経路として多いのは、構成管理リポジトリへの平文コミットと、ノードのバックアップイメージである。侵害の確認は security.yaml の更新日時、APIユーザーの一覧、WAZUH_PATH 配下の想定外のファイルを見る。

よくある質問(CVE-2026-28220)

CVE-2026-28220(Wazuh)の影響は?

High(CVSS 8.4)に分類されるWazuh Wazuhの脆弱性です。オープンソースのセキュリティ監視基盤 Wazuh のクラスタ機能に、任意コード実行に至る欠陥がある。NVD の記述によれば、4.14.5 より前の Cluster Distributed API(DAPI)の処理に問題があり、クラスタのピア、または共有クラスタ鍵でクラスタチャネルに認証できる者が、マスターノードに攻撃者の指定した callable をデシリアライズさせて実行できる。原因は2つある。1つは framework/wazuh/core/cluster/common.py の as_wazuh_object() が、トップレベルパッケージが wazuh または api であれば任意の callable を解決してしまう点(許可リスト ALLOWED_CALLABLES_PACKAGES が広すぎる)。もう1つは framework/wazuh/core/cluster/dapi/dapi.py が、クライアントから渡された rbac_permissions をそのまま run_local() のグローバルRBACコンテキストとして適用する点で、rbac_mode に black を指定すると expose_resources で保護された関数の認可検査が正当な権限割り当てなしに通る。両者が組み合わさると、WAZUH_PATH 配下への任意ファイル書き込み、APIユーザーの新規作成、security.yaml の改ざんといったマスターノード上の特権操作が可能になり、マネージャ全体の侵害に連鎖しうる。CVSS 3.1 基本値は 8.4(High)で、ベクタは AV:A/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H。AV:A(隣接ネットワーク)と PR:H(高い権限)が要件になっている一方、S:C(Scope Changed)が付いている。修正は 4.14.5 で行われている。2026年8月14日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。

CVE-2026-28220 の対応方法・回避策は?

影響の大きさは「クラスタ鍵を知っている者は何でもできる」に尽きる。Wazuh をシングルノードで運用していてクラスタを有効にしていないなら、この経路自体が存在しない。まず ossec.conf の cluster 設定が disabled になっているかを確認し、有効なら該当する。クラスタを使っている場合、対応は 4.14.5 へのアップグレードだが、それまでの緩和として、クラスタチャネル(既定 TCP 1516)が到達できる範囲をノード間だけに絞る。AV:A の評価どおり、この攻撃はインターネット越しではなく同一セグメントから来る想定なので、ノードを別セグメントへ隔離するかセキュリティグループで送信元を明示するのが効く。共有クラスタ鍵が漏れている可能性があるなら、アップグレードとあわせて鍵を再生成する。鍵の漏洩経路として多いのは、構成管理リポジトリへの平文コミットと、ノードのバックアップイメージである。侵害の確認は security.yaml の更新日時、APIユーザーの一覧、WAZUH_PATH 配下の想定外のファイルを見る。

自分の環境が CVE-2026-28220 の影響を受けるか確認するには?

Wazuh Wazuh を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-28220)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/10)。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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