情報取得日: 2026/07/18/最終確認: 2026/07/22・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-53994 |
|---|---|
| 製品 | ProFTPD Project / ProFTPD mod_sftp(1.3.10 より前のバージョン) |
| CVSS | 7.5(High) CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-122 Heap-based Buffer Overflow |
| 登録/公開日 | 2026/07/18 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-53994 |
ProFTPD の SFTP 実装 mod_sftp に、認証済み SFTP 利用者から到達できるヒープバッファオーバーフローがある。fxp_packet_read() が攻撃者の与える 32bit ビッグエンディアンのパケット長を最小値チェックなしで受け入れるため、長さ 0 を渡すと読み取り経路の符号なし減算がアンダーフローして約 4GB の要求になる。この値はメモリアロケータへ渡る際、size_t で計算された結果が new_block() に 32bit int として渡されるため下位32bitの 0 に切り詰められ、実際には約 512 バイトの小さなブロックしか確保されないのに呼び出し側は約 4GB を受け取ったと認識する。続く読み込みループが 544 バイトの確保領域を超えて攻撃者データを書き込む。CVSS は v4.0 で 7.7、v3.1 で 7.5。公開された PoC で確認されているのは接続ごとの ProFTPD 子プロセスのクラッシュ(認証済みリモート DoS)までだが、ヒープ配置次第でメタデータ破壊とそれ以上の影響が生じる可能性も指摘されている。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | 情報確認中 |
EC2 等で自前運用している ProFTPD が対象。修正版の安定リリースが出るまでは、SFTP 利用者を信頼できるアカウントに限定し、セキュリティグループで接続元を絞る。AWS Transfer Family(マネージド SFTP)は ProFTPD 実装ではないため本件の対象外。
AWS 側の対応は無い。利用者管理アプリ/OSパッケージ側の問題。
参照リンク
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| GCP | 情報確認中 |
Compute Engine 等で自前運用している ProFTPD が対象。修正版が出るまではアカウント制限とファイアウォールでの接続元制限で緩和する。
GCP マネージドサービス側の対応は無い。
参照リンク
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| Azure | 情報確認中 |
Azure VM 等で自前運用している ProFTPD が対象。修正版が出るまではアカウント制限と NSG での接続元制限で緩和する。
Azure マネージドサービス側の対応は無い。
参照リンク
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| Linux | 情報確認中 |
`proftpd -v` で稼働バージョンを確認する。ディストリのパッケージ(Debian/Ubuntu の proftpd-core、RHEL 系の EPEL proftpd)にバックポート修正が来ているかを各ディストリのセキュリティトラッカーで確認し、来ていれば適用する。来ていない間は mod_sftp を使う SFTP 利用者を信頼できる範囲に限定する。mod_sftp を使っていなければ LoadModule から外す。
上流の安定版に修正が入っていないため、ディストリのバックポート提供が先行する可能性がある。パッケージ更新の有無を継続確認する。
参照リンク
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確認できた公式情報に基づく環境別の対応手順です。実施前に必ず一次情報と自環境で検証してください。
2026-07-19 時点で、修正を含む安定版はまだ出ていない。 アドバイザリの影響範囲は「1.3.10 より前」だが、ProFTPD の 1.3.10 は rc3(2026-07-07)の段階で、安定版の最新は 1.3.9c である。NVD が参照している commit 7342836 は 1.3.9 のリリース準備コミットであり本件の修正内容ではないため、これを根拠に「1.3.9 系で修正済み」と判断してはいけない。当面の現実的な対応は緩和策になる: (1) SFTP アカウントを信頼できる利用者に限定する(本件の攻撃には認証が必要)。(2) mod_sftp を使っていない環境では読み込まない。(3) 匿名/共有アカウントでの SFTP 利用を止める。(4) 子プロセスのクラッシュを監視し、異常な頻度で落ちていないか確認する。ディストリのバックポート提供状況は各ベンダのセキュリティトラッカーで随時確認する。
High(CVSS 7.5)に分類されるProFTPD Project ProFTPD mod_sftp(1.3.10 より前のバージョン)の脆弱性です。ProFTPD の SFTP 実装 mod_sftp に、認証済み SFTP 利用者から到達できるヒープバッファオーバーフローがある。fxp_packet_read() が攻撃者の与える 32bit ビッグエンディアンのパケット長を最小値チェックなしで受け入れるため、長さ 0 を渡すと読み取り経路の符号なし減算がアンダーフローして約 4GB の要求になる。この値はメモリアロケータへ渡る際、size_t で計算された結果が new_block() に 32bit int として渡されるため下位32bitの 0 に切り詰められ、実際には約 512 バイトの小さなブロックしか確保されないのに呼び出し側は約 4GB を受け取ったと認識する。続く読み込みループが 544 バイトの確保領域を超えて攻撃者データを書き込む。CVSS は v4.0 で 7.7、v3.1 で 7.5。公開された PoC で確認されているのは接続ごとの ProFTPD 子プロセスのクラッシュ(認証済みリモート DoS)までだが、ヒープ配置次第でメタデータ破壊とそれ以上の影響が生じる可能性も指摘されている。
2026-07-19 時点で、修正を含む安定版はまだ出ていない。 アドバイザリの影響範囲は「1.3.10 より前」だが、ProFTPD の 1.3.10 は rc3(2026-07-07)の段階で、安定版の最新は 1.3.9c である。NVD が参照している commit 7342836 は 1.3.9 のリリース準備コミットであり本件の修正内容ではないため、これを根拠に「1.3.9 系で修正済み」と判断してはいけない。当面の現実的な対応は緩和策になる: (1) SFTP アカウントを信頼できる利用者に限定する(本件の攻撃には認証が必要)。(2) mod_sftp を使っていない環境では読み込まない。(3) 匿名/共有アカウントでの SFTP 利用を止める。(4) 子プロセスのクラッシュを監視し、異常な頻度で落ちていないか確認する。ディストリのバックポート提供状況は各ベンダのセキュリティトラッカーで随時確認する。
ProFTPD Project ProFTPD mod_sftp(1.3.10 より前のバージョン) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-53994)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/07/22)。