脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
High CVSS 7.2 KEV 悪用確認
CVE-2025-66376

Zimbra Collaboration の Classic UI 保存型 XSS(悪用確認済み)

情報取得日: 2026/03/18/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-66376
製品Synacor / Zimbra Collaboration (ZCS)
CVSS7.2(High)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:N
種別 (CWE)CWE-79 クロスサイトスクリプティング
登録/公開日2026/03/18
KEV 期限2026/04/01 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-66376

概要

Zimbra Collaboration(ZCS)の Classic UI に保存型のクロスサイトスクリプティングがあり、HTML メール内の CSS の @import 指令を悪用して攻撃者の指定した内容を実行させられる。着火点はメールを開くという日常操作で、成立すると閲覧者の権限で webmail を操作できることになる。影響は 10.0.0 以上 10.0.18 未満と、10.1.0 以上 10.1.13 未満。修正は 10.0.18 と 10.1.13 で、10.0.18 のリリースノート(2025年11月6日リリース)の Security Fixes に「Classic UI で CSS @import 指令を悪用する保存型 XSS を修正した」として本 CVE が明記されている。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary)は 6.1 Medium(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N)、CNA の MITRE は 7.2 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:N)で、差はユーザー操作を要するとみるかどうかである。ここでは 7.0 以上となる CNA の値を採用している。CWE は CNA が付けた CWE-79 のみ。CISA KEV には 2026-03-18 に収載され、是正期限は 2026-04-01、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 上の Zimbra を 10.0.18 もしくは 10.1.13 以上へパッチ適用する
AWS のマネージドサービス側の欠陥ではなく、利用者が運用するアプリの問題。ZCS はベンダー配布のパッケージなので OS 更新では直らない。複数ノード構成では mailbox ノード全台に当てる。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine 上の Zimbra を修正版へパッチ適用する
GCP 側のサービスの問題ではない。10.0 系は 2025年12月末で EOL のため、パッチ適用と並行して 10.1 系への移行を計画する。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM 上の Zimbra を修正版へパッチ適用する
Exchange Online 等とは無関係で、対象は利用者が自分で運用する ZCS のみ。Update Manager では配布されないため、Zimbra の手順でパッチを当てる。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
Zimbra のパッチ手順に従って 10.0.18 もしくは 10.1.13 以上へ更新する
ディストリのリポジトリから来るパッケージではなくベンダー配布物なので、yum / apt の通常更新では直らない。リリースノートの Patch Installation 手順に従う。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定は版の確認で、zimbra ユーザーになって zmcontrol -v を実行し、10.0 系なら 10.0.18 以上、10.1 系なら 10.1.13 以上かを見る。複数ノード構成では mailbox ノードごとに版がずれていることがあるので、全ノードで取る。ここで重要なのは、10.0 系のリリースノートに 10.0 が 2025年12月31日で End of Life になると書かれており、以後のセキュリティ更新は 10.1 系にしか出ないと明示されている点である。したがって 10.0.18 へ上げるのは今回の穴を塞ぐ応急処置として意味があるが、恒久的には 10.1 系への移行が本筋になる。すぐ更新できない場合の緩和は、この脆弱性が Classic UI に限定されていることを利用して、利用者を Modern UI に寄せて Classic UI を使わせない、という経路を閉じる方向になる。ただしベンダーが個別の回避設定を示しているわけではないので、あくまで時間稼ぎである。完了条件は、(1)全ノードが 10.0.18 もしくは 10.1.13 以上になっていること、(2)10.1 系への移行計画があること、(3)KEV 収載=実際に悪用されているので痕跡を確認することの3点である。保存型 XSS は「メールを1通置いておけば閲覧者が踏む」型なので、更新後もメールボックスに残った細工メールは残る。確認すべきは、利用者アカウントのメール転送先とサーバ側フィルタが勝手に足されていないか、管理者権限を持つアカウントで Classic UI を使っていた人がいないか、Web アクセスログに不審なリクエストが並んでいないかである。管理者アカウントが踏んだ可能性があるならパスワードを変え、セッションを失効させる。是正期限 2026-04-01 は既に過ぎているため、未更新なら期限超過として扱う。

よくある質問(CVE-2025-66376)

CVE-2025-66376(Zimbra Collaboration)の影響は?

High(CVSS 7.2)に分類されるSynacor Zimbra Collaboration (ZCS)の脆弱性です。Zimbra Collaboration(ZCS)の Classic UI に保存型のクロスサイトスクリプティングがあり、HTML メール内の CSS の @import 指令を悪用して攻撃者の指定した内容を実行させられる。着火点はメールを開くという日常操作で、成立すると閲覧者の権限で webmail を操作できることになる。影響は 10.0.0 以上 10.0.18 未満と、10.1.0 以上 10.1.13 未満。修正は 10.0.18 と 10.1.13 で、10.0.18 のリリースノート(2025年11月6日リリース)の Security Fixes に「Classic UI で CSS @import 指令を悪用する保存型 XSS を修正した」として本 CVE が明記されている。CVSS は評価元で割れており、NVD(Primary)は 6.1 Medium(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N)、CNA の MITRE は 7.2 High(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:N)で、差はユーザー操作を要するとみるかどうかである。ここでは 7.0 以上となる CNA の値を採用している。CWE は CNA が付けた CWE-79 のみ。CISA KEV には 2026-03-18 に収載され、是正期限は 2026-04-01、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-66376 の対応方法・回避策は?

判定は版の確認で、zimbra ユーザーになって zmcontrol -v を実行し、10.0 系なら 10.0.18 以上、10.1 系なら 10.1.13 以上かを見る。複数ノード構成では mailbox ノードごとに版がずれていることがあるので、全ノードで取る。ここで重要なのは、10.0 系のリリースノートに 10.0 が 2025年12月31日で End of Life になると書かれており、以後のセキュリティ更新は 10.1 系にしか出ないと明示されている点である。したがって 10.0.18 へ上げるのは今回の穴を塞ぐ応急処置として意味があるが、恒久的には 10.1 系への移行が本筋になる。すぐ更新できない場合の緩和は、この脆弱性が Classic UI に限定されていることを利用して、利用者を Modern UI に寄せて Classic UI を使わせない、という経路を閉じる方向になる。ただしベンダーが個別の回避設定を示しているわけではないので、あくまで時間稼ぎである。完了条件は、(1)全ノードが 10.0.18 もしくは 10.1.13 以上になっていること、(2)10.1 系への移行計画があること、(3)KEV 収載=実際に悪用されているので痕跡を確認することの3点である。保存型 XSS は「メールを1通置いておけば閲覧者が踏む」型なので、更新後もメールボックスに残った細工メールは残る。確認すべきは、利用者アカウントのメール転送先とサーバ側フィルタが勝手に足されていないか、管理者権限を持つアカウントで Classic UI を使っていた人がいないか、Web アクセスログに不審なリクエストが並んでいないかである。管理者アカウントが踏んだ可能性があるならパスワードを変え、セッションを失効させる。是正期限 2026-04-01 は既に過ぎているため、未更新なら期限超過として扱う。

自分の環境が CVE-2025-66376 の影響を受けるか確認するには?

Synacor Zimbra Collaboration (ZCS) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-66376)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-66376 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/04/01 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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