脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 10.0
CVE-2026-44182

Jupyter Enterprise Gateway で Kubernetes マニフェストに YAML インジェクションができ、特権 Pod を作られる

情報取得日: 2026/07/16/最終確認: 2026/08/10・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-44182
製品Project Jupyter / Jupyter Enterprise Gateway
CVSS10.0(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-74 下流コンポーネントへ渡す特殊要素の不適切な無害化(インジェクション)
登録/公開日2026/07/16
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-44182

概要

同じ Jupyter Enterprise Gateway の 3.3.0 未満に、CVE-2026-44181 とは別経路の欠陥がある。NVD の記述によれば、サーバは信頼できない環境変数(KERNEL_ で始まるもの)を Kubernetes マニフェストへ、YAML を意識したエスケープをせずに埋め込む。このため YAML インジェクションが成立する。攻撃者は新しいフィールドを差し込む、重要なフィールドを上書きする(例: securityContext のキーを重複させる。YAML では最後のものが優先される)、ドキュメント境界を差し込む(--- で新しいドキュメント、... で終端)といった操作ができ、結果として複数のリソースを生成できる。特権 Pod のような任意の種類のリソースを作られる可能性がある。Kubernetes マニフェストの Jinja2 テンプレートには kernel_working_dir をはじめ複数の kernel_ 変数があり、いずれも注入経路になる。CVSS 3.1 基本値は 10.0(Critical)で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H。修正は 3.3.0 で行われた。2026年8月14日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
Jupyter Enterprise Gateway を 3.3.0 以上へ更新してイメージを再デプロイする
EKS では Pod Security Standards の restricted を適用しておくと、注入が通っても特権 Pod の作成は止まる(多層防御)。AWS 側からの修正提供はない。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Jupyter Enterprise Gateway を 3.3.0 以上へ更新してイメージを再デプロイする
GKE では Pod Security Admission または Policy Controller で privileged と hostPath を禁止しておく。GCP 固有の修正提供はない。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Jupyter Enterprise Gateway を 3.3.0 以上へ更新してイメージを再デプロイする
AKS では Azure Policy for Kubernetes の特権コンテナ拒否を有効にしておく。Azure 固有の修正提供はない。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
pip で jupyter_enterprise_gateway を 3.3.0 以上へ上げる
ディストリのパッケージ管理の対象外。CVE-2026-44181 と同じ更新で両方直る。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

対応は CVE-2026-44181 と同じ 3.3.0 以上への更新で、同時に直る。分けて考える必要があるのは緩和策のほうである。44181 はテンプレート式({{ }})の混入が入口だが、こちらは YAML の構文(改行、インデント、--- や ... の境界、キーの重複)が入口なので、テンプレート式だけを弾くフィルタでは止まらない。すぐに更新できない場合は、KERNEL_ 環境変数の値に改行と : と - を許可しない検証を前段に置く。ただし YAML の表現力は広く、フィルタで完全に閉じるのは難しいので、あくまで更新までのつなぎとする。侵害の確認では、Gateway のサービスアカウントが作成した Pod を一覧し、想定していないリソース種別が混ざっていないか、securityContext.privileged が true の Pod や hostPath ボリュームを持つ Pod が無いかを見る。YAML インジェクションは「1回のカーネル起動要求で複数リソースが生えている」という形で痕跡が残るため、作成タイムスタンプが同一のリソース群を探すのが早い。

よくある質問(CVE-2026-44182)

CVE-2026-44182(Jupyter Enterprise Gateway)の影響は?

Critical(CVSS 10.0)に分類されるProject Jupyter Jupyter Enterprise Gatewayの脆弱性です。同じ Jupyter Enterprise Gateway の 3.3.0 未満に、CVE-2026-44181 とは別経路の欠陥がある。NVD の記述によれば、サーバは信頼できない環境変数(KERNEL_ で始まるもの)を Kubernetes マニフェストへ、YAML を意識したエスケープをせずに埋め込む。このため YAML インジェクションが成立する。攻撃者は新しいフィールドを差し込む、重要なフィールドを上書きする(例: securityContext のキーを重複させる。YAML では最後のものが優先される)、ドキュメント境界を差し込む(--- で新しいドキュメント、... で終端)といった操作ができ、結果として複数のリソースを生成できる。特権 Pod のような任意の種類のリソースを作られる可能性がある。Kubernetes マニフェストの Jinja2 テンプレートには kernel_working_dir をはじめ複数の kernel_ 変数があり、いずれも注入経路になる。CVSS 3.1 基本値は 10.0(Critical)で、ベクタは AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H。修正は 3.3.0 で行われた。2026年8月14日時点で CISA KEV カタログには収載されていない。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2026-44182 の対応方法・回避策は?

対応は CVE-2026-44181 と同じ 3.3.0 以上への更新で、同時に直る。分けて考える必要があるのは緩和策のほうである。44181 はテンプレート式({{ }})の混入が入口だが、こちらは YAML の構文(改行、インデント、--- や ... の境界、キーの重複)が入口なので、テンプレート式だけを弾くフィルタでは止まらない。すぐに更新できない場合は、KERNEL_ 環境変数の値に改行と : と - を許可しない検証を前段に置く。ただし YAML の表現力は広く、フィルタで完全に閉じるのは難しいので、あくまで更新までのつなぎとする。侵害の確認では、Gateway のサービスアカウントが作成した Pod を一覧し、想定していないリソース種別が混ざっていないか、securityContext.privileged が true の Pod や hostPath ボリュームを持つ Pod が無いかを見る。YAML インジェクションは「1回のカーネル起動要求で複数リソースが生えている」という形で痕跡が残るため、作成タイムスタンプが同一のリソース群を探すのが早い。

自分の環境が CVE-2026-44182 の影響を受けるか確認するには?

Project Jupyter Jupyter Enterprise Gateway を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-44182)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/10)。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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