脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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Critical CVSS 9.8 NEW
CVE-2026-8983

Autel MaxiCharger のハードコードされた認証トークン(管理エンドポイントの認可を未認証で迂回)

情報取得日: 2026/08/19/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-8983
製品Autel / Autel MaxiCharger Single(充電器ファームウェア V1.03.51 以前。American Standard / European Standard の双方)
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-798 ハードコードされた資格情報の使用
登録/公開日2026/08/19
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-8983

概要

Autel MaxiCharger Single のファームウェア V1.03.51 以前に、認可検査を迂回するハードコードされた認証トークンが埋め込まれている。NVD の記述は「An attacker can supply the special token value to invoke privileged functionality without valid authentication」で、この特別なトークンの値を送れば、有効な認証なしに複数の管理エンドポイントの特権機能を呼び出せる。CWE は CWE-798(ハードコードされた資格情報の使用)。CVSS は NVD(Primary)が CVSS 3.1 で 9.8 Critical、CNA である CyberDanube(office@cyberdanube.com)が CVSS 4.0 で 10.0 Critical を付けている。同じ調査から採番された CVE-2026-8984(TCP 9002 経由の未認証リモートコード実行)と併せると、この機器は「入口が複数開いている」状態である。両者の性質は異なり、8984 が任意コード実行そのものであるのに対し、本件は機器が備える管理機能を正規の手順を踏まずに呼べるという欠陥である。攻撃者にとっては、目立つコード実行を伴わずに機器の設定を変えられる経路であり、検知の観点では 8984 より厄介になりうる。ハードコードされた資格情報の性質上、設定変更や利用者側のパスワード変更では無効化できない。ファームウェアの更新以外に取り除く手段が無い。同一調査には他に CVE-2026-8985(/test エンドポイントの OS コマンドインジェクション)と CVE-2026-8986(OCPP GetDiagnostics 処理の OS コマンドインジェクション)があり、いずれも NVD Primary で 9.8 Critical である。KEV には収載されていない。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: 対象外 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) 対象外
対象外(クラウド側に修正対象は無い。組込み機器のファームウェアの欠陥)
充電器の管理サーバをクラウドに持っている場合でも、修正対象は機器側のファームウェアである。
参照リンク
GCP / Azure 対象外
対象外(クラウド側に修正対象は無い)
同上。機器側の更新と隔離が対応となる。
参照リンク
Linux 対象外
対象外(機器の組込み Linux はメーカーが配布するファームウェアで更新され、ディストリのセキュリティ更新では上がらない)
Linux 側で行えるのはネットワーク側の遮断である。ハードコードされた資格情報は機器の内側の問題なので、到達させないことが唯一の運用側の緩和になる。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

対応の骨格は CVE-2026-8984 と共通で、資産の所在確認、ネットワーク位置の確認、ファームウェア更新、隔離の4つになる。ここでは本件に固有の点を3つ挙げる。第一に、ハードコードされた資格情報は運用側の設定では消せない。管理画面のパスワードを強くしても、監視を強めても、トークンが埋め込まれている限り迂回経路は残る。したがって「強いパスワードを設定したので対処済み」という整理は成立しない。取りうるのはファームウェア更新か、その経路に到達させないことのどちらかだけである。第二に、検知が難しい。正規の管理機能を正規の手順に近い形で呼ばれるため、機器側のログには異常として現れにくい。異常があるとすれば、設定が身に覚えなく変わっていること、あるいは想定していない送信元から管理エンドポイントへのアクセスがあることである。前者は定期的な設定のスナップショットを取っていないと気づけないので、更新までの間は充電器の設定を書き出して保存しておくと差分で気づける。第三に、同一機器で CVE-2026-8984 / 8985 / 8986 も成立する点である。個別に対処するのではなく、V1.03.51 以前のファームウェアを載せた機器そのものを「未認証で任意の操作を許す機器」として扱うのが実態に合う。ネットワーク上の隔離を先に完了させ、そのうえで更新を待つのが現実的な順序である。完了条件は、(1)敷地内の全充電器のファームウェアが V1.03.51 より新しいこと、または専用セグメントに隔離されていること、(2)充電器のセグメントから業務ネットワークへ到達できないことをネットワーク側で確認済みであること、(3)更新前の期間について、充電器の設定が変更されていないことを確認済みであることの3点である。

よくある質問(CVE-2026-8983)

CVE-2026-8983(Autel MaxiCharger Single)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるAutel Autel MaxiCharger Single(充電器ファームウェア V1.03.51 以前。American Standard / European Standard の双方)の脆弱性です。Autel MaxiCharger Single のファームウェア V1.03.51 以前に、認可検査を迂回するハードコードされた認証トークンが埋め込まれている。NVD の記述は「An attacker can supply the special token value to invoke privileged functionality without valid authentication」で、この特別なトークンの値を送れば、有効な認証なしに複数の管理エンドポイントの特権機能を呼び出せる。CWE は CWE-798(ハードコードされた資格情報の使用)。CVSS は NVD(Primary)が CVSS 3.1 で 9.8 Critical、CNA である CyberDanube(office@cyberdanube.com)が CVSS 4.0 で 10.0 Critical を付けている。同じ調査から採番された CVE-2026-8984(TCP 9002 経由の未認証リモートコード実行)と併せると、この機器は「入口が複数開いている」状態である。両者の性質は異なり、8984 が任意コード実行そのものであるのに対し、本件は機器が備える管理機能を正規の手順を踏まずに呼べるという欠陥である。攻撃者にとっては、目立つコード実行を伴わずに機器の設定を変えられる経路であり、検知の観点では 8984 より厄介になりうる。ハードコードされた資格情報の性質上、設定変更や利用者側のパスワード変更では無効化できない。ファームウェアの更新以外に取り除く手段が無い。同一調査には他に CVE-2026-8985(/test エンドポイントの OS コマンドインジェクション)と CVE-2026-8986(OCPP GetDiagnostics 処理の OS コマンドインジェクション)があり、いずれも NVD Primary で 9.8 Critical である。KEV には収載されていない。

CVE-2026-8983 の対応方法・回避策は?

対応の骨格は CVE-2026-8984 と共通で、資産の所在確認、ネットワーク位置の確認、ファームウェア更新、隔離の4つになる。ここでは本件に固有の点を3つ挙げる。第一に、ハードコードされた資格情報は運用側の設定では消せない。管理画面のパスワードを強くしても、監視を強めても、トークンが埋め込まれている限り迂回経路は残る。したがって「強いパスワードを設定したので対処済み」という整理は成立しない。取りうるのはファームウェア更新か、その経路に到達させないことのどちらかだけである。第二に、検知が難しい。正規の管理機能を正規の手順に近い形で呼ばれるため、機器側のログには異常として現れにくい。異常があるとすれば、設定が身に覚えなく変わっていること、あるいは想定していない送信元から管理エンドポイントへのアクセスがあることである。前者は定期的な設定のスナップショットを取っていないと気づけないので、更新までの間は充電器の設定を書き出して保存しておくと差分で気づける。第三に、同一機器で CVE-2026-8984 / 8985 / 8986 も成立する点である。個別に対処するのではなく、V1.03.51 以前のファームウェアを載せた機器そのものを「未認証で任意の操作を許す機器」として扱うのが実態に合う。ネットワーク上の隔離を先に完了させ、そのうえで更新を待つのが現実的な順序である。完了条件は、(1)敷地内の全充電器のファームウェアが V1.03.51 より新しいこと、または専用セグメントに隔離されていること、(2)充電器のセグメントから業務ネットワークへ到達できないことをネットワーク側で確認済みであること、(3)更新前の期間について、充電器の設定が変更されていないことを確認済みであることの3点である。

自分の環境が CVE-2026-8983 の影響を受けるか確認するには?

Autel Autel MaxiCharger Single(充電器ファームウェア V1.03.51 以前。American Standard / European Standard の双方) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-8983)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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