情報取得日: 2026/07/20/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2026-41521 |
|---|---|
| 製品 | neutrinolabs / xrdp |
| CVSS | 9.1(Critical) CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H |
| 種別 (CWE) | CWE-190 整数オーバーフロー |
| 登録/公開日 | 2026/07/20 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-41521 |
オープンソースの RDP サーバ xrdp に整数オーバーフローがあり、vnc-any 接続モードで画面更新メッセージを処理する際に発火する。悪意ある VNC サーバが細工した画像サイズを送ると、バッファサイズの計算でオーバーフローが起きて実際より小さい領域しか確保されず、そのあと元の大きいサイズの想定で画像データを処理するため境界外読み取りになる。認証されていないリモートの攻撃者が、ヒープ上の機密情報を読み出すか、プロセスをクラッシュさせてサービス停止に持ち込める。影響を受けるのは 0.10.6 およびそれ以前のすべてで、修正版は 0.10.6.1 である。NVD の CPE も同じ範囲を示す。攻撃の起点が接続先の VNC サーバ側にある点が特徴で、vnc-any モードで繋ぐバックエンドを利用者が指定できる構成では、攻撃者の用意したサーバへ繋がせることが前提になる。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary、nvd@nist.gov)は 3.1 で 9.1 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H)、CNA の GitHub(security-advisories@github.com)は 3.1 で 8.2 High(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:L)としている。差は可用性への影響を高いと見るか低いと見るかだけで、機密性への高い影響という見立ては一致する。CWE は CWE-190。CISA KEV には未収載。NVD の vulnStatus は Analyzed。
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | ディストリ修正あり |
EC2 上の xrdp を 0.10.6.1 以降相当へ更新する。ディストリのパッケージがまだ追いついていない場合は vnc-any の設定を無効化して待つ
AWS のサービス側の欠陥ではなく、利用者が立てた RDP サーバの問題。3389 を 0.0.0.0/0 に開けているセキュリティグループが実質的な露出源になるので、併せて棚卸しする。AMI に xrdp を含めている場合はイメージの作り直しも必要。
参照リンク
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| GCP | ディストリ修正あり |
Compute Engine 上の xrdp を 0.10.6.1 以降相当へ更新する
GUI 付きの開発用 VM に xrdp を入れている構成が主な対象。VPC のファイアウォールで 3389 の許可元を絞り、IAP 経由の TCP 転送に寄せると露出を減らせる。
参照リンク
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| Azure | ディストリ修正あり |
Azure VM 上の xrdp を 0.10.6.1 以降相当へ更新する
Linux VM に xrdp を入れてリモートデスクトップにしている構成が対象。NSG で 3389 の許可元を絞り、Bastion 経由に寄せる。Windows の RDP とは別物なので、Linux VM だけを対象に洗い出す。
参照リンク
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| Linux | ディストリ修正あり |
xrdp を 0.10.6.1 以降へ更新する(ディストリのパッケージが未対応なら上流のリリースを使うか、vnc-any の設定を無効化して回避する)
0.10.6.1 は比較的新しいリリースなので、ディストリのパッケージ版に取り込まれるまで時間差が出る。版番号だけで判断せず、ディストリの CVE 追跡ページで当該 CVE が修正済みかを確認する。
参照リンク
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判定は 2 段で、まず xrdp の版、次に vnc-any モードを使っているかを見る。版は xrdp --version、あるいは dpkg -l xrdp / rpm -q xrdp で確認し、0.10.6.1 より前ならすべて該当する。次に /etc/xrdp/xrdp.ini を開き、セッションの定義で lib=libvnc.so を使い、ip や port を利用者入力(ask で入力させる形)に任せている vnc-any 系の項目が有効になっているかを確認する。この経路を使っていなければ、当該コードには到達しにくい。見落としやすいのは、開発者が Linux の GUI に入るために立てた踏み台の xrdp、検証用に一度立てて放置されている VM、それとデスクトップ用途のイメージにデフォルトで xrdp が入っているケースである。xrdp は 3389 で待ち受けるため、セキュリティグループの棚卸しで 3389 が開いているホストを起点に探すのが早い。すぐに更新できない場合の緩和は、vnc-any の経路を閉じることである。xrdp.ini から vnc-any のセッション定義を無効化し、接続先の VNC サーバを利用者に指定させる構成をやめて管理下のバックエンドに固定する。加えて 3389 をインターネットに直接晒すのをやめ、VPN や踏み台経由に限定すると、そもそも細工されたやり取りを始められる相手が減る。完了条件は、(1)全ホストの xrdp が 0.10.6.1 以降になっていること、(2)vnc-any で任意の接続先を指定できる設定が残っていないこと、(3)3389 の公開範囲が意図した範囲に収まっていること、の 3 点である。ヒープの内容が読み出せる欠陥なので、公開状態で長く運用していたホストがあるなら、そのセッションで扱っていた資格情報の再発行も検討しておく。
Critical(CVSS 9.1)に分類されるneutrinolabs xrdpの脆弱性です。オープンソースの RDP サーバ xrdp に整数オーバーフローがあり、vnc-any 接続モードで画面更新メッセージを処理する際に発火する。悪意ある VNC サーバが細工した画像サイズを送ると、バッファサイズの計算でオーバーフローが起きて実際より小さい領域しか確保されず、そのあと元の大きいサイズの想定で画像データを処理するため境界外読み取りになる。認証されていないリモートの攻撃者が、ヒープ上の機密情報を読み出すか、プロセスをクラッシュさせてサービス停止に持ち込める。影響を受けるのは 0.10.6 およびそれ以前のすべてで、修正版は 0.10.6.1 である。NVD の CPE も同じ範囲を示す。攻撃の起点が接続先の VNC サーバ側にある点が特徴で、vnc-any モードで繋ぐバックエンドを利用者が指定できる構成では、攻撃者の用意したサーバへ繋がせることが前提になる。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary、nvd@nist.gov)は 3.1 で 9.1 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H)、CNA の GitHub(security-advisories@github.com)は 3.1 で 8.2 High(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:L)としている。差は可用性への影響を高いと見るか低いと見るかだけで、機密性への高い影響という見立ては一致する。CWE は CWE-190。CISA KEV には未収載。NVD の vulnStatus は Analyzed。
判定は 2 段で、まず xrdp の版、次に vnc-any モードを使っているかを見る。版は xrdp --version、あるいは dpkg -l xrdp / rpm -q xrdp で確認し、0.10.6.1 より前ならすべて該当する。次に /etc/xrdp/xrdp.ini を開き、セッションの定義で lib=libvnc.so を使い、ip や port を利用者入力(ask で入力させる形)に任せている vnc-any 系の項目が有効になっているかを確認する。この経路を使っていなければ、当該コードには到達しにくい。見落としやすいのは、開発者が Linux の GUI に入るために立てた踏み台の xrdp、検証用に一度立てて放置されている VM、それとデスクトップ用途のイメージにデフォルトで xrdp が入っているケースである。xrdp は 3389 で待ち受けるため、セキュリティグループの棚卸しで 3389 が開いているホストを起点に探すのが早い。すぐに更新できない場合の緩和は、vnc-any の経路を閉じることである。xrdp.ini から vnc-any のセッション定義を無効化し、接続先の VNC サーバを利用者に指定させる構成をやめて管理下のバックエンドに固定する。加えて 3389 をインターネットに直接晒すのをやめ、VPN や踏み台経由に限定すると、そもそも細工されたやり取りを始められる相手が減る。完了条件は、(1)全ホストの xrdp が 0.10.6.1 以降になっていること、(2)vnc-any で任意の接続先を指定できる設定が残っていないこと、(3)3389 の公開範囲が意図した範囲に収まっていること、の 3 点である。ヒープの内容が読み出せる欠陥なので、公開状態で長く運用していたホストがあるなら、そのセッションで扱っていた資格情報の再発行も検討しておく。
neutrinolabs xrdp を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-41521)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。