情報取得日: 2026/07/24/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-62825 |
|---|---|
| 製品 | Microsoft / Azure Key Vault |
| CVSS | 9.8(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-287 不適切な認証 |
| 登録/公開日 | 2026/07/24 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-62825 |
Microsoft のマネージドサービス Azure Key Vault に認証の不備があった。NVD の記述は「Improper authentication in Azure Key Vault allows an unauthorized attacker to elevate privileges over a network.」で、権限を持たない攻撃者がネットワーク越しに権限を昇格できる、というものである。MSRC のセキュリティ更新ガイドでは表題が Azure Key Vault Elevation of Privilege Vulnerability、深刻度は Critical、影響は権限昇格(Elevation of Privilege)、公開は 2026年7月23日(リビジョン1のみ)と記載されている。CVSS の評価は評価元で分かれる。NVD 自身(Primary)は 9.8 Critical で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H。Microsoft(CNA)は 10.0 Critical で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:H/A:H、時間評価は E:U/RL:O/RC:C である。両者の違いは、Microsoft がスコープ変更あり(S:C)かつ機密性への直接影響なし(C:N)と見ているのに対し、NVD はスコープ変更なし(S:U)で機密性まで High と見ている点にある。いずれの評価でも Critical であることは一致している。MSRC の記載では公開時点で悪用は確認されておらず(exploited: No)、一般公開された情報開示も無い(publiclyDisclosed: No)。2026年8月15日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。NVD の vulnStatus は Analyzed で、CPE は cpe:2.3:a:microsoft:azure_key_vault のみ、つまり Key Vault サービス本体だけが対象である。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | 対象外 |
対象外(脆弱性は Azure Key Vault サービス本体にあり、AWS 側の資産に修正対象は無い)
AWS 上のワークロードから Azure Key Vault を呼び出している場合でも、修正は Microsoft がサービス側で完了しているため利用者側の作業は無い。
参照リンク
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| GCP | 対象外 |
対象外(GCP 側の資産に修正対象は無い)
NVD の CPE は cpe:2.3:a:microsoft:azure_key_vault のみで、他クラウドの製品は対象に含まれない。
参照リンク
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| Azure | 対象外 |
利用者側の対応は不要。Microsoft がサービス側で修正済み
MSRC の FAQ が「既に完全に緩和済みで利用者が取るべきアクションは無い」と明記し、customerActionRequired も false。恒常的な対策として Azure RBAC への移行・パブリックアクセス無効化・AuditEvent ログ有効化を推奨する。
参照リンク
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| Linux | 対象外 |
対象外(Linux ディストリのパッケージではない)
クラウドサービス側の欠陥のため、ディストリの CVE トラッカーには載らない。
参照リンク
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この CVE で利用者がパッチを当てる作業は無い。MSRC は「この脆弱性は Microsoft によって既に完全に緩和済みであり、このサービスの利用者が取るべきアクションは無い。この CVE の目的は透明性の向上である」と明記しており、customerActionRequired も false になっている。Microsoft がクラウドサービス側の脆弱性にも CVE を採番して公開する方針(Toward greater transparency: Unveiling Cloud Service CVEs)に沿って出された1件で、修正はサービス側で完了している。したがって運用側でやるべきことは、更新作業ではなく、記録と確認の側にある。第一に、資産管理表やベンダー脆弱性一覧に Critical の未対応項目として残さないよう、サービス側修正済みという扱いで台帳を閉じる。第二に、Key Vault の権限まわりを普段どおり点検する。具体的には、Key Vault のアクセス制御が旧来のアクセスポリシーのままなら Azure RBAC へ寄せる、パブリックネットワークアクセスを無効化してプライベートエンドポイントに限定する、診断設定で AuditEvent ログを Log Analytics か Storage へ送って保持する、といった常設の防御である。MSRC は悪用も公開情報開示も無かったとしているため、遡っての侵害調査を全社的に走らせる必要は薄いが、監査ログを取っていない Key Vault があるならこの機会に有効化しておくとよい。なお NVD と Microsoft でスコアが 9.8 と 10.0 に割れているので、社内報告に数値を載せるときはどちらの評価元の値かを併記する。
Critical(CVSS 9.8)に分類されるMicrosoft Azure Key Vaultの脆弱性です。Microsoft のマネージドサービス Azure Key Vault に認証の不備があった。NVD の記述は「Improper authentication in Azure Key Vault allows an unauthorized attacker to elevate privileges over a network.」で、権限を持たない攻撃者がネットワーク越しに権限を昇格できる、というものである。MSRC のセキュリティ更新ガイドでは表題が Azure Key Vault Elevation of Privilege Vulnerability、深刻度は Critical、影響は権限昇格(Elevation of Privilege)、公開は 2026年7月23日(リビジョン1のみ)と記載されている。CVSS の評価は評価元で分かれる。NVD 自身(Primary)は 9.8 Critical で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H。Microsoft(CNA)は 10.0 Critical で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:H/A:H、時間評価は E:U/RL:O/RC:C である。両者の違いは、Microsoft がスコープ変更あり(S:C)かつ機密性への直接影響なし(C:N)と見ているのに対し、NVD はスコープ変更なし(S:U)で機密性まで High と見ている点にある。いずれの評価でも Critical であることは一致している。MSRC の記載では公開時点で悪用は確認されておらず(exploited: No)、一般公開された情報開示も無い(publiclyDisclosed: No)。2026年8月15日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。NVD の vulnStatus は Analyzed で、CPE は cpe:2.3:a:microsoft:azure_key_vault のみ、つまり Key Vault サービス本体だけが対象である。
この CVE で利用者がパッチを当てる作業は無い。MSRC は「この脆弱性は Microsoft によって既に完全に緩和済みであり、このサービスの利用者が取るべきアクションは無い。この CVE の目的は透明性の向上である」と明記しており、customerActionRequired も false になっている。Microsoft がクラウドサービス側の脆弱性にも CVE を採番して公開する方針(Toward greater transparency: Unveiling Cloud Service CVEs)に沿って出された1件で、修正はサービス側で完了している。したがって運用側でやるべきことは、更新作業ではなく、記録と確認の側にある。第一に、資産管理表やベンダー脆弱性一覧に Critical の未対応項目として残さないよう、サービス側修正済みという扱いで台帳を閉じる。第二に、Key Vault の権限まわりを普段どおり点検する。具体的には、Key Vault のアクセス制御が旧来のアクセスポリシーのままなら Azure RBAC へ寄せる、パブリックネットワークアクセスを無効化してプライベートエンドポイントに限定する、診断設定で AuditEvent ログを Log Analytics か Storage へ送って保持する、といった常設の防御である。MSRC は悪用も公開情報開示も無かったとしているため、遡っての侵害調査を全社的に走らせる必要は薄いが、監査ログを取っていない Key Vault があるならこの機会に有効化しておくとよい。なお NVD と Microsoft でスコアが 9.8 と 10.0 に割れているので、社内報告に数値を載せるときはどちらの評価元の値かを併記する。
Microsoft Azure Key Vault を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-62825)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。