脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
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Critical CVSS 9.1
CVE-2026-47826

BOSH CLI の blobs.yml パス走査によるファイル書き込みと情報流出

情報取得日: 2026/07/09/最終確認: 2026/08/01・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2026-47826
製品Cloud Foundry / BOSH CLI v7.10.4 未満
CVSS9.1(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
種別 (CWE)CWE-22(パス名の制限不備・パストラバーサル)
登録/公開日2026/07/09
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-47826

概要

BOSH CLI が `blobs.yml` のパスキーを検証せずに扱うため、**リリースの取得・展開の過程で任意の場所にファイルを書き込まれ、機微な情報を持ち出されうる**。NVD の説明は「The blobs.yml path key traversal vulnerability in the BOSH CLI tool allows an attacker to write arbitrary files and exfiltrate sensitive information.」で、**影響を受けるのは v7.10.4 より前のすべての版**である。 前提を整理する。BOSH は Cloud Foundry などの大規模なデプロイを管理する仕組みで、BOSH CLI はその操作用のコマンドラインツールである。BOSH のリリースは、ソースコードのほかに **blob(バイナリの大きな成果物)** を含むことができ、どの blob がどのパスに置かれるかは `blobs.yml` に書かれている。CLI はこのファイルを読んで、blob を所定の位置へ展開する。 ここに検証が無いと何が起きるか。`blobs.yml` のパスに `../` を含む値が書かれていれば、展開先は本来の作業ディレクトリの外へ出る。つまり **リリースの中身を用意した側が、CLI を実行した側のファイルシステムの任意の場所へ書き込める**。設定ファイル、シェルの起動スクリプト、鍵の置き場所など、書き込めて困る場所はいくらでもある。 CVSS は 9.1 CRITICAL(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N)である。ベクタを読むと、ネットワーク経由(AV:N)・条件容易(AC:L)・権限不要(PR:N)・利用者の操作不要(UI:N)で、**機密性と完全性に高い影響が出る一方、可用性には影響しない(A:N)**。書き込めて読み出せるが、サービスを落とす類の脆弱性ではない、という形である。 UI:N という評価には補足が要る。実際には CLI を誰かが実行する必要があるが、**リリースを取得して展開するのは日常的な操作であり、そのつど中身を疑う運用にはなっていない**。CI のパイプラインが定期的に走る構成なら、人の操作を挟まずに成立する。この評価はその実態を反映していると読める。 **修正版は v7.10.4** である。KEV には収載されていない(2026年8月6日時点)。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: 情報確認中 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) 情報確認中
EC2 / ECS / EKS 上および CodeBuild のビルド環境にある BOSH CLI を v7.10.4 以降へ更新する
CodeBuild や EKS のランナーは、イメージに焼き込んだ版が使われる。イメージを再ビルドしたうえで、古いイメージがキャッシュから使われていないかを確認する。CLI を実行する IAM ロールの権限も、必要最小限に絞る
GCP 情報確認中
Compute Engine / GKE 上および Cloud Build のビルド環境にある BOSH CLI を v7.10.4 以降へ更新する
Cloud Build のステップで CLI を取得している場合は、取得元とバージョン指定を確認する。実行時に最新を取る作りだと、いつの版が入るかが実行ごとに変わる
Azure 情報確認中
仮想マシン / AKS 上および Azure Pipelines のエージェントにある BOSH CLI を v7.10.4 以降へ更新する
セルフホストのエージェントは長期間そのまま使われることがあるため、エージェントごとに版を確認する
Linux 情報確認中
BOSH CLI のバイナリを v7.10.4 以降へ差し替える
多くの環境では GitHub のリリースから取得したバイナリを直接配置しており、パッケージ管理の対象外になっている。`which bosh` で実体の場所を確認したうえで入れ替え、`bosh --version` で反映を確認する

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

最初に確認するのは、**どこで BOSH CLI が動いているか**である。開発者の端末だけを見て終わりにしないこと。実際には CI のランナー、踏み台サーバ、運用自動化のジョブなど、人が直接触らない場所で動いていることが多い。そこが最も危ない。 版の確認は `bosh --version` で行う。出力に `version 7.x.x` の形で表示される。**v7.10.4 より前であれば対象**である。CI のイメージに焼き込んでいる場合は、イメージの定義(Dockerfile や設定ファイル)に書かれている取得版を確認する。実行時に最新を取得する作りなら、いつの版が入るかが実行のたびに変わるので、そこも押さえる。 恒久対応は **v7.10.4 以降への更新**である。パッケージ管理で入れている場合はその経路で、バイナリを直接置いている場合は差し替える。CI のイメージを更新した場合は、キャッシュされた古いイメージが使われ続けていないかを確認する。**更新したつもりで古い層が残るのは、この種の対応でよくある取りこぼしである。** 更新までの緩和策は、**取得するリリースの出所を絞ること**である。この脆弱性は、悪意のある `blobs.yml` を含むリリースを CLI に処理させることで成立する。したがって、社内のミラーや検証済みのリリースだけを対象にし、外部の任意の URL から取得する経路を止めれば、攻撃の入口が塞がる。加えて、**CLI を実行するプロセスの権限を下げる**ことも効く。パス走査で到達できる範囲は、実行ユーザの書き込み権限の範囲に限られる。root や高権限のサービスアカウントで CLI を回している構成があれば、そこを見直す。 侵害の有無は、**作業ディレクトリの外に予期しないファイルが作られていないか**で見る。具体的には、CLI を実行するユーザのホームディレクトリ配下(シェルの起動ファイル、SSH の設定、認証情報の置き場所)と、システムの設定ディレクトリの更新時刻を確認する。リリースを展開した時刻の前後で更新されているファイルがあれば、それは中身を確認する対象になる。あわせて、CI のジョブログで、想定していない出力先へのファイル操作が記録されていないかを見る。 情報の流出については、**書き込みと読み出しが同じ経路で成立する**点に注意が要る。書き込まれたファイルが後続の処理で読まれる構成(起動スクリプトなど)だと、そこを踏み台に外部へ送られうる。したがって、CLI を実行するホストからの外向き通信も、同じ期間について確認する。 優先順は、**CI やジョブなど自動で走る環境が最優先**である。人の判断を挟まずに繰り返し実行されるため、成立する機会が最も多い。次に、外部のリリースを取得する運用をしている環境。開発者個人の端末で、社内の検証済みリリースしか扱っていないものは相対的に後回しでよい。**「どこで自動的に動いているか」を洗い出すことが、この CVE では最も効率がよい。**

よくある質問(CVE-2026-47826)

CVE-2026-47826(BOSH CLI v7.10.4 未満)の影響は?

Critical(CVSS 9.1)に分類されるCloud Foundry BOSH CLI v7.10.4 未満の脆弱性です。BOSH CLI が `blobs.yml` のパスキーを検証せずに扱うため、**リリースの取得・展開の過程で任意の場所にファイルを書き込まれ、機微な情報を持ち出されうる**。NVD の説明は「The blobs.yml path key traversal vulnerability in the BOSH CLI tool allows an attacker to write arbitrary files and exfiltrate sensitive information.」で、**影響を受けるのは v7.10.4 より前のすべての版**である。 前提を整理する。BOSH は Cloud Foundry などの大規模なデプロイを管理する仕組みで、BOSH CLI はその操作用のコマンドラインツールである。BOSH のリリースは、ソースコードのほかに **blob(バイナリの大きな成果物)** を含むことができ、どの blob がどのパスに置かれるかは `blobs.yml` に書かれている。CLI はこのファイルを読んで、blob を所定の位置へ展開する。 ここに検証が無いと何が起きるか。`blobs.yml` のパスに `../` を含む値が書かれていれば、展開先は本来の作業ディレクトリの外へ出る。つまり **リリースの中身を用意した側が、CLI を実行した側のファイルシステムの任意の場所へ書き込める**。設定ファイル、シェルの起動スクリプト、鍵の置き場所など、書き込めて困る場所はいくらでもある。 CVSS は 9.1 CRITICAL(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N)である。ベクタを読むと、ネットワーク経由(AV:N)・条件容易(AC:L)・権限不要(PR:N)・利用者の操作不要(UI:N)で、**機密性と完全性に高い影響が出る一方、可用性には影響しない(A:N)**。書き込めて読み出せるが、サービスを落とす類の脆弱性ではない、という形である。 UI:N という評価には補足が要る。実際には CLI を誰かが実行する必要があるが、**リリースを取得して展開するのは日常的な操作であり、そのつど中身を疑う運用にはなっていない**。CI のパイプラインが定期的に走る構成なら、人の操作を挟まずに成立する。この評価はその実態を反映していると読める。 **修正版は v7.10.4** である。KEV には収載されていない(2026年8月6日時点)。

CVE-2026-47826 の対応方法・回避策は?

最初に確認するのは、**どこで BOSH CLI が動いているか**である。開発者の端末だけを見て終わりにしないこと。実際には CI のランナー、踏み台サーバ、運用自動化のジョブなど、人が直接触らない場所で動いていることが多い。そこが最も危ない。 版の確認は `bosh --version` で行う。出力に `version 7.x.x` の形で表示される。**v7.10.4 より前であれば対象**である。CI のイメージに焼き込んでいる場合は、イメージの定義(Dockerfile や設定ファイル)に書かれている取得版を確認する。実行時に最新を取得する作りなら、いつの版が入るかが実行のたびに変わるので、そこも押さえる。 恒久対応は **v7.10.4 以降への更新**である。パッケージ管理で入れている場合はその経路で、バイナリを直接置いている場合は差し替える。CI のイメージを更新した場合は、キャッシュされた古いイメージが使われ続けていないかを確認する。**更新したつもりで古い層が残るのは、この種の対応でよくある取りこぼしである。** 更新までの緩和策は、**取得するリリースの出所を絞ること**である。この脆弱性は、悪意のある `blobs.yml` を含むリリースを CLI に処理させることで成立する。したがって、社内のミラーや検証済みのリリースだけを対象にし、外部の任意の URL から取得する経路を止めれば、攻撃の入口が塞がる。加えて、**CLI を実行するプロセスの権限を下げる**ことも効く。パス走査で到達できる範囲は、実行ユーザの書き込み権限の範囲に限られる。root や高権限のサービスアカウントで CLI を回している構成があれば、そこを見直す。 侵害の有無は、**作業ディレクトリの外に予期しないファイルが作られていないか**で見る。具体的には、CLI を実行するユーザのホームディレクトリ配下(シェルの起動ファイル、SSH の設定、認証情報の置き場所)と、システムの設定ディレクトリの更新時刻を確認する。リリースを展開した時刻の前後で更新されているファイルがあれば、それは中身を確認する対象になる。あわせて、CI のジョブログで、想定していない出力先へのファイル操作が記録されていないかを見る。 情報の流出については、**書き込みと読み出しが同じ経路で成立する**点に注意が要る。書き込まれたファイルが後続の処理で読まれる構成(起動スクリプトなど)だと、そこを踏み台に外部へ送られうる。したがって、CLI を実行するホストからの外向き通信も、同じ期間について確認する。 優先順は、**CI やジョブなど自動で走る環境が最優先**である。人の判断を挟まずに繰り返し実行されるため、成立する機会が最も多い。次に、外部のリリースを取得する運用をしている環境。開発者個人の端末で、社内の検証済みリリースしか扱っていないものは相対的に後回しでよい。**「どこで自動的に動いているか」を洗い出すことが、この CVE では最も効率がよい。**

自分の環境が CVE-2026-47826 の影響を受けるか確認するには?

Cloud Foundry BOSH CLI v7.10.4 未満 を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-47826)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/01)。

NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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