情報取得日: 2026/11/04・本ページは公開情報の非公式まとめです
| CVE ID | CVE-2024-27834 |
|---|---|
| 製品 | Apple / Safari 17.5 / iOS・iPadOS 17.5 / iOS・iPadOS 16.7.8 / macOS Sonoma 14.5 / tvOS 17.5 / watchOS 10.5 より前(WebKit) |
| CVSS | 5.5(Medium) CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N CVSS は当サイトの掲載基準(7.0以上)を下回りますが、CISA KEV に収載され実際の悪用が確認されているため掲載しています。 |
| 種別 (CWE) | CWE-287 不適切な認証(ポインタ認証の回避) |
| 登録/公開日 | 2026/11/04 |
| KEV 期限 | 2026/11/18 まで(米国連邦機関向け目安) |
| 推奨対応 | ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、CISA の BOD 26-04(リスクに基づくセキュリティ更新の優先順位付け)および「Forensics Triage Requirements」に従うこと。緩和策が利用できない場合はクラウドサービス向けの BOD 26-04 指針に従うか、製品の使用を中止する。各資産のインターネット露出の評価は利用者側の責任である。 |
| 出典 | https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2024-27834 |
**Apple の WebKit(Safari や iOS のブラウザ表示の基盤)に、任意のメモリ読み書きができる状態の攻撃者がポインタ認証(Pointer Authentication、PAC)を回避できる欠陥がある。** PAC は Apple の端末が、乗っ取ったプログラムの流れを書き換えにくくするための防御で、本件はその防御を外す役割を持つ。単独で端末を乗っ取るものではなく、別の欠陥で読み書きの足場を得た後に使われる。 **修正は2024年5月13日に出ている。** Apple によれば、Safari 17.5、iOS / iPadOS 17.5、iOS / iPadOS 16.7.8、macOS Sonoma 14.5、tvOS 17.5、watchOS 10.5 で「チェックの改善」により修正された。報告者は Trend Micro の Zero Day Initiative 経由の Manfred Paul 氏。CVSS 3.1 は NVD・CNA とも **5.5 Medium**(AV:L・完全性への影響 High)。 **2年半後の悪用確認。** CISA は2026年11月4日に KEV へ収載し、是正期限を **2026年11月18日**とした。同日に Sekoia が公表した分析によれば、APT29 と中〜高確度で結び付けられる水飲み場型攻撃で、iOS 16.7 を狙って Cookie を盗む攻撃連鎖の第2段階に本件が PAC 回避として使われ、初期のコード実行には CVE-2025-43529 が使われていた。Sekoia はこの連鎖が iOS 16.0〜17.4 で動作し得るとしつつ、使われた脆弱性はいずれも修正済みで、OS を最新にしていれば防げるとしている。ランサムウェアでの利用は「不明」。 **評価値は 7.0 未満だが、悪用が確認されているため本サイトの掲載基準(KEV 収載)で載せている。**
各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。
| 環境 | 対応状況 | 対応方法・備考 |
|---|---|---|
| AWS (ECS/EC2) | 対象外 |
対象外(AWS のマネージドサービスに修正対象は無い)
EC2 Mac インスタンスで macOS Sonoma を使っている場合は、そのインスタンスの macOS を 14.5 以降(Monterey / Ventura なら Safari 17.5 以降)へ更新する。
参照リンク
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| GCP | 対象外 |
対象外(GCP に iOS / macOS のマネージド提供は無い)
該当する資産は社内の iPhone / iPad / Mac 側にある。端末管理(MDM)の側で棚卸しする。
参照リンク
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| Azure | 対象外 |
対象外(Azure のマネージドサービスに修正対象は無い)
Microsoft Intune で Apple 端末を管理している場合は、コンプライアンスポリシーの最低 OS バージョンを iOS / iPadOS 17.5(16 系に留まる端末は 16.7.8)・macOS 14.5 以上にすると未更新端末を洗い出せる。
参照リンク
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| Linux | ディストリ修正あり |
Debian は webkit2gtk 2.44.2-1~deb12u1(bookworm)/ 2.44.2-1~deb11u1(bullseye)で修正(DSA-5695-1)。trixie / forky / sid の webkit2gtk も修正済み。WebKitGTK を使う環境はディストリの更新を当てる。
Debian の wpewebkit は bookworm で vulnerable(bookworm ではセキュリティサポート対象外)、trixie 以降は修正済み。WebKitGTK 側の告知は WSA-2024-0003。PAC 自体は Apple 端末の防御機構である。
参照リンク
|
**Apple 端末とブラウザを修正版以降へ上げる。** 回避策は示されていない。 - **iPhone / iPad**: iOS / iPadOS 17.5 以降。17 へ上げられない端末は iOS / iPadOS 16.7.8 以降 - **Mac**: macOS Sonoma 14.5 以降。Monterey / Ventura は Safari 17.5 以降 - **Apple TV / Apple Watch**: tvOS 17.5 / watchOS 10.5 以降 **影響を受けるかの確認。** 端末の「設定 → 一般 → 情報」で OS のバージョンを見る。今回確認された攻撃は iOS 16.7 系を狙っていたので、古い iPhone / iPad を業務で残している組織は特に棚卸しする。MDM(Intune、Jamf など)を使っているなら、最低 OS バージョンを上の版に設定して未更新端末を洗い出す。 **侵害の手掛かり。** Sekoia が公開した指標のうち、盗んだ情報の送信先は ad.starx-net[.]com の 8881 番ポートである。DNS やプロキシのログにこの宛先への通信が無いかを確認する(その他の指標は Sekoia の有償情報のみ)。 **Linux の WebKit も更新する。** Debian は webkit2gtk 2.44.2(DSA-5695-1)で本件を修正している。Linux の WebKitGTK / WPE WebKit を使うアプリケーションはディストリの更新を当てる。 **完了条件**は、管理下の Apple 端末がすべて上記の版以降であること(2026年11月時点ではそれぞれの系列の最新版を当てるのが確実)。
Medium(CVSS 5.5)に分類されるApple Safari 17.5 / iOS・iPadOS 17.5 / iOS・iPadOS 16.7.8 / macOS Sonoma 14.5 / tvOS 17.5 / watchOS 10.5 より前(WebKit)の脆弱性です。**Apple の WebKit(Safari や iOS のブラウザ表示の基盤)に、任意のメモリ読み書きができる状態の攻撃者がポインタ認証(Pointer Authentication、PAC)を回避できる欠陥がある。** PAC は Apple の端末が、乗っ取ったプログラムの流れを書き換えにくくするための防御で、本件はその防御を外す役割を持つ。単独で端末を乗っ取るものではなく、別の欠陥で読み書きの足場を得た後に使われる。 **修正は2024年5月13日に出ている。** Apple によれば、Safari 17.5、iOS / iPadOS 17.5、iOS / iPadOS 16.7.8、macOS Sonoma 14.5、tvOS 17.5、watchOS 10.5 で「チェックの改善」により修正された。報告者は Trend Micro の Zero Day Initiative 経由の Manfred Paul 氏。CVSS 3.1 は NVD・CNA とも **5.5 Medium**(AV:L・完全性への影響 High)。 **2年半後の悪用確認。** CISA は2026年11月4日に KEV へ収載し、是正期限を **2026年11月18日**とした。同日に Sekoia が公表した分析によれば、APT29 と中〜高確度で結び付けられる水飲み場型攻撃で、iOS 16.7 を狙って Cookie を盗む攻撃連鎖の第2段階に本件が PAC 回避として使われ、初期のコード実行には CVE-2025-43529 が使われていた。Sekoia はこの連鎖が iOS 16.0〜17.4 で動作し得るとしつつ、使われた脆弱性はいずれも修正済みで、OS を最新にしていれば防げるとしている。ランサムウェアでの利用は「不明」。 **評価値は 7.0 未満だが、悪用が確認されているため本サイトの掲載基準(KEV 収載)で載せている。**
**Apple 端末とブラウザを修正版以降へ上げる。** 回避策は示されていない。 - **iPhone / iPad**: iOS / iPadOS 17.5 以降。17 へ上げられない端末は iOS / iPadOS 16.7.8 以降 - **Mac**: macOS Sonoma 14.5 以降。Monterey / Ventura は Safari 17.5 以降 - **Apple TV / Apple Watch**: tvOS 17.5 / watchOS 10.5 以降 **影響を受けるかの確認。** 端末の「設定 → 一般 → 情報」で OS のバージョンを見る。今回確認された攻撃は iOS 16.7 系を狙っていたので、古い iPhone / iPad を業務で残している組織は特に棚卸しする。MDM(Intune、Jamf など)を使っているなら、最低 OS バージョンを上の版に設定して未更新端末を洗い出す。 **侵害の手掛かり。** Sekoia が公開した指標のうち、盗んだ情報の送信先は ad.starx-net[.]com の 8881 番ポートである。DNS やプロキシのログにこの宛先への通信が無いかを確認する(その他の指標は Sekoia の有償情報のみ)。 **Linux の WebKit も更新する。** Debian は webkit2gtk 2.44.2(DSA-5695-1)で本件を修正している。Linux の WebKitGTK / WPE WebKit を使うアプリケーションはディストリの更新を当てる。 **完了条件**は、管理下の Apple 端末がすべて上記の版以降であること(2026年11月時点ではそれぞれの系列の最新版を当てるのが確実)。
Apple Safari 17.5 / iOS・iPadOS 17.5 / iOS・iPadOS 16.7.8 / macOS Sonoma 14.5 / tvOS 17.5 / watchOS 10.5 より前(WebKit) を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2024-27834)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。
はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/11/18 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、CISA の BOD 26-04(リスクに基づくセキュリティ更新の優先順位付け)および「Forensics Triage Requirements」に従うこと。緩和策が利用できない場合はクラウドサービス向けの BOD 26-04 指針に従うか、製品の使用を中止する。各資産のインターネット露出の評価は利用者側の責任である。
本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください。