脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8 KEV 悪用確認
CVE-2025-57819

FreePBX の未認証アクセスから任意コード実行(悪用確認済み)

情報取得日: 2025/08/29/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2025-57819
製品Sangoma / FreePBX
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-89 SQL インジェクション / CWE-288 代替経路による認証回避
登録/公開日2025/08/29
KEV 期限2025/09/19 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-57819

概要

FreePBX の 15 / 16 / 17 系で、商用の endpoint モジュールが利用者入力を十分にサニタイズしていないため、未認証の攻撃者が FreePBX Administrator にアクセスでき、そこから任意のデータベース操作と遠隔コード実行に至る。ベンダーの advisory は、2025年8月21日以前から、IP フィルタや ACL が不十分でインターネットに直接繋がっていた FreePBX 16 と 17 のシステムに対して実際の侵入が始まっており、この初期侵入を複数の手順と連鎖させて最終的に root 相当の権限を取り得ると説明している。修正は endpoint モジュールの 15.0.66 / 16.0.89 / 17.0.3。サポート対象の 15 / 16 / 17 すべてが影響し、EOL 版は未検証だが影響しうるとされている。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)が CVSS 3.1 で 9.8 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の GitHub が CVSS 4.0 で 10.0 Critical。CWE は CWE-89(SQL インジェクション)と CWE-288(代替経路による認証回避)の2つが付いている。NVD の参照には第三者による Exploit も載る。CISA KEV には公開翌日の 2025-08-29 に収載され、是正期限は 2025-09-19、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 上の FreePBX の endpoint モジュールを 15.0.66 / 16.0.89 / 17.0.3 以上へ更新し、セキュリティグループで管理 GUI(既定 80/443)の公開範囲を絞る
AWS 側の欠陥ではなく利用者が運用するアプリの問題。Marketplace の AMI や構築手順で立てた PBX はモジュールの自動更新が有効でないことがあり、コア版を上げただけでは endpoint モジュールが古いまま残る。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine 上の FreePBX のモジュールを修正版へ更新し、VPC ファイアウォールで管理 GUI への到達元を限定する
GCP 側のサービスの問題ではない。外部 IP を付けた VM に PBX を立てている構成が典型的な露出パターンなので、まず到達性を潰してから更新すると安全に作業できる。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM 上の FreePBX のモジュールを修正版へ更新し、NSG で管理 GUI の受信を絞る
対象は利用者が自分で運用する FreePBX のみ。OS の更新では直らないため、fwconsole でモジュール版を実測する。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
fwconsole ma upgradeall でモジュールを更新し、fwconsole ma list | grep endpoint で修正版に達したことを確認する
FreePBX のモジュールはディストリのパッケージではないため、yum / apt の更新では直らない。EOL の 13 / 14 系などを使っている場合はサポート対象の系列へ移行する。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

判定はコアの版ではなくモジュールの版で行う。ベンダーが示している手順どおり fwconsole ma list | grep endpoint で endpoint モジュールの版を確認し、15 系なら 15.0.66、16 系なら 16.0.89、17 系なら 17.0.3 に達していなければ該当である。自動更新を切っている環境は fwconsole ma upgradeall で全モジュールを上げる、または管理画面の Admin から Module Admin で更新する。ここで注意すべきは、この脆弱性が「更新すれば終わり」ではないことである。ベンダーが実際の侵入を前提に IOC を公開しているので、次を必ず確認する。/etc/freepbx.conf が最近書き換えられていないか、あるいは消えていないか。/var/www/html/.clean.sh という通常存在しないファイルが無いか。Web サーバのログに modular.php への POST が並んでいないか(正規のトラフィックではまず出ない)。通話ログや CDR に内線 9998 への発信が無いか(設定した覚えが無ければ異常)。ampusers テーブルに ampuser など見覚えの無い管理ユーザーが登録されていないか。緩和策としては、advisory の題名どおり管理者アクセスの遮断が本筋で、FreePBX Firewall モジュールやクラウドのセキュリティグループで管理 GUI をインターネットから見えないようにし、必要な拠点 IP と VPN からのみ許可する。完了条件は、(1)endpoint モジュールが各系列の修正版以上、(2)管理 GUI がインターネットに露出していない、(3)上記 IOC をすべて確認済み、の3点が揃うことである。侵入の痕跡が1つでも出た場合は、更新では終わらない。SIP の secret、AMI の資格情報、データベースのパスワード、管理者パスワードをすべて再発行し、可能なら構築し直すのが安全である。放置された PBX は国際電話の不正発信で直接的な金銭被害に変わるため、通話明細の異常も併せて確認する。是正期限 2025-09-19 は大きく過ぎているため、未対応なら期限超過として最優先に扱う。

よくある質問(CVE-2025-57819)

CVE-2025-57819(FreePBX)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるSangoma FreePBXの脆弱性です。FreePBX の 15 / 16 / 17 系で、商用の endpoint モジュールが利用者入力を十分にサニタイズしていないため、未認証の攻撃者が FreePBX Administrator にアクセスでき、そこから任意のデータベース操作と遠隔コード実行に至る。ベンダーの advisory は、2025年8月21日以前から、IP フィルタや ACL が不十分でインターネットに直接繋がっていた FreePBX 16 と 17 のシステムに対して実際の侵入が始まっており、この初期侵入を複数の手順と連鎖させて最終的に root 相当の権限を取り得ると説明している。修正は endpoint モジュールの 15.0.66 / 16.0.89 / 17.0.3。サポート対象の 15 / 16 / 17 すべてが影響し、EOL 版は未検証だが影響しうるとされている。CVSS は評価元で分かれており、NVD(Primary)が CVSS 3.1 で 9.8 Critical(AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の GitHub が CVSS 4.0 で 10.0 Critical。CWE は CWE-89(SQL インジェクション)と CWE-288(代替経路による認証回避)の2つが付いている。NVD の参照には第三者による Exploit も載る。CISA KEV には公開翌日の 2025-08-29 に収載され、是正期限は 2025-09-19、ランサムウェア利用は Unknown(不明)。NVD の vulnStatus は Analyzed。

CVE-2025-57819 の対応方法・回避策は?

判定はコアの版ではなくモジュールの版で行う。ベンダーが示している手順どおり fwconsole ma list | grep endpoint で endpoint モジュールの版を確認し、15 系なら 15.0.66、16 系なら 16.0.89、17 系なら 17.0.3 に達していなければ該当である。自動更新を切っている環境は fwconsole ma upgradeall で全モジュールを上げる、または管理画面の Admin から Module Admin で更新する。ここで注意すべきは、この脆弱性が「更新すれば終わり」ではないことである。ベンダーが実際の侵入を前提に IOC を公開しているので、次を必ず確認する。/etc/freepbx.conf が最近書き換えられていないか、あるいは消えていないか。/var/www/html/.clean.sh という通常存在しないファイルが無いか。Web サーバのログに modular.php への POST が並んでいないか(正規のトラフィックではまず出ない)。通話ログや CDR に内線 9998 への発信が無いか(設定した覚えが無ければ異常)。ampusers テーブルに ampuser など見覚えの無い管理ユーザーが登録されていないか。緩和策としては、advisory の題名どおり管理者アクセスの遮断が本筋で、FreePBX Firewall モジュールやクラウドのセキュリティグループで管理 GUI をインターネットから見えないようにし、必要な拠点 IP と VPN からのみ許可する。完了条件は、(1)endpoint モジュールが各系列の修正版以上、(2)管理 GUI がインターネットに露出していない、(3)上記 IOC をすべて確認済み、の3点が揃うことである。侵入の痕跡が1つでも出た場合は、更新では終わらない。SIP の secret、AMI の資格情報、データベースのパスワード、管理者パスワードをすべて再発行し、可能なら構築し直すのが安全である。放置された PBX は国際電話の不正発信で直接的な金銭被害に変わるため、通話明細の異常も併せて確認する。是正期限 2025-09-19 は大きく過ぎているため、未対応なら期限超過として最優先に扱う。

自分の環境が CVE-2025-57819 の影響を受けるか確認するには?

Sangoma FreePBX を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-57819)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2025-57819 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2025/09/19 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

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