情報取得日: 2025/12/09/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2025-62221 |
|---|---|
| 製品 | Microsoft / Windows Cloud Files Mini Filter Driver |
| CVSS | 7.8(High) CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-416 解放済みメモリの使用(use after free) |
| 登録/公開日 | 2025/12/09 |
| KEV 期限 | 2025/12/30 まで(米国連邦機関向け目安) |
| 推奨対応 | ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-62221 |
Windows Cloud Files Mini Filter Driver に解放済みメモリの使用(use after free)があり、ローカルの権限を持つ利用者が権限を昇格できる。これはクラウドストレージのファイルをローカルに仮想的に見せる Windows のカーネルモードのフィルタードライバーで、利用者が意識して有効にするものではない。MSRC の FAQ は、攻撃が成功した場合に得られるのは SYSTEM 権限だと明記している。端末に足がかりを得た攻撃者がホストを掌握する経路になる型である。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 7.8 High(CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは付与されていない。Microsoft の重要度は Important、Temporal は 6.8 だが、悪用状況は Exploitation Detected(exploited=Yes)であり、数字より悪用の事実を重く見るべき案件である。影響するビルドは Windows 10 22H2 が 10.0.19045.6691 未満、Windows 11 23H2 が 10.0.22631.6345 未満、24H2 と 25H2 が 10.0.26100.7392 および 10.0.26200.7392 未満、Windows Server 2019 が 10.0.17763.8146 未満、2022 が 10.0.20348.4467 未満、2025 が 10.0.26100.7392 未満で、修正は 2025 年 12 月の更新に含まれる。CISA KEV には 2025-12-09 に収載され、是正期限は 2025-12-30、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | パッチあり(アプリ更新) |
EC2 の Windows インスタンスと元になる AMI に 2025 年 12 月以降の累積更新を適用して再起動する
AWS のマネージドサービスの欠陥ではなく利用者が管理する Windows の問題。カーネルモードドライバーの修正なので再起動まで必要で、適用結果ではなくビルド番号で確認する。AMI を更新しないと新規インスタンスが脆弱なまま起動する。
参照リンク
|
| GCP | パッチあり(アプリ更新) |
Compute Engine の Windows インスタンスとカスタムイメージに 2025 年 12 月以降の累積更新を適用して再起動する
ゲスト OS の問題なので GCP 側の対応では解消しない。イメージファミリーを更新して、新規に作られる VM が修正済みビルドになるようにする。
参照リンク
|
| Azure | パッチあり(アプリ更新) |
Azure VM、Azure Virtual Desktop のセッションホストとマスターイメージに 2025 年 12 月以降の累積更新を適用して再起動する
Update Manager で配布したうえで再起動まで完了させ、共有イメージギャラリーのイメージも作り直す。クラウド同期を多用する仮想デスクトップ環境は利用者が同居するため優先度が高い。
参照リンク
|
| Linux | 対象外 |
対応不要(Windows のカーネルモードドライバーの問題)
CPE は Windows の各版のみで、Linux 側に該当するドライバーは存在しない。Linux ホストで行う作業は無い。
参照リンク
|
該当判定は OS ビルドの確認で完結する。winver か systeminfo、規模が大きければ構成管理でビルドを収集し、Windows 11 24H2 は 10.0.26100.7392 以上、25H2 は 10.0.26200.7392 以上、23H2 は 10.0.22631.6345 以上、Windows 10 22H2 は 10.0.19045.6691 以上、Windows Server 2022 は 10.0.20348.4467 以上、Server 2019 と Windows 10 1809 は 10.0.17763.8146 以上かを確認する。ここで判断を誤りやすいのが、OneDrive などのクラウド同期を使っていないから対象外だろうという読みである。CPE には該当系列の Windows が一律で挙がっており、判定基準はドライバーを能動的に使っているかではなく OS のビルドである。ほかに見落としやすいのは、月例更新の対象外の端末、仮想デスクトップやクラウドのカスタムイメージ、更新後に再起動していないためカーネルモードのコンポーネントが古いまま動いているホストである。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround も Mitigation の節も出していないため公式な回避策は無い。攻撃の前提がローカルの低権限なので、対象ホストへ対話的にログオンできる利用者を絞る、RDP の到達元を管理端末に限定する、一般利用者が任意の実行ファイルを持ち込めないようアプリケーション制御を効かせる、といった経路の締め方で時間を稼ぐことになる。完了条件は、対象系列のホストで 2025 年 12 月以降の累積更新が適用され、再起動まで終わってビルドが修正版以上になっていることである。KEV の是正期限 2025-12-30 は既に過ぎているので、未更新のホストが残っているなら期限超過として優先度を上げる。悪用が観測されている問題であるため、更新だけで完了とせず、対象期間に SYSTEM 権限で不審なプロセス生成や持続化の設定が無かったか、原因不明のクラッシュが増えていなかったかを確認し、侵害が疑われるホストではローカル管理者のパスワードと保存されていた資格情報を再発行する。
High(CVSS 7.8)に分類されるMicrosoft Windows Cloud Files Mini Filter Driverの脆弱性です。Windows Cloud Files Mini Filter Driver に解放済みメモリの使用(use after free)があり、ローカルの権限を持つ利用者が権限を昇格できる。これはクラウドストレージのファイルをローカルに仮想的に見せる Windows のカーネルモードのフィルタードライバーで、利用者が意識して有効にするものではない。MSRC の FAQ は、攻撃が成功した場合に得られるのは SYSTEM 権限だと明記している。端末に足がかりを得た攻撃者がホストを掌握する経路になる型である。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 7.8 High(CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは付与されていない。Microsoft の重要度は Important、Temporal は 6.8 だが、悪用状況は Exploitation Detected(exploited=Yes)であり、数字より悪用の事実を重く見るべき案件である。影響するビルドは Windows 10 22H2 が 10.0.19045.6691 未満、Windows 11 23H2 が 10.0.22631.6345 未満、24H2 と 25H2 が 10.0.26100.7392 および 10.0.26200.7392 未満、Windows Server 2019 が 10.0.17763.8146 未満、2022 が 10.0.20348.4467 未満、2025 が 10.0.26100.7392 未満で、修正は 2025 年 12 月の更新に含まれる。CISA KEV には 2025-12-09 に収載され、是正期限は 2025-12-30、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。
該当判定は OS ビルドの確認で完結する。winver か systeminfo、規模が大きければ構成管理でビルドを収集し、Windows 11 24H2 は 10.0.26100.7392 以上、25H2 は 10.0.26200.7392 以上、23H2 は 10.0.22631.6345 以上、Windows 10 22H2 は 10.0.19045.6691 以上、Windows Server 2022 は 10.0.20348.4467 以上、Server 2019 と Windows 10 1809 は 10.0.17763.8146 以上かを確認する。ここで判断を誤りやすいのが、OneDrive などのクラウド同期を使っていないから対象外だろうという読みである。CPE には該当系列の Windows が一律で挙がっており、判定基準はドライバーを能動的に使っているかではなく OS のビルドである。ほかに見落としやすいのは、月例更新の対象外の端末、仮想デスクトップやクラウドのカスタムイメージ、更新後に再起動していないためカーネルモードのコンポーネントが古いまま動いているホストである。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround も Mitigation の節も出していないため公式な回避策は無い。攻撃の前提がローカルの低権限なので、対象ホストへ対話的にログオンできる利用者を絞る、RDP の到達元を管理端末に限定する、一般利用者が任意の実行ファイルを持ち込めないようアプリケーション制御を効かせる、といった経路の締め方で時間を稼ぐことになる。完了条件は、対象系列のホストで 2025 年 12 月以降の累積更新が適用され、再起動まで終わってビルドが修正版以上になっていることである。KEV の是正期限 2025-12-30 は既に過ぎているので、未更新のホストが残っているなら期限超過として優先度を上げる。悪用が観測されている問題であるため、更新だけで完了とせず、対象期間に SYSTEM 権限で不審なプロセス生成や持続化の設定が無かったか、原因不明のクラッシュが増えていなかったかを確認し、侵害が疑われるホストではローカル管理者のパスワードと保存されていた資格情報を再発行する。
Microsoft Windows Cloud Files Mini Filter Driver を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-62221)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/12/30 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。