脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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High CVSS 7.8 KEV 悪用確認
CVE-2025-32463

sudo の --chroot でローカルユーザーが root になれる(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/09/29/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-32463
製品Sudo / sudo
CVSS7.8(High)
CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-829 信頼できない領域からの機能の取り込み
登録/公開日2025/09/29
KEV 期限2025/10/20 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-32463

概要

sudo の -R(--chroot)オプションの処理に欠陥があり、ローカルの一般ユーザーが root として任意のコマンドを実行できる。sudo 1.9.14 で「sudoers の評価中に、ユーザーが指定した root ディレクトリを使って chroot() でパスを解決する」という変更が入ったことが原因で、攻撃者は指定した root ディレクトリ配下に自作の /etc/nsswitch.conf を置くことで、sudo に任意の共有ライブラリを読み込ませられる。sudo プロジェクトの advisory は「攻撃者が sudoers ファイルに一切記載されていなくても root としてコマンドを実行できる」と明記しており、sudoers に chroot の許可を書いていない環境でも成立する点が重要である。影響バージョンは sudo 1.9.14 から 1.9.17 まで(両端を含む)で、修正は 1.9.17p1。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)は 7.8 High(AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の MITRE は 9.3 Critical(AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H)としている。差は、権限要求(PR:L か PR:N)とスコープ変更(S:U か S:C)の見方の違いである。CISA KEV には 2025-09-29 に収載され、是正期限は 2025-10-20。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: ディストリ修正あり 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) ディストリ修正あり
EC2 / ECS(EC2起動タイプ) / EKS ノード上の sudo を 1.9.17p1 以降相当へ更新する。Amazon Linux は yum/dnf update sudo で ALAS の修正版を取得する
AWS のマネージドサービス側の脆弱性ではなく、利用者が管理する OS 上のパッケージの問題。コンテナイメージに sudo を含めている場合はベースイメージの再ビルドも必要。
参照リンク
GCP ディストリ修正あり
Compute Engine / GKE ノードの sudo をディストリの修正版へ更新する
OS レイヤの問題なので、GKE では新しいノードイメージへの更新(ノードプールのアップグレード)でも解消する。Container-Optimized OS など sudo を含むイメージの版を確認する。
参照リンク
Azure ディストリ修正あり
Azure VM / AKS ノードの sudo をディストリの修正版へ更新する
Update Manager などで OS パッケージ更新を配布する。AKS はノードイメージのアップグレードでも取り込める。
参照リンク
Linux ディストリ修正あり
sudo 1.9.17p1 以降へ更新(Ubuntu は USN-7604-1、Red Hat 系は RHSA の該当版、SUSE は SUSE-SU-2025:02177-1、Debian は security tracker の Fixed 版)
1.9.14 より前のバージョンを使っているディストリ(安定版の多く)は影響を受けない。自分の版が範囲内かを sudo -V で確認してから更新する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

やることは1つ、sudo を 1.9.17p1 以降へ上げることで終わる。判定は sudo -V の1行目(Sudo version)を見るだけでよく、1.9.14 以上 1.9.17 以下なら該当、1.9.13 以下と 1.9.17p1 以降は非該当である。ディストリのパッケージは版番号にパッチ番号が付くため(例 1.9.15p5-3ubuntu5.24.04.1)、ディストリの CVE トラッカーで当該 CVE が Fixed になっているビルドかを合わせて確認する。台数が多い環境では `sudo -V | head -1` を構成管理(Ansible / SSM Run Command / OS Config)で一括収集し、1.9.14〜1.9.17 のホストを抽出するのが早い。緩和策として「sudoers から chroot(CHROOT= や -R の許可)を消す」は有効ではない。advisory が sudoers に記載の無いユーザーでも成立すると書いているためで、設定の変更ではなく更新が必要である。どうしても即時に更新できない場合は、対象ホストへのローカルシェルを持つアカウントを一時的に絞る(対話ログインの停止・踏み台経由に限定する)という、攻撃の前提条件(ローカルアクセス)を潰す方向でしのぐことになる。なお sudo 1.9.17p1 では 1.9.14 の変更が revert されただけでなく chroot 機能自体が deprecated とされ、将来のリリースで削除予定と告知されている。chroot 前提の運用スクリプトがあるなら、この機会に代替(コンテナや systemd の RootDirectory 等)へ寄せる検討をしておくとよい。KEV 収載済みで是正期限は 2025-10-20 と既に過ぎているため、未更新のホストが残っているなら期限超過として扱う。

よくある質問(CVE-2025-32463)

CVE-2025-32463(sudo)の影響は?

High(CVSS 7.8)に分類されるSudo sudoの脆弱性です。sudo の -R(--chroot)オプションの処理に欠陥があり、ローカルの一般ユーザーが root として任意のコマンドを実行できる。sudo 1.9.14 で「sudoers の評価中に、ユーザーが指定した root ディレクトリを使って chroot() でパスを解決する」という変更が入ったことが原因で、攻撃者は指定した root ディレクトリ配下に自作の /etc/nsswitch.conf を置くことで、sudo に任意の共有ライブラリを読み込ませられる。sudo プロジェクトの advisory は「攻撃者が sudoers ファイルに一切記載されていなくても root としてコマンドを実行できる」と明記しており、sudoers に chroot の許可を書いていない環境でも成立する点が重要である。影響バージョンは sudo 1.9.14 から 1.9.17 まで(両端を含む)で、修正は 1.9.17p1。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)は 7.8 High(AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の MITRE は 9.3 Critical(AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H)としている。差は、権限要求(PR:L か PR:N)とスコープ変更(S:U か S:C)の見方の違いである。CISA KEV には 2025-09-29 に収載され、是正期限は 2025-10-20。ランサムウェア利用は Unknown(不明)。

CVE-2025-32463 の対応方法・回避策は?

やることは1つ、sudo を 1.9.17p1 以降へ上げることで終わる。判定は sudo -V の1行目(Sudo version)を見るだけでよく、1.9.14 以上 1.9.17 以下なら該当、1.9.13 以下と 1.9.17p1 以降は非該当である。ディストリのパッケージは版番号にパッチ番号が付くため(例 1.9.15p5-3ubuntu5.24.04.1)、ディストリの CVE トラッカーで当該 CVE が Fixed になっているビルドかを合わせて確認する。台数が多い環境では `sudo -V | head -1` を構成管理(Ansible / SSM Run Command / OS Config)で一括収集し、1.9.14〜1.9.17 のホストを抽出するのが早い。緩和策として「sudoers から chroot(CHROOT= や -R の許可)を消す」は有効ではない。advisory が sudoers に記載の無いユーザーでも成立すると書いているためで、設定の変更ではなく更新が必要である。どうしても即時に更新できない場合は、対象ホストへのローカルシェルを持つアカウントを一時的に絞る(対話ログインの停止・踏み台経由に限定する)という、攻撃の前提条件(ローカルアクセス)を潰す方向でしのぐことになる。なお sudo 1.9.17p1 では 1.9.14 の変更が revert されただけでなく chroot 機能自体が deprecated とされ、将来のリリースで削除予定と告知されている。chroot 前提の運用スクリプトがあるなら、この機会に代替(コンテナや systemd の RootDirectory 等)へ寄せる検討をしておくとよい。KEV 収載済みで是正期限は 2025-10-20 と既に過ぎているため、未更新のホストが残っているなら期限超過として扱う。

自分の環境が CVE-2025-32463 の影響を受けるか確認するには?

Sudo sudo を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-32463)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-32463 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/10/20 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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