情報取得日: 2026/08/10/最終確認: 2026/08/10・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-72898 |
|---|---|
| 製品 | Metabase / Metabase |
| CVSS | 10.0(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-89(SQLインジェクション) |
| 登録/公開日 | 2026/08/10 |
| KEV 期限 | 2026/08/14 まで(米国連邦機関向け目安) |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-72898 |
Metabase のパスワードリセット用エンドポイントに未認証のSQLインジェクションがある。リモートの攻撃者が認証なしで任意のSQLを注入し、**接続先の Metabase インスタンスの管理者権限を取得できる**。 CVSS は 3.1 / 4.0 のいずれも **10.0(Critical)** で、これは取り得る最大値である。内訳は AV:N(ネットワーク)・AC:L(容易)・PR:N(権限不要)・UI:N(利用者操作不要)・S:C(スコープ変化)・C:H/I:H/A:H。**前提条件が1つも無い**組み合わせで、Metabase の画面がインターネットから見えているなら、それだけで条件が揃う。 Metabase 自身が **実際の悪用(active exploitation)を確認したと明言している**。CISA も 2026-08-11 に KEV へ収載し、**是正期限を 2026-08-14 という3日後に設定した**。KEV の是正期限は通常2週間ほど取られるので、3日というのは緊急扱いである。 この脆弱性の被害範囲は Metabase 本体にとどまらない。Metabase は分析ツールであり、**業務データベースへの接続情報を保持している**のが常である。管理者権限を取られた時点で、接続済みの全データベースに対してクエリを投げられる状態になると考えるべきである。つまり実質的な影響は「BI ツールの乗っ取り」ではなく「**接続先データウェアハウスの情報漏えい**」である。 影響を受けるのは x.58.0〜x.58.22 / x.59.0〜x.59.19 / x.60.0〜x.60.15 / x.61.0〜x.61.9 / x.62.0〜x.62.7 / x.63.0〜x.63.2。修正版は x.58.24 / x.59.21 / x.60.17 / x.61.11 / x.62.9 / x.63.5。**OSS 版・有償版のどちらも同じ系列番号で示されている**ため、自分の系列に対応する版へ上げる。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | パッチあり(アプリ更新) |
ECS / EC2 上の Metabase コンテナ・JAR を修正版(自系列の x.58.24 / x.59.21 / x.60.17 / x.61.11 / x.62.9 / x.63.5)へ更新する
AWS 側のマネージド修正は無い。ALB のリスナー規則で /api/session/reset_password を遮断すれば更新までの緩和になる。RDS / Redshift など接続先の資格情報ローテーションを Secrets Manager 側でも忘れずに行う。
参照リンク
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| GCP | パッチあり(アプリ更新) |
Cloud Run / GKE / GCE 上の Metabase イメージを修正版へ差し替える
GCP 固有のパッチは無い。Cloud Armor のルールで該当パスを遮断できる。BigQuery / Cloud SQL への接続に使っているサービスアカウント鍵とパスワードをローテーションする。
参照リンク
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| Azure | パッチあり(アプリ更新) |
App Service / AKS 上の Metabase を修正版へ更新する
Azure 側のマネージド修正は無い。Application Gateway WAF のカスタム規則で該当パスを遮断できる。Azure SQL / Synapse への接続資格情報をローテーションする。
参照リンク
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| Linux | パッチあり(アプリ更新) |
metabase.jar または Docker イメージを修正版へ置き換えて再起動する
ディストリビューションのパッケージではなく、Metabase 自身の配布物を入れ替える。更新後に core_session テーブルの全行削除とAPIキーの棚卸しを行う。
参照リンク
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**まず版を上げる。** 自分の系列に対応する修正版(x.58.24 / x.59.21 / x.60.17 / x.61.11 / x.62.9 / x.63.5)へ更新するのが恒久対応である。系列をまたぐ大きなアップグレードは不要で、同じ系列内のパッチ版で修正されている。 **すぐ上げられない場合の緩和は、`/api/session/reset_password` エンドポイントを前段で遮断すること。** Metabase 公式が案内している回避策である。リバースプロキシ(nginx / ALB のリスナー規則 / Cloud Armor など)でこのパスへのリクエストを落とす。**パスワードリセット機能は使えなくなる**ので、その間の運用(管理者による手動リセット)を決めておく。 **エンドポイントが外部から到達できる状態にあったなら、更新だけで終わらせてはいけない。** 悪用が確認されている脆弱性で、成立した場合は管理者権限を取られている。公式が挙げている事後対応は次のとおりである。①`core_session` テーブルの全行を削除してセッションを無効化する、②見覚えのない API キーを確認して失効させる、③管理者アカウントに不正な変更が無いか監査する、④**接続しているデータベースの資格情報をすべてローテーションする**、⑤データウェアハウス側のログで不正なアクセスが無いかを見る、⑥Metabase のアクティビティ履歴を監査する。 **④は特に落としやすい。** Metabase を直しても、盗まれた DB 資格情報は生きたままである。Metabase の復旧と、その先のデータベースの資格情報更新は別の作業として扱うこと。 **露出の確認は社外の回線から行う。** 社内 LAN や VPN 内からの確認では、インターネットから見えているかどうかは判定できない。
Critical(CVSS 10.0)に分類されるMetabase Metabaseの脆弱性です。Metabase のパスワードリセット用エンドポイントに未認証のSQLインジェクションがある。リモートの攻撃者が認証なしで任意のSQLを注入し、**接続先の Metabase インスタンスの管理者権限を取得できる**。 CVSS は 3.1 / 4.0 のいずれも **10.0(Critical)** で、これは取り得る最大値である。内訳は AV:N(ネットワーク)・AC:L(容易)・PR:N(権限不要)・UI:N(利用者操作不要)・S:C(スコープ変化)・C:H/I:H/A:H。**前提条件が1つも無い**組み合わせで、Metabase の画面がインターネットから見えているなら、それだけで条件が揃う。 Metabase 自身が **実際の悪用(active exploitation)を確認したと明言している**。CISA も 2026-08-11 に KEV へ収載し、**是正期限を 2026-08-14 という3日後に設定した**。KEV の是正期限は通常2週間ほど取られるので、3日というのは緊急扱いである。 この脆弱性の被害範囲は Metabase 本体にとどまらない。Metabase は分析ツールであり、**業務データベースへの接続情報を保持している**のが常である。管理者権限を取られた時点で、接続済みの全データベースに対してクエリを投げられる状態になると考えるべきである。つまり実質的な影響は「BI ツールの乗っ取り」ではなく「**接続先データウェアハウスの情報漏えい**」である。 影響を受けるのは x.58.0〜x.58.22 / x.59.0〜x.59.19 / x.60.0〜x.60.15 / x.61.0〜x.61.9 / x.62.0〜x.62.7 / x.63.0〜x.63.2。修正版は x.58.24 / x.59.21 / x.60.17 / x.61.11 / x.62.9 / x.63.5。**OSS 版・有償版のどちらも同じ系列番号で示されている**ため、自分の系列に対応する版へ上げる。
**まず版を上げる。** 自分の系列に対応する修正版(x.58.24 / x.59.21 / x.60.17 / x.61.11 / x.62.9 / x.63.5)へ更新するのが恒久対応である。系列をまたぐ大きなアップグレードは不要で、同じ系列内のパッチ版で修正されている。 **すぐ上げられない場合の緩和は、`/api/session/reset_password` エンドポイントを前段で遮断すること。** Metabase 公式が案内している回避策である。リバースプロキシ(nginx / ALB のリスナー規則 / Cloud Armor など)でこのパスへのリクエストを落とす。**パスワードリセット機能は使えなくなる**ので、その間の運用(管理者による手動リセット)を決めておく。 **エンドポイントが外部から到達できる状態にあったなら、更新だけで終わらせてはいけない。** 悪用が確認されている脆弱性で、成立した場合は管理者権限を取られている。公式が挙げている事後対応は次のとおりである。①`core_session` テーブルの全行を削除してセッションを無効化する、②見覚えのない API キーを確認して失効させる、③管理者アカウントに不正な変更が無いか監査する、④**接続しているデータベースの資格情報をすべてローテーションする**、⑤データウェアハウス側のログで不正なアクセスが無いかを見る、⑥Metabase のアクティビティ履歴を監査する。 **④は特に落としやすい。** Metabase を直しても、盗まれた DB 資格情報は生きたままである。Metabase の復旧と、その先のデータベースの資格情報更新は別の作業として扱うこと。 **露出の確認は社外の回線から行う。** 社内 LAN や VPN 内からの確認では、インターネットから見えているかどうかは判定できない。
Metabase Metabase を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-72898)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/08/14 です。早急な対応が推奨されます。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/10)。