脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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High CVSS 7.8 KEV 悪用確認
CVE-2025-59230

Windows RasMan の不備でローカルから SYSTEM 昇格(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/10/14/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-59230
製品Microsoft / Windows Remote Access Connection Manager (RasMan)
CVSS7.8(High)
CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-284 不適切なアクセス制御
登録/公開日2025/10/14
KEV 期限2025/11/04 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-59230

概要

Windows のリモートアクセス接続マネージャー(RasMan)に不適切なアクセス制御があり、ローカルの権限を持つ利用者が権限を昇格できる。MSRC の FAQ は、攻撃が成功した場合に得られるのは SYSTEM 権限だと明記している。攻撃はローカルから低い権限で利用者の操作なしに成立するため(AV:L/PR:L/UI:N)、端末に足がかりを得た攻撃者がホストを掌握する手段として使いやすい。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 7.8 High(CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは付与されていない。Microsoft の重要度は Important だが、悪用は確認済み(exploited=Yes、Exploitation Detected)で Temporal は 7.2(E:F/RL:O/RC:C)である。影響範囲は Windows 10 1507 から Windows 11 25H2、Windows Server 2008 SP2 から 2025 までの 22 件の CPE に及ぶ。ビルドは Windows 10 22H2 が 10.0.19045.6456 未満、Windows 11 24H2 が 10.0.26100.6899 未満、Windows Server 2022 が 10.0.20348.4294 未満、Server 2019 が 10.0.17763.7919 未満などで、修正は 2025 年 10 月の更新に含まれる。CISA KEV には 2025-10-14 に収載され、是正期限は 2025-11-04、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure は同じ対応区分です: パッチあり(アプリ更新)
Linux のみ異なります: 対象外
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 の Windows インスタンスと元になる AMI に 2025 年 10 月以降の累積更新を適用して再起動する
AWS のマネージドサービスの欠陥ではなく、利用者が管理する Windows の問題。Patch Manager で配布したあとの再起動が抜けると稼働中のコンポーネントは古いまま。AMI 側も更新しないと新規インスタンスが脆弱な状態で起動する。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine の Windows インスタンスとカスタムイメージに 2025 年 10 月以降の累積更新を適用して再起動する
ゲスト OS の問題で GCP 側の対応では解消しない。イメージファミリーを更新して、新規 VM が修正済みビルドで起動するようにする。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM、Azure Virtual Desktop のセッションホストとマスターイメージに 2025 年 10 月以降の累積更新を適用して再起動する
Update Manager で配布し、共有イメージギャラリーのイメージも作り直す。ローカル権限昇格なので、多数の利用者が同じセッションホストへログオンする仮想デスクトップ環境ほど影響が大きい。
参照リンク
Linux 対象外
対応不要(Windows のサービスコンポーネントの問題)
CPE は Windows の各版のみで、Linux 側に該当するコンポーネントは無い。Linux ホストで行う作業は発生しない。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

該当判定は OS ビルドの確認だけで完結する。winver や systeminfo、規模が大きければ Intune などでビルドを集め、Windows 11 24H2 は 10.0.26100.6899 以上、Windows 10 22H2 は 10.0.19045.6456 以上、Windows Server 2022 は 10.0.20348.4294 以上、Server 2019 は 10.0.17763.7919 以上かを見る。RasMan は VPN やダイヤルアップ接続に関わるサービスなので、VPN を使っていないから関係ないと考えたくなるが、CPE には Windows の全版が並んでおり、判定条件はサービスの利用有無ではなく OS のビルドである。見落としやすいのは、月例更新の対象外にしている検査系の端末、更新後に再起動していないホスト、仮想デスクトップのマスターイメージである。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround も Mitigation の節も出していないため、公式な回避策は存在しない。ローカルからの攻撃という前提を利用して難易度を上げるしかなく、対象ホストへ対話的にログオンできるアカウントを絞る、RDP の到達元を管理端末に限定する、一般利用者にサーバーへのログオン権限を与えていないか見直す、といった経路の締め方になる。RasMan サービスを止める案は VPN 接続などの機能を壊す可能性があり、Microsoft も回避策として提示していないので、安易に採らない。完了条件は、管理下の Windows すべてで 2025 年 10 月以降の累積更新が適用され、再起動まで終わってビルドが修正版以上になっていることである。KEV の是正期限 2025-11-04 は既に過ぎているため、未更新のホストが残っているなら期限超過として扱う。さらに Microsoft が悪用を確認済みとしている問題なので、更新だけで完了にせず、対象期間に SYSTEM 権限で不審なプロセスやサービス・スケジュールタスクが作られていないかを確認し、侵害が疑われるホストではローカル管理者のパスワードとそのホストに保存されていた資格情報を再発行する。

よくある質問(CVE-2025-59230)

CVE-2025-59230(Windows Remote Access Connection Manager)の影響は?

High(CVSS 7.8)に分類されるMicrosoft Windows Remote Access Connection Manager (RasMan)の脆弱性です。Windows のリモートアクセス接続マネージャー(RasMan)に不適切なアクセス制御があり、ローカルの権限を持つ利用者が権限を昇格できる。MSRC の FAQ は、攻撃が成功した場合に得られるのは SYSTEM 権限だと明記している。攻撃はローカルから低い権限で利用者の操作なしに成立するため(AV:L/PR:L/UI:N)、端末に足がかりを得た攻撃者がホストを掌握する手段として使いやすい。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 7.8 High(CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは付与されていない。Microsoft の重要度は Important だが、悪用は確認済み(exploited=Yes、Exploitation Detected)で Temporal は 7.2(E:F/RL:O/RC:C)である。影響範囲は Windows 10 1507 から Windows 11 25H2、Windows Server 2008 SP2 から 2025 までの 22 件の CPE に及ぶ。ビルドは Windows 10 22H2 が 10.0.19045.6456 未満、Windows 11 24H2 が 10.0.26100.6899 未満、Windows Server 2022 が 10.0.20348.4294 未満、Server 2019 が 10.0.17763.7919 未満などで、修正は 2025 年 10 月の更新に含まれる。CISA KEV には 2025-10-14 に収載され、是正期限は 2025-11-04、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-59230 の対応方法・回避策は?

該当判定は OS ビルドの確認だけで完結する。winver や systeminfo、規模が大きければ Intune などでビルドを集め、Windows 11 24H2 は 10.0.26100.6899 以上、Windows 10 22H2 は 10.0.19045.6456 以上、Windows Server 2022 は 10.0.20348.4294 以上、Server 2019 は 10.0.17763.7919 以上かを見る。RasMan は VPN やダイヤルアップ接続に関わるサービスなので、VPN を使っていないから関係ないと考えたくなるが、CPE には Windows の全版が並んでおり、判定条件はサービスの利用有無ではなく OS のビルドである。見落としやすいのは、月例更新の対象外にしている検査系の端末、更新後に再起動していないホスト、仮想デスクトップのマスターイメージである。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround も Mitigation の節も出していないため、公式な回避策は存在しない。ローカルからの攻撃という前提を利用して難易度を上げるしかなく、対象ホストへ対話的にログオンできるアカウントを絞る、RDP の到達元を管理端末に限定する、一般利用者にサーバーへのログオン権限を与えていないか見直す、といった経路の締め方になる。RasMan サービスを止める案は VPN 接続などの機能を壊す可能性があり、Microsoft も回避策として提示していないので、安易に採らない。完了条件は、管理下の Windows すべてで 2025 年 10 月以降の累積更新が適用され、再起動まで終わってビルドが修正版以上になっていることである。KEV の是正期限 2025-11-04 は既に過ぎているため、未更新のホストが残っているなら期限超過として扱う。さらに Microsoft が悪用を確認済みとしている問題なので、更新だけで完了にせず、対象期間に SYSTEM 権限で不審なプロセスやサービス・スケジュールタスクが作られていないかを確認し、侵害が疑われるホストではローカル管理者のパスワードとそのホストに保存されていた資格情報を再発行する。

自分の環境が CVE-2025-59230 の影響を受けるか確認するには?

Microsoft Windows Remote Access Connection Manager (RasMan) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-59230)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-59230 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/11/04 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

CISA KEV(悪用確認・対応期限・ランサム利用の出典)
NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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