脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8 KEV 悪用確認
CVE-2025-7775

NetScaler ADC/Gateway のメモリ破壊で未認証RCE(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/08/26/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-7775
製品Citrix / NetScaler ADC / NetScaler Gateway
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-119 メモリバッファの境界内に操作を制限できない欠陥
登録/公開日2025/08/26
KEV 期限2025/08/28 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-7775

概要

NetScaler ADC と NetScaler Gateway にメモリオーバーフローがあり、リモートから任意コード実行あるいはサービス停止を引き起こせる。成立条件は構成側にあり、Citrix は、Gateway 構成(VPN 仮想サーバ、ICA Proxy、CVPN、RDP Proxy)または AAA 仮想サーバ、HTTP・SSL・HTTP_QUIC 型の LB 仮想サーバに IPv6 のサービスやサービスグループ(DBS を含む)をバインドした構成、HDX 型の CR 仮想サーバのいずれかを挙げている。CPE 上の影響範囲は 14.1-47.48 未満、13.1-59.22 未満、FIPS と NDcPP は 13.1-37.241 未満および 12.1-55.330 未満である。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)が CVSS 3.1 で 9.8 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、Citrix(CNA)が CVSS 4.0 で 9.2 Critical(CVSS:4.0/AV:N/AC:H/AT:P/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:L/SI:L/SA:L)である。差は攻撃条件の見方に出ている。CISA KEV には 2025-08-26 に収載され、是正期限は2日後の 2025-08-28。ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: ベンダーFW更新 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) ベンダーFW更新
AWS 上で NetScaler VPX を動かしている場合は、Citrix のセキュリティ公報 CTX694938 に示された修正ビルド(14.1-47.48 / 13.1-59.22 など)へ更新する
AWS 自身が出した個別の告知は参照情報に無く、修正はベンダー提供のビルドのみ。EC2 上の VPX は OS パッケージ更新では直らないため、アプライアンスのイメージ更新として扱う。Gateway を ALB や NLB の背後に置いている場合も、経路を閉じるのは緩和にすぎない。
参照リンク
GCP ベンダーFW更新
GCP 上の NetScaler VPX を CTX694938 の修正ビルドへ更新する
GCP 側の告知は無い。更新までの間は VPC ファイアウォールで Gateway と AAA 仮想サーバ、および管理用 NSIP への到達を絞る。
参照リンク
Azure ベンダーFW更新
Azure 上の NetScaler VPX を CTX694938 の修正ビルドへ更新する
Azure 側の告知は無い。NSG で公開範囲を絞りつつ、HA 構成の両インスタンスを更新する。片側だけの更新では残る。
参照リンク
Linux ベンダーFW更新
MPX / SDX / KVM 上の VPX いずれも、アプライアンスのビルドを修正版へ更新する。Linux ディストリのパッケージ更新では解消しない
NetScaler は独自のアプライアンスソフトウェアであり、ホスト側 Linux の更新は無関係。KEV に収載された実悪用案件なので、更新後の痕跡確認と資格情報の再発行まで行う。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

まず自機のビルド番号を確認する。CLI なら show version、GUI なら管理画面のダッシュボード上部で、14.1 系は 14.1-47.48 以上、13.1 系は 13.1-59.22 以上、FIPS と NDcPP は 13.1-37.241 以上あるいは 12.1-55.330 以上になっているかを見る。次に構成が該当するかを show vpn vserver、show aaa、show lb vserver、show cr vserver で確認するが、判定を構成で絞りすぎない方がよい。条件が四通りあり、IPv6 サービスをバインドした LB 仮想サーバや HDX 型 CR 仮想サーバまで含めて数えると、Gateway 用途でなくても該当する構成が残っていることが多い。見落としやすいのは、HA ペアの片側だけ更新して相手側が古いまま残る、SDX の上に載っている複数の VPX インスタンスを個別に上げ忘れる、クラウドや仮想環境に置いた VPX が資産台帳から漏れている、といった箇所である。すぐ更新できない場合、fact に公式の回避策の記載は無いため、緩和は経路を閉じる方向しか無い。具体的には Gateway と AAA 仮想サーバの外部公開を一時的に止め、管理用の NSIP を外部から到達不能にする。これは実際に悪用されている脆弱性なので、更新だけで終わりにはならない。更新後に既存セッションを全て破棄し、ローカル管理者アカウントのパスワード、LDAP や RADIUS のバインド資格情報、TOTP のシークレット、機器に載せた証明書と鍵を再発行し、設定ファイルに見知らぬ変更や不明なバインドが無いかを差分で確認する。完了条件は、全台のビルドが修正版以上であること、資格情報と鍵の再発行が済んでいること、痕跡調査の結果が記録されていること、この3点である。是正期限 2025-08-28 は既に大きく過ぎており、未更新機が残っているなら期限超過として扱う。

よくある質問(CVE-2025-7775)

CVE-2025-7775(NetScaler ADC / NetScaler Gateway)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるCitrix NetScaler ADC / NetScaler Gatewayの脆弱性です。NetScaler ADC と NetScaler Gateway にメモリオーバーフローがあり、リモートから任意コード実行あるいはサービス停止を引き起こせる。成立条件は構成側にあり、Citrix は、Gateway 構成(VPN 仮想サーバ、ICA Proxy、CVPN、RDP Proxy)または AAA 仮想サーバ、HTTP・SSL・HTTP_QUIC 型の LB 仮想サーバに IPv6 のサービスやサービスグループ(DBS を含む)をバインドした構成、HDX 型の CR 仮想サーバのいずれかを挙げている。CPE 上の影響範囲は 14.1-47.48 未満、13.1-59.22 未満、FIPS と NDcPP は 13.1-37.241 未満および 12.1-55.330 未満である。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)が CVSS 3.1 で 9.8 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、Citrix(CNA)が CVSS 4.0 で 9.2 Critical(CVSS:4.0/AV:N/AC:H/AT:P/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:L/SI:L/SA:L)である。差は攻撃条件の見方に出ている。CISA KEV には 2025-08-26 に収載され、是正期限は2日後の 2025-08-28。ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-7775 の対応方法・回避策は?

まず自機のビルド番号を確認する。CLI なら show version、GUI なら管理画面のダッシュボード上部で、14.1 系は 14.1-47.48 以上、13.1 系は 13.1-59.22 以上、FIPS と NDcPP は 13.1-37.241 以上あるいは 12.1-55.330 以上になっているかを見る。次に構成が該当するかを show vpn vserver、show aaa、show lb vserver、show cr vserver で確認するが、判定を構成で絞りすぎない方がよい。条件が四通りあり、IPv6 サービスをバインドした LB 仮想サーバや HDX 型 CR 仮想サーバまで含めて数えると、Gateway 用途でなくても該当する構成が残っていることが多い。見落としやすいのは、HA ペアの片側だけ更新して相手側が古いまま残る、SDX の上に載っている複数の VPX インスタンスを個別に上げ忘れる、クラウドや仮想環境に置いた VPX が資産台帳から漏れている、といった箇所である。すぐ更新できない場合、fact に公式の回避策の記載は無いため、緩和は経路を閉じる方向しか無い。具体的には Gateway と AAA 仮想サーバの外部公開を一時的に止め、管理用の NSIP を外部から到達不能にする。これは実際に悪用されている脆弱性なので、更新だけで終わりにはならない。更新後に既存セッションを全て破棄し、ローカル管理者アカウントのパスワード、LDAP や RADIUS のバインド資格情報、TOTP のシークレット、機器に載せた証明書と鍵を再発行し、設定ファイルに見知らぬ変更や不明なバインドが無いかを差分で確認する。完了条件は、全台のビルドが修正版以上であること、資格情報と鍵の再発行が済んでいること、痕跡調査の結果が記録されていること、この3点である。是正期限 2025-08-28 は既に大きく過ぎており、未更新機が残っているなら期限超過として扱う。

自分の環境が CVE-2025-7775 の影響を受けるか確認するには?

Citrix NetScaler ADC / NetScaler Gateway を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-7775)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-7775 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/08/28 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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