脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8 KEV 悪用確認
CVE-2026-9082

Drupal core の SQL インジェクション(権限昇格・RCE の可能性)

情報取得日: 2026/05/20/最終確認: 2026/08/10・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-9082
製品Drupal / Drupal core
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-89 SQLインジェクション
登録/公開日2026/05/20
KEV 期限2026/05/27 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダー指示に従い緩和策を適用。緩和策が無ければ製品の使用を停止(CISA KEV)。
出典https://www.drupal.org/sa-core-2026-004

概要

Drupal core のデータベース抽象化 API に SQL インジェクションの脆弱性。SQL 特殊要素の不適切な無害化により、権限昇格やリモートコード実行につながり得る。影響範囲は 8.9.0〜10.4.10未満 / 10.5.0〜10.5.10未満 / 10.6.0〜10.6.9未満 / 11.0.0〜11.1.10未満 / 11.2.0〜11.2.12未満 / 11.3.0〜11.3.10未満。CISA KEV に登録され実際の悪用が確認されている。 ベンダーのアドバイザリ SA-CORE-2026-004 を 2026年8月2日に読み直したところ、**この SQL インジェクション自体は PostgreSQL を使っているサイトにのみ影響する**と明記されていた。ただしアドバイザリは同時に、上流依存(Symfony / Twig)の協調セキュリティ更新も含んでおり、そちらは**データベースの種類にかかわらず全サイトに推奨**されている。したがって「MySQL だから無関係」と判断して更新を見送るのは誤りである。リスク評価は Highly critical(23/25)で、2026年5月22日に「実環境で悪用の試行が検出されている」ことを反映して引き上げられている。 なお Drupal 9 および 8.9 は End of Life であり、修正版のリリースではなくパッチのみの提供となる。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2/ECS/Lightsail 等で稼働する Drupal を修正版へ更新(例 10.5.10+/11.2.12+)。RDS の DB はスナップショットを取得してから適用
AWS のマネージド Drupal 提供は無く、アプリ更新で対応。CloudFront/WAF で暫定緩和可。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
GCE/GKE/Cloud Run 上の Drupal を修正版へ更新。Cloud SQL はバックアップ後に適用
GCP 固有パッチは無く、アプリ更新で対応。Cloud Armor で暫定緩和可。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
App Service/VM 上の Drupal を修正版へ更新。Azure Database for MySQL/PostgreSQL はバックアップ後に適用
Azure 固有パッチは無く、アプリ更新で対応。Azure WAF で暫定緩和可。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Composer もしくは配布物で Drupal core を修正版へ更新。ディストリ同梱の Drupal を使う場合はディストリの更新も確認
本体はアプリ(Composer)更新が基本。ディストリ配布版利用時は distro の更新も併せて確認。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

自サイトの Drupal core を各ブランチの修正版(10.4.10 / 10.5.10 / 10.6.9 / 11.1.10 / 11.2.12 / 11.3.10 以降)へ更新するのが基本方針。Composer 運用なら composer update drupal/core-recommended -W。更新前後で DB バックアップを取得し、公開サイトは WAF ルールで既知の攻撃パターンを一時遮断する。 優先順位のつけ方が重要である。**PostgreSQL を使っているサイトが最優先**で、SQL インジェクション本体の影響を直接受ける。MySQL/MariaDB のサイトは SQLi の影響外だが、同アドバイザリに含まれる Symfony / Twig の更新は全サイトに推奨されているため、更新自体は必要である。 **Drupal 9 / 8.9 を運用している場合は別扱いになる。** これらは End of Life で修正版のリリースが無く、提供されるのはパッチのみである。パッチ適用は一時しのぎであり、サポート対象の系列(10.4 以降)への移行計画を立てるべき状況にある。 KEV の是正期限(2026年5月27日)は既に経過している。未対応のまま残っている場合は、緩和ではなく更新を最優先で実施すること。

よくある質問(CVE-2026-9082)

CVE-2026-9082(Drupal core)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるDrupal Drupal coreの脆弱性です。Drupal core のデータベース抽象化 API に SQL インジェクションの脆弱性。SQL 特殊要素の不適切な無害化により、権限昇格やリモートコード実行につながり得る。影響範囲は 8.9.0〜10.4.10未満 / 10.5.0〜10.5.10未満 / 10.6.0〜10.6.9未満 / 11.0.0〜11.1.10未満 / 11.2.0〜11.2.12未満 / 11.3.0〜11.3.10未満。CISA KEV に登録され実際の悪用が確認されている。 ベンダーのアドバイザリ SA-CORE-2026-004 を 2026年8月2日に読み直したところ、**この SQL インジェクション自体は PostgreSQL を使っているサイトにのみ影響する**と明記されていた。ただしアドバイザリは同時に、上流依存(Symfony / Twig)の協調セキュリティ更新も含んでおり、そちらは**データベースの種類にかかわらず全サイトに推奨**されている。したがって「MySQL だから無関係」と判断して更新を見送るのは誤りである。リスク評価は Highly critical(23/25)で、2026年5月22日に「実環境で悪用の試行が検出されている」ことを反映して引き上げられている。 なお Drupal 9 および 8.9 は End of Life であり、修正版のリリースではなくパッチのみの提供となる。

CVE-2026-9082 の対応方法・回避策は?

自サイトの Drupal core を各ブランチの修正版(10.4.10 / 10.5.10 / 10.6.9 / 11.1.10 / 11.2.12 / 11.3.10 以降)へ更新するのが基本方針。Composer 運用なら composer update drupal/core-recommended -W。更新前後で DB バックアップを取得し、公開サイトは WAF ルールで既知の攻撃パターンを一時遮断する。 優先順位のつけ方が重要である。**PostgreSQL を使っているサイトが最優先**で、SQL インジェクション本体の影響を直接受ける。MySQL/MariaDB のサイトは SQLi の影響外だが、同アドバイザリに含まれる Symfony / Twig の更新は全サイトに推奨されているため、更新自体は必要である。 **Drupal 9 / 8.9 を運用している場合は別扱いになる。** これらは End of Life で修正版のリリースが無く、提供されるのはパッチのみである。パッチ適用は一時しのぎであり、サポート対象の系列(10.4 以降)への移行計画を立てるべき状況にある。 KEV の是正期限(2026年5月27日)は既に経過している。未対応のまま残っている場合は、緩和ではなく更新を最優先で実施すること。

自分の環境が CVE-2026-9082 の影響を受けるか確認するには?

Drupal Drupal core を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://www.drupal.org/sa-core-2026-004)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2026-9082 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/05/27 です。推奨される対応: ベンダー指示に従い緩和策を適用。緩和策が無ければ製品の使用を停止(CISA KEV)。

このCVEの変更履歴

掲載後に NVD・CISA KEV 側で確定した変化を、日次の自動突合で記録したものです(新しい順)。掲載前の変化は記録がないため含みません。

  • 2026/07/26CISA KEVKEV是正期限 2026-06-12 → 2026-05-27

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/10)。

ベンダー公式・PSIRT アドバイザリ
CISA KEV(悪用確認・対応期限・ランサム利用の出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

« 一覧に戻る