脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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Critical CVSS 9.2 NEW KEV 悪用確認
CVE-2026-111497

Brotli デコーダの境界外書き込み(Node2Shell)Node.js・.NET に影響(KEV・悪用確認)

情報取得日: 2026/10/27・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-111497
製品Google / Brotli(1.0.3〜1.2.0 のデコーダ。同梱する Node.js・.NET・PyPI brotli / brotlicffi を含む)
CVSS9.2(Critical)
CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:P/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N
種別 (CWE)CWE-787 境界外書き込み(CWE-252 戻り値の未確認)
登録/公開日2026/10/27
KEV 期限2026/11/10 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、CISA の BOD 26-04(リスクに基づくセキュリティ更新の優先順位付け)および「Forensics Triage Requirements」に従うこと。緩和策が利用できない場合はクラウドサービス向けの BOD 26-04 指針に従うか、製品の使用を中止する。各資産のインターネット露出の評価は利用者側の責任である。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-111497

概要

**圧縮形式 Brotli のデコーダ(c/dec/decode.c)に、細工した圧縮データを展開させるだけで隣接メモリを書き換えられる欠陥がある。** NVD によれば対象は Google Brotli 1.0.3〜1.2.0 で、認証不要の遠隔の攻撃者が、メモリ内容の漏えい、サービス停止、場合によっては任意コード実行を起こせる。Node.js の告知によれば、不正なブロック切り替えを「入力不足」として扱ってしまい、ストリーミング展開が8バイトの内部バッファへ書き続けるのが原因で、「Node2Shell」の名で報じられている。 **影響する場所。** Brotli は多くの製品に同梱されている。Node.js は 22 / 24 / 26 系が影響を受け(重大度 High)、`node:zlib` の Brotli 展開や `fetch()` のレスポンス展開、`Content-Encoding: br` の要求本文を展開するフレームワーク(Express 5 / body-parser 2.x など)が攻撃の入口になり得る。Microsoft は .NET 8 / 9 / 10 も影響を受けるとして修正版を出した(.NET Framework は対象外)。PyPI の brotli / brotlicffi も 1.2.1 未満が対象。 **悪用と評価値。** CISA は2026年10月27日に KEV へ収載した(是正期限 **2026年11月10日**)。CVSS は Google(CNA)の CVSS 4.0 で **9.2 Critical**。NVD の分析は Undergoing Analysis(NVD 独自の採点は未付与)。Red Hat は CVSS 3.1 で 8.1(Important)、Amazon Linux も 8.1(Important)としており、評価は分かれている。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) ディストリ修正あり
Amazon Linux 2023 は ALAS2023-2026-3334(2026-10-24)で brotli を修正。dnf で brotli を更新する。EC2 / ECS / Lambda で動かす Node.js・.NET アプリは、ランタイムかコンテナイメージを修正版へ上げて作り直す。
ALAS の CVE ページでは AL2023 の nodejs / nodejs20 は No Fix Planned(2026-10-28 時点)。AWS の評価は Important(CVSS 3.1 8.1)。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine / GKE / Cloud Run で動かす Node.js・.NET アプリのランタイムとコンテナのベースイメージを修正版(Node.js 22.23.4 / 24.22.1 / 26.12.1、.NET 8.0.33 / 9.0.22 / 10.0.14 以降)へ上げて再デプロイする。
GCP から本 CVE 個別の速報は確認できていない(2026-10-28 時点)。VM の OS の brotli はディストリの更新で直す。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM / AKS / App Service の .NET アプリは .NET 8.0.33 / 9.0.22 / 10.0.14 以降へ、Node.js アプリは修正版へ上げる。NativeAOT のアプリは発行し直す。
Microsoft は .NET のセキュリティ告知(dotnet/announcements #494・2026-10-25)で .NET 8 / 9 / 10 の修正版を公開。.NET Framework は対象外。
参照リンク
Linux ディストリ修正あり
Ubuntu は brotli を 26.04(1.2.0-3ubuntu0.1)/ 24.04(1.1.0-2ubuntu0.1)/ 22.04(1.0.9-2ubuntu0.1)で修正(USN-8956-1)。Debian は bookworm(1.0.9-2+deb12u1・DLA-4855-1)/ trixie(1.1.0-2+deb13u1・DSA-6582-1)で brotli を修正。apt で更新する。
Debian の nodejs は bookworm / trixie とも未修正(2026-10-28 時点)。Red Hat は重要度 Important とし、Node.js と .NET の版ごとにシステム brotli と同梱 brotli のどちらを使うかを告知している(RHSB-2026-015)。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

**Brotli を使う全ての実行環境を修正版へ上げる。** Brotli 本体は 1.0.10 / 1.1.1 / 1.2.1 が修正版(NVD・Google)。Brotli を自前で抱えている製品は、それぞれの更新が要る。 - **Node.js**: 22.23.4 / 24.22.1 / 26.12.1 以降(2026年10月21日公開)。コンテナは古いタグに固定したままだと直らないので、ベースイメージを更新して再ビルドする。サポートの切れた 20.x 以前・23.x・25.x には修正が出ない - **.NET**: ランタイム 8.0.33 / 9.0.22 / 10.0.14 以降。NativeAOT で発行したアプリは、マシンのランタイムを上げても直らないので、修正版のパッケージで発行し直す(Microsoft の告知) - **Python**: brotli 1.2.1 以降、brotlicffi 1.2.1.0 以降 - **OS のパッケージ**: 各ディストリビューションの brotli(libbrotli)を更新する。Red Hat によれば、RHEL の Node.js や .NET は版によってシステムの brotli を使うものと同梱のものがあり、両方を更新する必要がある **すぐ上げられない場合。** Node.js の告知に回避策の記載は無い。要求本文の展開経路だけは、リバースプロキシやロードバランサで `Content-Encoding: br` の要求を拒否すれば塞げる(aikido の解説)。ただし、アプリが外部から取得するレスポンスの展開は防げない。 **完了条件**は、(1)Node.js・.NET・Python・OS の brotli が全て修正版であること、(2)コンテナイメージと NativeAOT のバイナリを作り直したこと、の2点である。

よくある質問(CVE-2026-111497)

CVE-2026-111497(Brotli)の影響は?

Critical(CVSS 9.2)に分類されるGoogle Brotli(1.0.3〜1.2.0 のデコーダ。同梱する Node.js・.NET・PyPI brotli / brotlicffi を含む)の脆弱性です。**圧縮形式 Brotli のデコーダ(c/dec/decode.c)に、細工した圧縮データを展開させるだけで隣接メモリを書き換えられる欠陥がある。** NVD によれば対象は Google Brotli 1.0.3〜1.2.0 で、認証不要の遠隔の攻撃者が、メモリ内容の漏えい、サービス停止、場合によっては任意コード実行を起こせる。Node.js の告知によれば、不正なブロック切り替えを「入力不足」として扱ってしまい、ストリーミング展開が8バイトの内部バッファへ書き続けるのが原因で、「Node2Shell」の名で報じられている。 **影響する場所。** Brotli は多くの製品に同梱されている。Node.js は 22 / 24 / 26 系が影響を受け(重大度 High)、`node:zlib` の Brotli 展開や `fetch()` のレスポンス展開、`Content-Encoding: br` の要求本文を展開するフレームワーク(Express 5 / body-parser 2.x など)が攻撃の入口になり得る。Microsoft は .NET 8 / 9 / 10 も影響を受けるとして修正版を出した(.NET Framework は対象外)。PyPI の brotli / brotlicffi も 1.2.1 未満が対象。 **悪用と評価値。** CISA は2026年10月27日に KEV へ収載した(是正期限 **2026年11月10日**)。CVSS は Google(CNA)の CVSS 4.0 で **9.2 Critical**。NVD の分析は Undergoing Analysis(NVD 独自の採点は未付与)。Red Hat は CVSS 3.1 で 8.1(Important)、Amazon Linux も 8.1(Important)としており、評価は分かれている。

CVE-2026-111497 の対応方法・回避策は?

**Brotli を使う全ての実行環境を修正版へ上げる。** Brotli 本体は 1.0.10 / 1.1.1 / 1.2.1 が修正版(NVD・Google)。Brotli を自前で抱えている製品は、それぞれの更新が要る。 - **Node.js**: 22.23.4 / 24.22.1 / 26.12.1 以降(2026年10月21日公開)。コンテナは古いタグに固定したままだと直らないので、ベースイメージを更新して再ビルドする。サポートの切れた 20.x 以前・23.x・25.x には修正が出ない - **.NET**: ランタイム 8.0.33 / 9.0.22 / 10.0.14 以降。NativeAOT で発行したアプリは、マシンのランタイムを上げても直らないので、修正版のパッケージで発行し直す(Microsoft の告知) - **Python**: brotli 1.2.1 以降、brotlicffi 1.2.1.0 以降 - **OS のパッケージ**: 各ディストリビューションの brotli(libbrotli)を更新する。Red Hat によれば、RHEL の Node.js や .NET は版によってシステムの brotli を使うものと同梱のものがあり、両方を更新する必要がある **すぐ上げられない場合。** Node.js の告知に回避策の記載は無い。要求本文の展開経路だけは、リバースプロキシやロードバランサで `Content-Encoding: br` の要求を拒否すれば塞げる(aikido の解説)。ただし、アプリが外部から取得するレスポンスの展開は防げない。 **完了条件**は、(1)Node.js・.NET・Python・OS の brotli が全て修正版であること、(2)コンテナイメージと NativeAOT のバイナリを作り直したこと、の2点である。

自分の環境が CVE-2026-111497 の影響を受けるか確認するには?

Google Brotli(1.0.3〜1.2.0 のデコーダ。同梱する Node.js・.NET・PyPI brotli / brotlicffi を含む) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-111497)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2026-111497 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/11/10 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、CISA の BOD 26-04(リスクに基づくセキュリティ更新の優先順位付け)および「Forensics Triage Requirements」に従うこと。緩和策が利用できない場合はクラウドサービス向けの BOD 26-04 指針に従うか、製品の使用を中止する。各資産のインターネット露出の評価は利用者側の責任である。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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