脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
High CVSS 8.0 KEV 悪用確認
CVE-2025-48384

Git のサブモジュール処理で任意コード実行(clone だけで発火・悪用確認済み)

情報取得日: 2025/08/25/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-48384
製品Git / Git
CVSS8.0(High)
CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:L/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-59 リンク解釈の不備 / CWE-436 解釈の衝突
登録/公開日2025/08/25
KEV 期限2025/09/15 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-48384

概要

Git の設定値の読み書きに非対称があり、悪意あるリポジトリを clone しただけで任意のスクリプトが実行され得る。Git は config を読むときに末尾の CR/LF を落とすが、書くときに末尾 CR を含む値をクォートしないため、書いて読み直すと CR が失われる。この差を使って、サブモジュールのパスに末尾 CR を仕込むと、サブモジュールが意図しない場所へチェックアウトされる。ずらした先がサブモジュールの hooks ディレクトリを指すシンボリックリンクになっていて、かつサブモジュール側に実行可能な post-checkout フックが含まれていると、チェックアウト後にそのスクリプトが実行される。つまり「信頼できないリポジトリを --recurse-submodules で clone する」という日常操作が着火点になる。修正版は v2.43.7 / v2.44.4 / v2.45.4 / v2.46.4 / v2.47.3 / v2.48.2 / v2.49.1 / v2.50.1。CVSS は CNA の GitHub による 8.0 High(AV:N/AC:H/PR:L/UI:N は無く UI:R、S:C)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。CISA KEV には 2025-08-25 に収載され、是正期限は 2025-09-15。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure は同じ対応区分です: パッチあり(アプリ更新)
Linux のみ異なります: ディストリ修正あり
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
CodeBuild のカスタムイメージ・EC2 のビルドサーバ・ECS/EKS のビルド用コンテナに含まれる git を修正版へ更新する
Amazon Linux 2 は ALAS2-2025-2941 で修正版が提供されている(CISA KEV の notes に記載)。マネージドのビルドイメージを使っている場合はイメージ版の更新で取り込む。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Cloud Build のカスタムビルダーイメージ・GCE のビルドサーバ・GKE 上のビルド Pod の git を修正版へ更新する
GCP 側のマネージドサービスの欠陥ではなく、イメージに同梱された git の版の問題。ビルダーイメージを再ビルドしないと古い git が残る。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure Pipelines のセルフホストエージェント・VM・AKS 上のビルドコンテナの git を修正版へ更新する
Microsoft も MSRC のガイドで本 CVE を扱っている(CISA KEV の notes に msrc.microsoft.com のリンクが載る)。Windows 版 Git for Windows も同様に更新対象。
参照リンク
Linux ディストリ修正あり
ディストリの git パッケージを更新する(Debian は LTS アナウンス 2025/10 で修正、Red Hat 系は RHSA-2025:13933、Oracle Linux は ELSA-2025-11534)
ディストリ版の版番号は上流の 2.4x.y とは異なるため、版番号ではなくディストリの CVE トラッカーで Fixed になっているかを見る。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

対応は Git 本体の更新で完了する。判定は git --version を各所で取ることだが、見落としが出やすいのは開発者の手元ではなく自動化の側である。具体的には CI ランナーのイメージ(GitHub Actions のセルフホストランナー、GitLab Runner、Jenkins エージェント、CodeBuild / Cloud Build / Azure Pipelines のビルドイメージ)、コンテナイメージに同梱した git、Argo CD や Flux のような Git を読むコントローラ、そして開発者端末の順に洗う。修正版は系列ごとに出ているので、2.50 系なら 2.50.1 以上、2.49 系なら 2.49.1 以上のように「使っている系列の修正版以上」で判定する。更新できない箇所への緩和策は、サブモジュールの再帰取得をやめることである。clone / submodule update に --recurse-submodules を付けない運用にし、CI では `git config --global submodule.recurse false` を効かせておくと、この経路では発火しない。加えて、信頼できない third-party リポジトリを CI で直接 clone している箇所を洗い出し、ミラーを経由させる・fork を固定 revision で参照する、といった形で入口を絞るのも効く。これは何をすれば終わりかというと、(1)CI とベースイメージの git が各系列の修正版以上になっていること、(2)開発者端末の git が更新されていること、この2点が確認できた時点で完了である。KEV 収載済みで是正期限 2025-09-15 は経過しているため、未更新のビルドイメージが残っているなら期限超過扱いで優先する。

よくある質問(CVE-2025-48384)

CVE-2025-48384(Git)の影響は?

High(CVSS 8.0)に分類されるGit Gitの脆弱性です。Git の設定値の読み書きに非対称があり、悪意あるリポジトリを clone しただけで任意のスクリプトが実行され得る。Git は config を読むときに末尾の CR/LF を落とすが、書くときに末尾 CR を含む値をクォートしないため、書いて読み直すと CR が失われる。この差を使って、サブモジュールのパスに末尾 CR を仕込むと、サブモジュールが意図しない場所へチェックアウトされる。ずらした先がサブモジュールの hooks ディレクトリを指すシンボリックリンクになっていて、かつサブモジュール側に実行可能な post-checkout フックが含まれていると、チェックアウト後にそのスクリプトが実行される。つまり「信頼できないリポジトリを --recurse-submodules で clone する」という日常操作が着火点になる。修正版は v2.43.7 / v2.44.4 / v2.45.4 / v2.46.4 / v2.47.3 / v2.48.2 / v2.49.1 / v2.50.1。CVSS は CNA の GitHub による 8.0 High(AV:N/AC:H/PR:L/UI:N は無く UI:R、S:C)のみで、NVD 自身の Primary スコアは付与されていない。CISA KEV には 2025-08-25 に収載され、是正期限は 2025-09-15。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。

CVE-2025-48384 の対応方法・回避策は?

対応は Git 本体の更新で完了する。判定は git --version を各所で取ることだが、見落としが出やすいのは開発者の手元ではなく自動化の側である。具体的には CI ランナーのイメージ(GitHub Actions のセルフホストランナー、GitLab Runner、Jenkins エージェント、CodeBuild / Cloud Build / Azure Pipelines のビルドイメージ)、コンテナイメージに同梱した git、Argo CD や Flux のような Git を読むコントローラ、そして開発者端末の順に洗う。修正版は系列ごとに出ているので、2.50 系なら 2.50.1 以上、2.49 系なら 2.49.1 以上のように「使っている系列の修正版以上」で判定する。更新できない箇所への緩和策は、サブモジュールの再帰取得をやめることである。clone / submodule update に --recurse-submodules を付けない運用にし、CI では `git config --global submodule.recurse false` を効かせておくと、この経路では発火しない。加えて、信頼できない third-party リポジトリを CI で直接 clone している箇所を洗い出し、ミラーを経由させる・fork を固定 revision で参照する、といった形で入口を絞るのも効く。これは何をすれば終わりかというと、(1)CI とベースイメージの git が各系列の修正版以上になっていること、(2)開発者端末の git が更新されていること、この2点が確認できた時点で完了である。KEV 収載済みで是正期限 2025-09-15 は経過しているため、未更新のビルドイメージが残っているなら期限超過扱いで優先する。

自分の環境が CVE-2025-48384 の影響を受けるか確認するには?

Git Git を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-48384)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-48384 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/09/15 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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