脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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High CVSS 7.8 KEV 悪用確認
CVE-2025-24990

Windows 同梱の Agere モデムドライバーで権限昇格(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/10/14/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-24990
製品Microsoft / Windows(Agere Modem Driver / ltmdm64.sys)
CVSS7.8(High)
CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-822 信頼できないポインタの参照解除
登録/公開日2025/10/14
KEV 期限2025/11/04 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-24990

概要

Windows に標準で同梱されているサードパーティ製の Agere モデムドライバー ltmdm64.sys に信頼できないポインタの参照解除の欠陥があり、ローカルの権限を持つ利用者が管理者権限へ昇格できる。Microsoft はこの CVE を「ドライバーの削除の告知」として公開しており、当該ドライバーは 2025 年 10 月の累積更新で Windows から削除された。このドライバーに依存する FAX モデムは以後 Windows で動作しなくなり、Microsoft は当該ハードウェアへの依存の解消を推奨している。とくに実務で効くのは FAQ の記述で、モデムを能動的に使っていなくてもサポートされている全バージョンの Windows が影響を受け得ると明言している。つまりモデムを使っていない一般的なサーバーや端末も対象である。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 7.8 High(CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは無い。Microsoft は悪用を確認済み(exploited=Yes、Exploitation Detected)とし、Temporal は 7.2(E:F/RL:O/RC:C)である。影響するビルドは Windows 10 22H2 が 10.0.19045.6456 未満、Windows 11 24H2 が 10.0.26100.6899 未満、Server 2022 が 10.0.20348.4294 未満などで、CPE は 18 件に及ぶ。CISA KEV には 2025-10-14 に収載され、是正期限は 2025-11-04、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure は同じ対応区分です: パッチあり(アプリ更新)
Linux のみ異なります: 対象外
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 の Windows インスタンスと元になる AMI に 2025 年 10 月以降の累積更新を適用し、ltmdm64.sys が削除された状態にする
AWS 側の欠陥ではなくゲスト OS 同梱ドライバーの問題。仮想化環境で FAX モデムを使うことはまずないので、業務影響を気にせず更新できるのが普通。AMI を更新しないと新規インスタンスにドライバーが復活する。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine の Windows インスタンスとカスタムイメージに 2025 年 10 月以降の累積更新を適用する
ゲスト OS の問題であり GCP 側の対応で解消するものではない。イメージファミリーの更新を忘れると新規 VM に古いドライバーが残る。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM、Azure Virtual Desktop のセッションホストとマスターイメージに 2025 年 10 月以降の累積更新を適用する
Update Manager で配布したうえで、共有イメージギャラリー側のイメージも作り直す。物理拠点の端末に FAX モデムが残っている場合はクラウド側と切り離して移行計画を立てる。
参照リンク
Linux 対象外
対応不要(Windows に同梱されるドライバーの問題)
CPE は Windows の各版のみで、Linux 側に該当ドライバーは存在しない。Linux ホストで行う作業は無い。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定は 2 段構えで考えると速い。ひとつは OS ビルドの確認で、winver や systeminfo、あるいは構成管理でビルドを集め、Windows 11 24H2 は 10.0.26100.6899 以上、Windows 10 22H2 は 10.0.19045.6456 以上、Windows Server 2022 は 10.0.20348.4294 以上、Server 2019 は 10.0.17763.7919 以上になっているかを見る。もうひとつは実体の確認で、C:\Windows\System32\drivers 配下に ltmdm64.sys が残っていないかを Get-ChildItem や dir で確認する。2025 年 10 月の累積更新を当てた環境ではファイル自体が消えているため、ファイルの有無がそのまま作業の進捗になる。見落としやすいのは、モデムなど使っていないという理由で対象外と判断してしまう箱である。FAQ が明言しているとおりモデムを使っていなくても影響を受けるので、判定条件は「モデムがあるか」ではなく「ドライバーが残っているか」である。加えて、更新を止めている古い端末、延長サポートの Server 2008 R2 や 2012 R2、仮想デスクトップのマスターイメージも洗う。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround の節を出していない。ローカル権限が必要(AV:L/PR:L)という前提を潰す方向で、対話的にログオンできる利用者を絞り、RDP の到達元を管理端末に限定するしかない。完了条件は、管理下の Windows で 2025 年 10 月以降の累積更新が入りビルドが修正版以上になっていること、そして ltmdm64.sys が存在しないことを確認できた時点である。ただしその前に、FAX モデムを業務で使っている拠点が無いかを確かめる。更新するとそのハードウェアは動かなくなるため、代替への切り替えを先に段取りする。KEV の是正期限 2025-11-04 は既に過ぎており、Microsoft も悪用を確認済みとしているため、未更新のホストが残っているなら期限超過として優先度を上げる。実際に悪用が観測されているため、更新だけで打ち切らず、管理者権限への昇格や不審なサービス・タスクの作成が無かったかを確認し、疑わしいホストでは資格情報を再発行する。

よくある質問(CVE-2025-24990)

CVE-2025-24990(Windows)の影響は?

High(CVSS 7.8)に分類されるMicrosoft Windows(Agere Modem Driver / ltmdm64.sys)の脆弱性です。Windows に標準で同梱されているサードパーティ製の Agere モデムドライバー ltmdm64.sys に信頼できないポインタの参照解除の欠陥があり、ローカルの権限を持つ利用者が管理者権限へ昇格できる。Microsoft はこの CVE を「ドライバーの削除の告知」として公開しており、当該ドライバーは 2025 年 10 月の累積更新で Windows から削除された。このドライバーに依存する FAX モデムは以後 Windows で動作しなくなり、Microsoft は当該ハードウェアへの依存の解消を推奨している。とくに実務で効くのは FAQ の記述で、モデムを能動的に使っていなくてもサポートされている全バージョンの Windows が影響を受け得ると明言している。つまりモデムを使っていない一般的なサーバーや端末も対象である。CVSS は Microsoft(CNA、Secondary)の 7.8 High(CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)のみで、NVD の Primary スコアは無い。Microsoft は悪用を確認済み(exploited=Yes、Exploitation Detected)とし、Temporal は 7.2(E:F/RL:O/RC:C)である。影響するビルドは Windows 10 22H2 が 10.0.19045.6456 未満、Windows 11 24H2 が 10.0.26100.6899 未満、Server 2022 が 10.0.20348.4294 未満などで、CPE は 18 件に及ぶ。CISA KEV には 2025-10-14 に収載され、是正期限は 2025-11-04、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-24990 の対応方法・回避策は?

判定は 2 段構えで考えると速い。ひとつは OS ビルドの確認で、winver や systeminfo、あるいは構成管理でビルドを集め、Windows 11 24H2 は 10.0.26100.6899 以上、Windows 10 22H2 は 10.0.19045.6456 以上、Windows Server 2022 は 10.0.20348.4294 以上、Server 2019 は 10.0.17763.7919 以上になっているかを見る。もうひとつは実体の確認で、C:\Windows\System32\drivers 配下に ltmdm64.sys が残っていないかを Get-ChildItem や dir で確認する。2025 年 10 月の累積更新を当てた環境ではファイル自体が消えているため、ファイルの有無がそのまま作業の進捗になる。見落としやすいのは、モデムなど使っていないという理由で対象外と判断してしまう箱である。FAQ が明言しているとおりモデムを使っていなくても影響を受けるので、判定条件は「モデムがあるか」ではなく「ドライバーが残っているか」である。加えて、更新を止めている古い端末、延長サポートの Server 2008 R2 や 2012 R2、仮想デスクトップのマスターイメージも洗う。すぐ更新できない場合、MSRC は Workaround の節を出していない。ローカル権限が必要(AV:L/PR:L)という前提を潰す方向で、対話的にログオンできる利用者を絞り、RDP の到達元を管理端末に限定するしかない。完了条件は、管理下の Windows で 2025 年 10 月以降の累積更新が入りビルドが修正版以上になっていること、そして ltmdm64.sys が存在しないことを確認できた時点である。ただしその前に、FAX モデムを業務で使っている拠点が無いかを確かめる。更新するとそのハードウェアは動かなくなるため、代替への切り替えを先に段取りする。KEV の是正期限 2025-11-04 は既に過ぎており、Microsoft も悪用を確認済みとしているため、未更新のホストが残っているなら期限超過として優先度を上げる。実際に悪用が観測されているため、更新だけで打ち切らず、管理者権限への昇格や不審なサービス・タスクの作成が無かったかを確認し、疑わしいホストでは資格情報を再発行する。

自分の環境が CVE-2025-24990 の影響を受けるか確認するには?

Microsoft Windows(Agere Modem Driver / ltmdm64.sys) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-24990)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-24990 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/11/04 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

CISA KEV(悪用確認・対応期限・ランサム利用の出典)
NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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