脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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Critical CVSS 10.0
CVE-2026-54350

Budibase の公開アプリから未認証でバックエンドDBを全件読み書きできる欠陥(CVSS 10.0)

情報取得日: 2026/06/26/最終確認: 2026/07/23・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-54350
製品Budibase / Budibase 3.39.12 より前
CVSS10.0(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:N
種別 (CWE)CWE-89(SQLインジェクション/クエリ構造への注入)
登録/公開日2026/06/26
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-54350

概要

オープンソースのローコード基盤 Budibase の 3.39.12 より前に、公開済みアプリの未認証の訪問者が、背後のデータストア(MongoDB・CouchDB・Elasticsearch・DynamoDB-PartiQL・JSON ボディを使う REST)の全ドキュメントを読み出せる欠陥がある。作成者が PUBLIC の書き込みクエリを公開していれば、1回の HTTP リクエストで同じコレクションの全ドキュメントを書き換えることもできる。原因はクエリのパラメータ展開にある。enrichContext がパラメータ値をクエリの生の JSON ボディへそのまま埋め込んでから JSON.parse する一方、入力検証は Handlebars の記号({{ と }})だけを拒否し、JSON のメタ文字(" \ })をエスケープしていない。閉じ引用符と追加のキーを含む値を送ると、攻撃者が制御するフィールドが解析後のフィルタオブジェクトに紛れ込む。MongoDB の find ではこのフィルタがそのまま collection.find() に渡り、重複キーの解析によって作成者が意図した条件が {$exists: true} に上書きされて全件が返る。updateMany に対して同じ手口を使うとフィルタの範囲がコレクション全体に広がる。認可ミドルウェアはクエリのロールが PUBLIC のとき短絡し、この経路に CSRF 対策も無い。呼び出しに必要なのは公開アプリの URL から分かる x-budibase-app-id ヘッダーだけで、セッションは要らない。CVSS 3.1 基本値は 10.0(スコープ変化あり)。修正は 3.39.12 で入っている。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2/ECS/EKS 上の Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。更新までは ALB/WAF で /api/v2/queries/ への外部到達を遮断する。
AWS 側の修正は無い(利用者のアプリ更新が対処)。DocumentDB や OpenSearch をバックエンドに使っている場合はそちら側のアクセスログも確認する。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
GCE/GKE 上の Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。更新までは Cloud Armor で該当エンドポイントへの到達元を絞る。
GCP 側に修正パッチは無い。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
VM/AKS 上の Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。Application Gateway/WAF で該当エンドポイントを遮断する。
Azure 側に修正パッチは無い。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Docker イメージまたはソースから導入した Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。
ディストリのパッケージ管理では配布されない。公式のイメージ/リリースを使う。
参照リンク

CVE-2026-54350 の対応手順(環境別)

確認できた公式情報に基づく環境別の対応手順です。実施前に必ず一次情報と自環境で検証してください。

  1. AWS 環境での対応
    EC2/ECS/EKS 上の Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。更新までは ALB/WAF で /api/v2/queries/ への外部到達を遮断する。(AWS 側の修正は無い(利用者のアプリ更新が対処)。DocumentDB や OpenSearch をバックエンドに使っている場合はそちら側のアクセスログも確認する。) 参照
  2. GCP 環境での対応
    GCE/GKE 上の Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。更新までは Cloud Armor で該当エンドポイントへの到達元を絞る。(GCP 側に修正パッチは無い。) 参照
  3. Azure 環境での対応
    VM/AKS 上の Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。Application Gateway/WAF で該当エンドポイントを遮断する。(Azure 側に修正パッチは無い。) 参照
  4. Linux 環境での対応
    Docker イメージまたはソースから導入した Budibase を 3.39.12 以降へ更新する。(ディストリのパッケージ管理では配布されない。公式のイメージ/リリースを使う。) 参照

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

Budibase を自前で運用している場合は、まずバージョンを確認して 3.39.12 以降へ更新する。更新できるまでの間は、公開(published)状態のアプリを止めるか、PUBLIC ロールのクエリを非公開に切り替えて到達経路を塞ぐ。読み出しだけなら被害は情報漏えいに留まるが、PUBLIC の書き込みクエリがあるとコレクション全体の改ざんに至るため、そこを先に落とすのが効果的である。攻撃には公開アプリの URL から得られる ID しか要らないので、社内限定のつもりで公開していたアプリも対象になる。更新後は、影響期間中に不審な大量読み出しや updateMany 相当の更新が起きていないかをデータストア側のログで確認する。個人情報や資格情報をローコードアプリの背後に置いている場合は、漏えい前提での対応(該当データの棚卸しと必要な通知の検討)も並行して進める。

よくある質問(CVE-2026-54350)

CVE-2026-54350(Budibase 3.39.12 より前)の影響は?

Critical(CVSS 10.0)に分類されるBudibase Budibase 3.39.12 より前の脆弱性です。オープンソースのローコード基盤 Budibase の 3.39.12 より前に、公開済みアプリの未認証の訪問者が、背後のデータストア(MongoDB・CouchDB・Elasticsearch・DynamoDB-PartiQL・JSON ボディを使う REST)の全ドキュメントを読み出せる欠陥がある。作成者が PUBLIC の書き込みクエリを公開していれば、1回の HTTP リクエストで同じコレクションの全ドキュメントを書き換えることもできる。原因はクエリのパラメータ展開にある。enrichContext がパラメータ値をクエリの生の JSON ボディへそのまま埋め込んでから JSON.parse する一方、入力検証は Handlebars の記号({{ と }})だけを拒否し、JSON のメタ文字(" \ })をエスケープしていない。閉じ引用符と追加のキーを含む値を送ると、攻撃者が制御するフィールドが解析後のフィルタオブジェクトに紛れ込む。MongoDB の find ではこのフィルタがそのまま collection.find() に渡り、重複キーの解析によって作成者が意図した条件が {$exists: true} に上書きされて全件が返る。updateMany に対して同じ手口を使うとフィルタの範囲がコレクション全体に広がる。認可ミドルウェアはクエリのロールが PUBLIC のとき短絡し、この経路に CSRF 対策も無い。呼び出しに必要なのは公開アプリの URL から分かる x-budibase-app-id ヘッダーだけで、セッションは要らない。CVSS 3.1 基本値は 10.0(スコープ変化あり)。修正は 3.39.12 で入っている。

CVE-2026-54350 の対応方法・回避策は?

Budibase を自前で運用している場合は、まずバージョンを確認して 3.39.12 以降へ更新する。更新できるまでの間は、公開(published)状態のアプリを止めるか、PUBLIC ロールのクエリを非公開に切り替えて到達経路を塞ぐ。読み出しだけなら被害は情報漏えいに留まるが、PUBLIC の書き込みクエリがあるとコレクション全体の改ざんに至るため、そこを先に落とすのが効果的である。攻撃には公開アプリの URL から得られる ID しか要らないので、社内限定のつもりで公開していたアプリも対象になる。更新後は、影響期間中に不審な大量読み出しや updateMany 相当の更新が起きていないかをデータストア側のログで確認する。個人情報や資格情報をローコードアプリの背後に置いている場合は、漏えい前提での対応(該当データの棚卸しと必要な通知の検討)も並行して進める。

自分の環境が CVE-2026-54350 の影響を受けるか確認するには?

Budibase Budibase 3.39.12 より前 を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-54350)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/07/23)。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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