情報取得日: 2026/09/03/最終確認: 2026/09/03・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-49869 |
|---|---|
| 製品 | Kestra / Kestra OSS(オープンソースのイベント駆動オーケストレーション基盤)。NVD の適用範囲は 1.0.45 未満、および 1.1.0 以上 1.3.21 未満で、1.0.45 と 1.3.21 で修正されている。 |
| CVSS | 10.0(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-78 OSコマンドインジェクション / CWE-184 不完全な危険リストの利用 / CWE-287 不適切な認証 / CWE-918 SSRF |
| 登録/公開日 | 2026/09/03 |
| KEV 期限 | 2026/09/05 まで(米国連邦機関向け目安) |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-49869 |
Kestra OSS の認証フィルタが、パスの判定に**末尾一致**を使っていたために認証が丸ごと回避できる。NVD の記述はこうである。「Kestra はオープンソースのイベント駆動オーケストレーション基盤である。1.0.45 および 1.3.21 より前では、Kestra OSS の AuthenticationFilter が `request.getPath().endsWith("/configs")` を用いて、公開設定エンドポイントを Basic 認証の対象から除外していた。この検査が完全一致ではなく接尾辞の一致であるため、**最後のセグメントが configs である任意の API パスが認証を完全に回避する**。未認証のリモート攻撃者はこれを悪用して、資格情報なしで任意のワークフローを作成・実行できる。Kestra はスクリプト実行プラグイン(plugin-script-shell、plugin-script-python など)を既定で有効にして出荷されているため、これは Kestra ワーカーのコンテナ内での root としての未認証リモートコード実行に直結する。この脆弱性は 1.0.45 および 1.3.21 で修正されている」。 **1行の判定の書き方が、そのまま全開放になっている。**意図は「`/configs` という1本の公開エンドポイントだけを認証の外に置く」ことだった。ところが `endsWith` は文字列の末尾しか見ないので、**攻撃者が自分でパスの末尾を `/configs` に合わせるだけで、任意のエンドポイントが認証の外へ出る**。許可リストの穴ではなく、許可リストの照合方法そのものの誤りである。CWE-184(不完全な危険リストの利用)が付いているのはそのためである。 **なぜ「認証回避」で止まらず「root での RCE」になるのか。**Kestra はワークフロー実行基盤であり、**シェルや Python を実行するプラグインが既定で有効**な状態で出荷される。認証を回避してワークフローを作成・実行できるということは、その中に任意のシェルコマンドを書けるということである。実行主体はワーカーコンテナの root。つまり「API に無認証で触れる」が「コンテナ内で root としてコマンドを実行できる」まで、追加の条件なしに繋がっている。 **CVSS は 10.0 である。**AV:N / AC:L / PR:N / UI:N に加えて **S:C(スコープ変更あり)** で、機密性・完全性・可用性がすべて H。オーケストレーション基盤という位置づけ上、Kestra は各種システムへの接続情報を保持していることが多く、被害は Kestra 単体では終わらない。 **CISA KEV に 2026-09-02 付で収載され、是正期限は 2026-09-05 である。**収載から期限まで3日しかない。これは実際の悪用が確認されている案件に対する短期期限であり、扱いは緊急である。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | パッチあり(アプリ更新) |
EC2 / ECS / EKS 上で自己ホストしている Kestra を 1.0.45 または 1.3.21 以上へ更新する。AWS のマネージドサービスとして提供されているものではないため、クラウド側の対応を待つ性質のものではない。
更新までのあいだは、セキュリティグループと ALB のリスナールールで外部からの到達を止める。ALB を使っているなら、末尾が /configs のパスを落とすリスナールールを暫定的に入れられる(あくまで時間稼ぎ)。ECS / EKS では可変タグを使わず、修正版を明示したタグへ固定して上げること。
参照リンク
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| GCP | パッチあり(アプリ更新) |
Compute Engine / GKE / Cloud Run 上の Kestra を 1.0.45 または 1.3.21 以上へ更新する。対応はアプリケーション側の更新である。
Cloud Run で公開している場合、allUsers への invoker 付与を外すだけで未認証の到達を止められる。リビジョンを入れ替えても古いリビジョンにトラフィックが残っていると更新が効かないので、割り当てを確認する。GKE では Ingress / Gateway 側でパスを遮断する暫定措置が取れる。
参照リンク
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| Azure | パッチあり(アプリ更新) |
Azure VM / AKS / Container Apps 上の Kestra を 1.0.45 または 1.3.21 以上へ更新する。プラットフォーム側の修正を待つものではない。
Container Apps では ingress を internal に切り替えることで外部からの到達を止められる。古いリビジョンが有効なままだと更新したつもりで旧版が動き続ける点は Cloud Run と同じ。
参照リンク
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| Linux | パッチあり(アプリ更新) |
Docker / Docker Compose で立てている場合はイメージを 1.0.45 または 1.3.21 以上へ上げて再起動する。ディストリの標準リポジトリから入る種類のソフトウェアではないため、OS の更新では直らない。
更新後に実際の版が上がっていることを確かめる。あわせて、ワークフロー一覧に身に覚えのないフローが無いか、アクセスログに末尾 /configs の異常なパスへの 2xx が無いか、ワーカーコンテナから外向きの想定外の通信が無いかを点検する。使っていないスクリプト実行プラグインは無効化しておく。
参照リンク
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対応は **Kestra を 1.0.45 または 1.3.21 以上へ更新する**ことである。1.0 系に乗っているなら 1.0.45、1.1 以上 1.3 系なら 1.3.21。**どちらの系統かで上げ先が違う**点に注意する。 **まず、外から触れる状態になっていないかを最優先で確認する。**この欠陥は未認証・ネットワーク経由で成立する。Kestra の UI や API をインターネットへ直接出している構成は、**更新が終わるまでのあいだ、実質的に無認証で root コマンドを実行できる口を公開している**ことになる。更新の段取りに時間がかかるなら、先に経路を閉じる。ロードバランサやセキュリティグループで遮断する、VPN の内側へ入れる、リバースプロキシで `*/configs` にマッチするパスを落とす。最後の手段として、更新まで停止するという判断もありうる重さである。 **リバースプロキシでの緩和には限界があることを理解しておく。**プロキシ側で末尾 `/configs` を落とすのは有効だが、パスの正規化やエンコードの扱いがプロキシと Kestra で食い違えば抜けうる。**これは時間を稼ぐための措置であって、修正の代替ではない。** **更新後は侵害の有無を見る。**確認する順序は3つある。①Kestra のワークフロー一覧に、身に覚えのないフローが作成・実行されていないか(実行履歴も含めて見る)。②アクセスログで、末尾が `/configs` の異常なパス(本来の公開設定エンドポイント以外)への 2xx 応答が無いか。③ワーカーコンテナから外向きに出た通信、および Kestra が保持している各システムの接続情報(DB・クラウド・SaaS の資格情報)の使用状況。**root で任意コードが動きうる欠陥なので、更新は再侵入を防ぐだけであり、既に起きたことは消えない。**疑いがあるなら、Kestra に登録した資格情報は再発行する。 **スクリプト実行プラグインの棚卸しも併せて行う。**既定で有効という設計そのものは変わらない。運用上そのプラグインを使っていないなら、無効化しておけば次に似た欠陥が出たときの被害の上限が下がる。
Critical(CVSS 10.0)に分類されるKestra Kestra OSS(オープンソースのイベント駆動オーケストレーション基盤)。NVD の適用範囲は 1.0.45 未満、および 1.1.0 以上 1.3.21 未満で、1.0.45 と 1.3.21 で修正されている。の脆弱性です。Kestra OSS の認証フィルタが、パスの判定に**末尾一致**を使っていたために認証が丸ごと回避できる。NVD の記述はこうである。「Kestra はオープンソースのイベント駆動オーケストレーション基盤である。1.0.45 および 1.3.21 より前では、Kestra OSS の AuthenticationFilter が `request.getPath().endsWith("/configs")` を用いて、公開設定エンドポイントを Basic 認証の対象から除外していた。この検査が完全一致ではなく接尾辞の一致であるため、**最後のセグメントが configs である任意の API パスが認証を完全に回避する**。未認証のリモート攻撃者はこれを悪用して、資格情報なしで任意のワークフローを作成・実行できる。Kestra はスクリプト実行プラグイン(plugin-script-shell、plugin-script-python など)を既定で有効にして出荷されているため、これは Kestra ワーカーのコンテナ内での root としての未認証リモートコード実行に直結する。この脆弱性は 1.0.45 および 1.3.21 で修正されている」。 **1行の判定の書き方が、そのまま全開放になっている。**意図は「`/configs` という1本の公開エンドポイントだけを認証の外に置く」ことだった。ところが `endsWith` は文字列の末尾しか見ないので、**攻撃者が自分でパスの末尾を `/configs` に合わせるだけで、任意のエンドポイントが認証の外へ出る**。許可リストの穴ではなく、許可リストの照合方法そのものの誤りである。CWE-184(不完全な危険リストの利用)が付いているのはそのためである。 **なぜ「認証回避」で止まらず「root での RCE」になるのか。**Kestra はワークフロー実行基盤であり、**シェルや Python を実行するプラグインが既定で有効**な状態で出荷される。認証を回避してワークフローを作成・実行できるということは、その中に任意のシェルコマンドを書けるということである。実行主体はワーカーコンテナの root。つまり「API に無認証で触れる」が「コンテナ内で root としてコマンドを実行できる」まで、追加の条件なしに繋がっている。 **CVSS は 10.0 である。**AV:N / AC:L / PR:N / UI:N に加えて **S:C(スコープ変更あり)** で、機密性・完全性・可用性がすべて H。オーケストレーション基盤という位置づけ上、Kestra は各種システムへの接続情報を保持していることが多く、被害は Kestra 単体では終わらない。 **CISA KEV に 2026-09-02 付で収載され、是正期限は 2026-09-05 である。**収載から期限まで3日しかない。これは実際の悪用が確認されている案件に対する短期期限であり、扱いは緊急である。
対応は **Kestra を 1.0.45 または 1.3.21 以上へ更新する**ことである。1.0 系に乗っているなら 1.0.45、1.1 以上 1.3 系なら 1.3.21。**どちらの系統かで上げ先が違う**点に注意する。 **まず、外から触れる状態になっていないかを最優先で確認する。**この欠陥は未認証・ネットワーク経由で成立する。Kestra の UI や API をインターネットへ直接出している構成は、**更新が終わるまでのあいだ、実質的に無認証で root コマンドを実行できる口を公開している**ことになる。更新の段取りに時間がかかるなら、先に経路を閉じる。ロードバランサやセキュリティグループで遮断する、VPN の内側へ入れる、リバースプロキシで `*/configs` にマッチするパスを落とす。最後の手段として、更新まで停止するという判断もありうる重さである。 **リバースプロキシでの緩和には限界があることを理解しておく。**プロキシ側で末尾 `/configs` を落とすのは有効だが、パスの正規化やエンコードの扱いがプロキシと Kestra で食い違えば抜けうる。**これは時間を稼ぐための措置であって、修正の代替ではない。** **更新後は侵害の有無を見る。**確認する順序は3つある。①Kestra のワークフロー一覧に、身に覚えのないフローが作成・実行されていないか(実行履歴も含めて見る)。②アクセスログで、末尾が `/configs` の異常なパス(本来の公開設定エンドポイント以外)への 2xx 応答が無いか。③ワーカーコンテナから外向きに出た通信、および Kestra が保持している各システムの接続情報(DB・クラウド・SaaS の資格情報)の使用状況。**root で任意コードが動きうる欠陥なので、更新は再侵入を防ぐだけであり、既に起きたことは消えない。**疑いがあるなら、Kestra に登録した資格情報は再発行する。 **スクリプト実行プラグインの棚卸しも併せて行う。**既定で有効という設計そのものは変わらない。運用上そのプラグインを使っていないなら、無効化しておけば次に似た欠陥が出たときの被害の上限が下がる。
Kestra Kestra OSS(オープンソースのイベント駆動オーケストレーション基盤)。NVD の適用範囲は 1.0.45 未満、および 1.1.0 以上 1.3.21 未満で、1.0.45 と 1.3.21 で修正されている。 を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-49869)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/09/05 です。早急な対応が推奨されます。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/09/03)。