脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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High CVSS 8.7 NEW
CVE-2026-119572

Traefik の Ingress NGINX 互換プロバイダで mTLS が無効化される認証回避(3.7.15 で修正)

情報取得日: 2026/10/30・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-119572
製品Traefik Labs / Traefik Proxy v3.7.0-ea.1〜v3.7.14(Kubernetes Ingress NGINX プロバイダ使用時)
CVSS8.7(High)
CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:N
種別 (CWE)CWE-287 不適切な認証
登録/公開日2026/10/30
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-119572

概要

**Traefik の Kubernetes Ingress NGINX プロバイダで、auth-tls-secret アノテーションで設定したクライアント証明書認証(mTLS)が、条件によって黙って外れる。** Traefik のアドバイザリ GHSA-p8wx-ph99-xgcr(2026年10月16日公開)によれば、同じホストに auth-tls の設定を持たない別の Ingress がパスを宣言していると、プロバイダが TLS オプションをホスト単位ではなく Ingress 単位で当てているため衝突が起き、Traefik は既定の TLS オプションに戻る。core.strictTLSOptions を有効にしていなければ既定のオプションはクライアント証明書を要求しないので、**証明書を持たない攻撃者が mTLS で守っていたバックエンドに届く**。 **対象。** v3.7.0-ea.1〜v3.7.14 で、auth-tls-secret 対応が入った 3.7 系だけが影響を受ける(Traefik v2 と v3.7.0 より前の v3 は対象外)。 **評価値。** CVSS 3.1 は VulnCheck(CNA)の **8.7 High**、Traefik 自身は CVSS 4.0 で 7.0 High。NVD は Awaiting Analysis。実際の悪用は 2026-11-02 時点で報告されておらず、CISA KEV にも未収載。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 参照先も共通です(一次情報)。 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EKS などで自前導入した Traefik(Helm チャート / コンテナイメージ)を v3.7.15 以上へ更新する。
AWS のマネージドサービスに Traefik は含まれない。AWS 個別の告知は確認できていない(2026-11-02 時点)。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
GKE などで自前導入した Traefik を v3.7.15 以上へ更新する。
GKE 標準の Ingress コントローラは Traefik ではない。Google Cloud 個別の告知は確認できていない(2026-11-02 時点)。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
AKS などで自前導入した Traefik を v3.7.15 以上へ更新する。
Azure のマネージド Ingress は Traefik ではない。Microsoft 個別の告知は確認できていない(2026-11-02 時点)。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Traefik の公式バイナリ / コンテナイメージを v3.7.15 以上へ更新する。
ディストリの traefik パッケージを使っている場合、3.7 系かどうかと修正状況を公式で要確認。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

**Traefik を v3.7.15 以上へ上げる。** v3.7.15(2026年10月15日リリース)は本件を含む3件のアドバイザリを修正しており、リリースノートは移行ガイドの確認を求めている。 **影響を受けるか確認する。** (1)Ingress NGINX プロバイダを使っている、(2)nginx.ingress.kubernetes.io/auth-tls-secret で mTLS をかけている、(3)同じホストに auth-tls 設定の無い別 Ingress がある、の3つがそろうと該当する。アドバイザリに公式の回避策は無い。既定の TLS オプションに戻った場合でも core.strictTLSOptions を有効にしていれば証明書が要求される、という記述はあるが、回避策として案内されたものではないので、更新を基本とする。

よくある質問(CVE-2026-119572)

CVE-2026-119572(Traefik Proxy v3.7.0-ea.1〜v3.7.14)の影響は?

High(CVSS 8.7)に分類されるTraefik Labs Traefik Proxy v3.7.0-ea.1〜v3.7.14(Kubernetes Ingress NGINX プロバイダ使用時)の脆弱性です。**Traefik の Kubernetes Ingress NGINX プロバイダで、auth-tls-secret アノテーションで設定したクライアント証明書認証(mTLS)が、条件によって黙って外れる。** Traefik のアドバイザリ GHSA-p8wx-ph99-xgcr(2026年10月16日公開)によれば、同じホストに auth-tls の設定を持たない別の Ingress がパスを宣言していると、プロバイダが TLS オプションをホスト単位ではなく Ingress 単位で当てているため衝突が起き、Traefik は既定の TLS オプションに戻る。core.strictTLSOptions を有効にしていなければ既定のオプションはクライアント証明書を要求しないので、**証明書を持たない攻撃者が mTLS で守っていたバックエンドに届く**。 **対象。** v3.7.0-ea.1〜v3.7.14 で、auth-tls-secret 対応が入った 3.7 系だけが影響を受ける(Traefik v2 と v3.7.0 より前の v3 は対象外)。 **評価値。** CVSS 3.1 は VulnCheck(CNA)の **8.7 High**、Traefik 自身は CVSS 4.0 で 7.0 High。NVD は Awaiting Analysis。実際の悪用は 2026-11-02 時点で報告されておらず、CISA KEV にも未収載。

CVE-2026-119572 の対応方法・回避策は?

**Traefik を v3.7.15 以上へ上げる。** v3.7.15(2026年10月15日リリース)は本件を含む3件のアドバイザリを修正しており、リリースノートは移行ガイドの確認を求めている。 **影響を受けるか確認する。** (1)Ingress NGINX プロバイダを使っている、(2)nginx.ingress.kubernetes.io/auth-tls-secret で mTLS をかけている、(3)同じホストに auth-tls 設定の無い別 Ingress がある、の3つがそろうと該当する。アドバイザリに公式の回避策は無い。既定の TLS オプションに戻った場合でも core.strictTLSOptions を有効にしていれば証明書が要求される、という記述はあるが、回避策として案内されたものではないので、更新を基本とする。

自分の環境が CVE-2026-119572 の影響を受けるか確認するには?

Traefik Labs Traefik Proxy v3.7.0-ea.1〜v3.7.14(Kubernetes Ingress NGINX プロバイダ使用時) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-119572)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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