脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
High CVSS 7.5 KEV 悪用確認
CVE-2021-43798

Grafana のディレクトリトラバーサルでローカルファイル読み取り(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/10/09/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2021-43798
製品Grafana Labs / Grafana
CVSS7.5(High)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
種別 (CWE)CWE-22 パストラバーサル
CVE 公開日2021/12/07(NVD)
CISA KEV 収載日2025/10/09
2021年に公開された脆弱性です。新着として扱う前に公開年を確認してください。
KEV 期限2025/10/30 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2021-43798

概要

Grafana のプラグイン配信 URL にディレクトリトラバーサルがあり、未認証の攻撃者がサーバのローカルファイルを読み取れる。脆弱な URL は <grafana_host_url>/public/plugins/<plugin_id>/ の形で、plugin_id はインストール済みプラグインの ID(既定で存在する ID があるため、攻撃者は総当たりできる)。読み取れるファイルは Grafana プロセスの権限次第で、実務上は grafana.ini(データソースの資格情報や secret_key を含む)、/etc/passwd、コンテナ内のトークンなどが狙われる。影響は 8.0.0-beta1 から 8.3.0 まで(修正版を除く)で、修正版は 8.0.7 / 8.1.8 / 8.2.7 / 8.3.1。GitHub の advisory は Grafana Cloud が影響を受けたことは一度も無いと明記している。CVSS は評価元で扱いが異なり、CNA の GitHub は CVSS 3.1 で 7.5 High(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N)、NVD の Primary は CVSS v2 の 5.0 のみで CVSS 3.x のスコアを付けていない。当サイトは CVSS 3.1 の 7.5 を採用している。CISA KEV には 2025-10-09 に収載され、是正期限は 2025-10-30。2021年当時 0-day として実際に悪用され、KEV 収載はその4年後である。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 / ECS / EKS 上で自前運用している Grafana を 8.0.7 / 8.1.8 / 8.2.7 / 8.3.1 以降へ更新する
Amazon Managed Grafana はマネージド側で管理されるバージョンで動くため、利用者が当該バージョンを直接運用しているかどうかで判断する。自前運用のコンテナイメージのタグ固定に注意。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
GCE / GKE 上の Grafana を修正版へ更新する
kube-prometheus-stack など Helm チャート経由で入れた Grafana のイメージタグが古いままになりやすい。チャートの values でイメージ版を確認する。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM / AKS 上の Grafana を修正版へ更新する
Azure Managed Grafana ではなく自前運用の Grafana が対象。公開している場合は NSG / Application Gateway での到達範囲も見直す。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Grafana のパッケージ/コンテナイメージを 8.3.1 以降(各系列の修正版以降)へ更新する
ディストリのリポジトリではなく Grafana Labs のリポジトリから入れている環境が多い。更新後、公開期間があれば grafana.ini の secret_key とデータソース資格情報を再発行する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

対応は Grafana 本体の更新で終わるが、この CVE は「読まれたものを取り戻せない」種類なので、更新と同じ重さで資格情報の再発行を考える必要がある。判定は、/api/health または画面フッタでバージョンを確認し、8.0.0-beta1〜8.3.0(8.0.7 / 8.1.8 / 8.2.7 / 8.3.1 未満)なら該当と見る。実務で見落としやすいのは、Kubernetes に Helm で入れた Grafana(kube-prometheus-stack のサブチャートなど)、監視スタックの一部として古い版が固定されているケース、そして「一時的に立てた」ダッシュボードである。到達性の確認は、インターネットから直接 :3000 が見えていないか(ALB / Ingress / SG / NSG の公開範囲)を合わせて見る。対応は、8.3.1 以降(現行なら大きく上げるのが望ましい)へ更新し、公開していた期間があるなら grafana.ini や環境変数で渡していた secret_key・データソースのパスワード・API キー・SMTP 認証情報を、読み取られた前提で全て再発行する。加えてアクセスログで /public/plugins/ への不審なリクエスト(../ を含むパス)を遡って探し、実際に読まれた痕跡があるかを確認する。すぐに更新できない場合の緩和は、リバースプロキシ(nginx / ALB のルール / WAF)で /public/plugins/ 配下の ../ を含むリクエストを拒否する、または Grafana をインターネットから切り離して VPN・プライベート経路のみに限定することである。Grafana Cloud を使っている場合は影響を受けないと advisory が明記しているため、対象外として台帳を閉じてよい。完了条件は、全 Grafana インスタンスが修正版以上であること、公開実績のある環境で資格情報が再発行済みであること、この2点である。KEV 是正期限 2025-10-30 は経過している。

よくある質問(CVE-2021-43798)

CVE-2021-43798(Grafana)の影響は?

High(CVSS 7.5)に分類されるGrafana Labs Grafanaの脆弱性です。Grafana のプラグイン配信 URL にディレクトリトラバーサルがあり、未認証の攻撃者がサーバのローカルファイルを読み取れる。脆弱な URL は <grafana_host_url>/public/plugins/<plugin_id>/ の形で、plugin_id はインストール済みプラグインの ID(既定で存在する ID があるため、攻撃者は総当たりできる)。読み取れるファイルは Grafana プロセスの権限次第で、実務上は grafana.ini(データソースの資格情報や secret_key を含む)、/etc/passwd、コンテナ内のトークンなどが狙われる。影響は 8.0.0-beta1 から 8.3.0 まで(修正版を除く)で、修正版は 8.0.7 / 8.1.8 / 8.2.7 / 8.3.1。GitHub の advisory は Grafana Cloud が影響を受けたことは一度も無いと明記している。CVSS は評価元で扱いが異なり、CNA の GitHub は CVSS 3.1 で 7.5 High(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N)、NVD の Primary は CVSS v2 の 5.0 のみで CVSS 3.x のスコアを付けていない。当サイトは CVSS 3.1 の 7.5 を採用している。CISA KEV には 2025-10-09 に収載され、是正期限は 2025-10-30。2021年当時 0-day として実際に悪用され、KEV 収載はその4年後である。

CVE-2021-43798 の対応方法・回避策は?

対応は Grafana 本体の更新で終わるが、この CVE は「読まれたものを取り戻せない」種類なので、更新と同じ重さで資格情報の再発行を考える必要がある。判定は、/api/health または画面フッタでバージョンを確認し、8.0.0-beta1〜8.3.0(8.0.7 / 8.1.8 / 8.2.7 / 8.3.1 未満)なら該当と見る。実務で見落としやすいのは、Kubernetes に Helm で入れた Grafana(kube-prometheus-stack のサブチャートなど)、監視スタックの一部として古い版が固定されているケース、そして「一時的に立てた」ダッシュボードである。到達性の確認は、インターネットから直接 :3000 が見えていないか(ALB / Ingress / SG / NSG の公開範囲)を合わせて見る。対応は、8.3.1 以降(現行なら大きく上げるのが望ましい)へ更新し、公開していた期間があるなら grafana.ini や環境変数で渡していた secret_key・データソースのパスワード・API キー・SMTP 認証情報を、読み取られた前提で全て再発行する。加えてアクセスログで /public/plugins/ への不審なリクエスト(../ を含むパス)を遡って探し、実際に読まれた痕跡があるかを確認する。すぐに更新できない場合の緩和は、リバースプロキシ(nginx / ALB のルール / WAF)で /public/plugins/ 配下の ../ を含むリクエストを拒否する、または Grafana をインターネットから切り離して VPN・プライベート経路のみに限定することである。Grafana Cloud を使っている場合は影響を受けないと advisory が明記しているため、対象外として台帳を閉じてよい。完了条件は、全 Grafana インスタンスが修正版以上であること、公開実績のある環境で資格情報が再発行済みであること、この2点である。KEV 是正期限 2025-10-30 は経過している。

自分の環境が CVE-2021-43798 の影響を受けるか確認するには?

Grafana Labs Grafana を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2021-43798)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2021-43798 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/10/30 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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