脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 10.0 KEV 悪用確認
CVE-2025-54253

Adobe Experience Manager Forms の設定不備で RCE(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/10/15/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-54253
製品Adobe / Experience Manager (AEM) Forms
CVSS10.0(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-863 不適切な認可
登録/公開日2025/10/15
KEV 期限2025/11/05 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-54253

概要

Adobe Experience Manager の 6.5.23 以前に設定不備(Misconfiguration)の脆弱性があり、任意コード実行に至る。Adobe は「攻撃者はこれを利用してセキュリティ機構を回避しコードを実行できる」「悪用にユーザー操作は不要で、スコープが変わる」と記述している。NVD の CPE は Experience Manager Forms の 6.5.23.0 以下で、対象は AEM Forms である。CVSS は CNA の Adobe による 10.0 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。認証不要・ユーザー操作不要・スコープ変更ありで機密性・完全性・可用性すべてが High という、CVSS 3.1 で理論上の上限に張り付いた評価である。CWE は CWE-863(不適切な認可)。是正は Adobe の速報 APSB25-82 に示された更新である。NVD の参照には第三者(SL Cyber の Assetnote 研究チーム)による解析記事が Exploit として載っており、本番環境で Struts の devMode が有効なままであることを突く事前認証の問題として扱われている。CISA KEV には 2025-10-15 に収載され、是正期限は 2025-11-05、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 上の AEM Forms に APSB25-82 で示された更新を適用し、ALB や CloudFront 側で公開パスを必要最小限に絞る
AWS 側の欠陥ではなく利用者が運用するアプリの問題。Dispatcher を EC2 に置いている構成では、前段の許可ルールが緩いと更新前でも外から到達できてしまう。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine 上の AEM Forms に APSB25-82 の更新を適用し、Cloud Load Balancing / Cloud Armor で公開パスを絞る
GCP 側のサービスの問題ではない。更新に時間がかかる場合は、先に前段で該当エンドポイントを遮断して露出を止める。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM 上の AEM Forms に APSB25-82 の更新を適用し、Application Gateway / WAF で公開パスを絞る
対象は利用者が運用する AEM Forms のみで、Azure のマネージドサービスの欠陥ではない。NSG で管理系ポートの受信も併せて絞る。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Linux 上で動く AEM Forms に APSB25-82 の更新を適用し、本番で開発用の設定が有効になっていないかを点検する
AEM は Java アプリケーションであり、ディストリのパッケージ更新では直らない。設定不備が原因の脆弱性なので、更新に加えて配備時の設定(開発用モードの有効化など)の見直しが必要になる。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

まず自分の環境が AEM Forms を使っているかを確認する。AEM の中でも対象は Forms のアドオンを入れた構成なので、AEM Sites だけを使っている環境は該当しない。判定は AEM 6.5 のサービスパック適用状況と Forms アドオンの導入有無で、6.5.23 以前であれば該当として扱う。次に露出を見る。この種の脆弱性は認証不要で成立するため、AEM Forms のエンドポイントがインターネットから直接叩ける状態かどうかが被害の分かれ目になる。Dispatcher やリバースプロキシ、WAF の設定を見て、公開すべき配信系のパス以外(管理系や内部のアプリケーションパス)が外から到達できていないかを確認し、アクセスログに不審な POST が残っていないかを併せて調べる。すぐ更新できない場合の緩和は、この経路を閉じる方向、すなわち該当エンドポイントを前段で遮断し、AEM Forms のインスタンスを社内ネットワークと VPN の内側に閉じ込めることである。設定不備が原因である以上、本番環境で開発用の設定(第三者の解析が指摘している Struts の devMode の類)が有効になっていないかを点検することも実質的な対策になる。完了条件は、(1)APSB25-82 に示された更新が適用されていること、(2)AEM Forms が不要にインターネットへ露出していないこと、(3)KEV 収載=実際に悪用されているので侵入痕跡の確認が済んでいることの3点である。痕跡確認では、アプリケーションサーバのアクセスログに不審なリクエストが無いか、web root やアプリの配備先に見覚えの無いファイル(ウェブシェル)が無いか、crx リポジトリに知らない利用者や権限付与が増えていないか、サーバ上に不審なプロセスや外向き通信が無いかを見る。痕跡が出た場合は、AEM の管理者資格情報、データストアや外部連携の認証情報、証明書の秘密鍵を再発行する。是正期限 2025-11-05 は既に過ぎているため、未対応なら期限超過として扱う。

よくある質問(CVE-2025-54253)

CVE-2025-54253(Experience Manager)の影響は?

Critical(CVSS 10.0)に分類されるAdobe Experience Manager (AEM) Formsの脆弱性です。Adobe Experience Manager の 6.5.23 以前に設定不備(Misconfiguration)の脆弱性があり、任意コード実行に至る。Adobe は「攻撃者はこれを利用してセキュリティ機構を回避しコードを実行できる」「悪用にユーザー操作は不要で、スコープが変わる」と記述している。NVD の CPE は Experience Manager Forms の 6.5.23.0 以下で、対象は AEM Forms である。CVSS は CNA の Adobe による 10.0 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。認証不要・ユーザー操作不要・スコープ変更ありで機密性・完全性・可用性すべてが High という、CVSS 3.1 で理論上の上限に張り付いた評価である。CWE は CWE-863(不適切な認可)。是正は Adobe の速報 APSB25-82 に示された更新である。NVD の参照には第三者(SL Cyber の Assetnote 研究チーム)による解析記事が Exploit として載っており、本番環境で Struts の devMode が有効なままであることを突く事前認証の問題として扱われている。CISA KEV には 2025-10-15 に収載され、是正期限は 2025-11-05、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-54253 の対応方法・回避策は?

まず自分の環境が AEM Forms を使っているかを確認する。AEM の中でも対象は Forms のアドオンを入れた構成なので、AEM Sites だけを使っている環境は該当しない。判定は AEM 6.5 のサービスパック適用状況と Forms アドオンの導入有無で、6.5.23 以前であれば該当として扱う。次に露出を見る。この種の脆弱性は認証不要で成立するため、AEM Forms のエンドポイントがインターネットから直接叩ける状態かどうかが被害の分かれ目になる。Dispatcher やリバースプロキシ、WAF の設定を見て、公開すべき配信系のパス以外(管理系や内部のアプリケーションパス)が外から到達できていないかを確認し、アクセスログに不審な POST が残っていないかを併せて調べる。すぐ更新できない場合の緩和は、この経路を閉じる方向、すなわち該当エンドポイントを前段で遮断し、AEM Forms のインスタンスを社内ネットワークと VPN の内側に閉じ込めることである。設定不備が原因である以上、本番環境で開発用の設定(第三者の解析が指摘している Struts の devMode の類)が有効になっていないかを点検することも実質的な対策になる。完了条件は、(1)APSB25-82 に示された更新が適用されていること、(2)AEM Forms が不要にインターネットへ露出していないこと、(3)KEV 収載=実際に悪用されているので侵入痕跡の確認が済んでいることの3点である。痕跡確認では、アプリケーションサーバのアクセスログに不審なリクエストが無いか、web root やアプリの配備先に見覚えの無いファイル(ウェブシェル)が無いか、crx リポジトリに知らない利用者や権限付与が増えていないか、サーバ上に不審なプロセスや外向き通信が無いかを見る。痕跡が出た場合は、AEM の管理者資格情報、データストアや外部連携の認証情報、証明書の秘密鍵を再発行する。是正期限 2025-11-05 は既に過ぎているため、未対応なら期限超過として扱う。

自分の環境が CVE-2025-54253 の影響を受けるか確認するには?

Adobe Experience Manager (AEM) Forms を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-54253)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-54253 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/11/05 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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