脆弱性対応ウォッチ重大・クリティカル脆弱性のクラウド別対応まとめ
最新更新履歴CriticalHigh回避策のみパッチありAWSGCPAzureLinux
Critical CVSS 9.8 KEV 悪用確認
CVE-2021-22175

GitLab の Webhook で未認証SSRF(内部ネットワークへ到達・悪用確認済み)

情報取得日: 2026/02/18/最終確認: 2026/08/15・本ページは公開情報の非公式まとめです

CVE IDCVE-2021-22175
製品GitLab / GitLab CE/EE
CVSS9.8(Critical)
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
種別 (CWE)CWE-918 サーバーサイドリクエストフォージェリ(SSRF)
CVE 公開日2021/06/11(NVD)
CISA KEV 収載日2026/02/18
2021年に公開された脆弱性です。新着として扱う前に公開年を確認してください。
KEV 期限2026/03/11 まで(米国連邦機関向け目安)
推奨対応ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。
出典https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2021-22175

概要

GitLab に SSRF があり、Webhook から内部ネットワークへのリクエストが許可されている設定のとき、登録を無効化しているインスタンスであっても未認証の攻撃者から悪用できた。NVD の説明はこの条件と、10.5 以降のすべての版が影響するという点を挙げている。SSRF は GitLab のサーバを踏み台にして内部だけに公開されているサービスへ HTTP リクエストを送らせるもので、クラウド上では特にインスタンスメタデータサービスや内部の管理エンドポイントへの到達が問題になる。影響範囲は CPE で 10.5.0 以上 13.6.7 未満、13.7.0 以上 13.7.7 未満、13.8.0 以上 13.8.4 未満とされ、CE と EE の両方が対象。したがって修正が入ったのは 13.6.7、13.7.7、13.8.4 である。CVSS は評価元で大きく割れている。NVD(Primary)は 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の GitLab は 6.8 Medium(CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N)で、GitLab 側は攻撃条件が難しく影響は情報漏えいに限られるという見方、NVD 側は完全性と可用性まで含めた最大影響で評価している。旧 CVSS v2 では 6.8。公開は 2021年6月11日だが、CISA KEV への収載は 2026-02-18 で是正期限は 2026-03-11、ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed で、4年以上前の脆弱性が現役の攻撃対象として再浮上した例である。

クラウド/OS 別の対応状況

各ベンダー公式アドバイザリで確認できた事実に基づき整理しています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記し、存在しないパッチ番号・バージョンは記載しません。

AWS / GCP / Azure / Linux いずれも対応区分は同じです: パッチあり(アプリ更新) 下の表は環境ごとの補足です。
環境対応状況対応方法・備考
AWS (ECS/EC2) パッチあり(アプリ更新)
EC2 / EKS 上の自己管理 GitLab を 13.6.7 / 13.7.7 / 13.8.4 以降(実際には現行のサポート版)へ更新する
AWS のサービス側の欠陥ではなく利用者が動かすアプリの問題。SSRF の主な狙いはインスタンスメタデータなので、更新と併せて IMDSv2 を必須化し、ホップ制限を設定しておく。古い omnibus インストールの残存が実質的な対象。
参照リンク
GCP パッチあり(アプリ更新)
Compute Engine / GKE 上の自己管理 GitLab をサポート版へ更新する
GCP でもメタデータサーバ(169.254.169.254)への到達が主な悪用先になる。GitLab ホストからメタデータ宛と内部管理セグメント宛の通信を firewall で落とし、Webhook の内部ネットワーク許可を無効化する。
参照リンク
Azure パッチあり(アプリ更新)
Azure VM / AKS 上の自己管理 GitLab をサポート版へ更新する
NSG で GitLab ホストからの内部宛 egress を絞り、Instance Metadata Service への到達も制限する。マネージド ID を付与している VM では特に優先度が上がる。
参照リンク
Linux パッチあり(アプリ更新)
omnibus パッケージやソースからインストールした GitLab を修正版以降へ更新する(13.6.7 / 13.7.7 / 13.8.4 が該当リリース)
ディストリの標準リポジトリではなく GitLab 公式のパッケージリポジトリからの更新になる。10.5 以降のすべてが影響するため、版が古いほど該当する。更新は段階的なメジャー版の踏み台が必要になることがあるので手順を確認してから行う。
参照リンク

解決の方向性(パッチ/回避策/代替)

現行の GitLab を普通に運用していれば修正済みの版が入っているのが通常で、この CVE は古いインスタンスの残存確認になる。自己管理型(Self-Managed)の GitLab の版は管理エリアの画面か /help、または gitlab-rake gitlab:env:info で確認でき、13.6.7 / 13.7.7 / 13.8.4 のいずれの修正版にも達していない 10.5 以降の版なら該当する。GitLab.com のような SaaS 側は運営が更新するため利用者側の作業はない。見落としやすいのは、移行後に読み取り専用として残した旧インスタンス、オンプレの部門サーバ、そして omnibus パッケージを長期間更新していない環境である。すぐに更新できない場合の緩和策は説明文の条件をそのまま裏返すのが基本で、管理エリアのネットワーク設定にある Webhook とサービスから内部ネットワークへのリクエストを許可する設定を無効化し、許可リストも必要最小限にする。加えてクラウド上ではメタデータサービスへの到達を潰しておくことが効く。AWS なら IMDSv2 を必須にし、egress のファイアウォールで内部セグメントと 169.254.0.0/16 宛を拒否する。完了条件は、(1)自己管理インスタンスが 13.6.7 / 13.7.7 / 13.8.4 以降(実運用では現行のサポート版)になっていること、(2)Webhook の内部ネットワーク許可設定が意図した状態であること、の2点である。KEV 収載済みで実際に悪用されているため、古い版を長く外部公開していた場合は更新だけで終わらせない。SSRF はまず内部の探索と資格情報の取得に使われるので、GitLab ホストから内部宛の不審なアクセスログ、インスタンスに紐づくロールの利用履歴を確認し、CI/CD 変数やデプロイトークン、SSH 鍵は再発行する。是正期限 2026-03-11 は既に過ぎているため、残存インスタンスは期限超過として最優先で処理する。

よくある質問(CVE-2021-22175)

CVE-2021-22175(GitLab CE/EE)の影響は?

Critical(CVSS 9.8)に分類されるGitLab GitLab CE/EEの脆弱性です。GitLab に SSRF があり、Webhook から内部ネットワークへのリクエストが許可されている設定のとき、登録を無効化しているインスタンスであっても未認証の攻撃者から悪用できた。NVD の説明はこの条件と、10.5 以降のすべての版が影響するという点を挙げている。SSRF は GitLab のサーバを踏み台にして内部だけに公開されているサービスへ HTTP リクエストを送らせるもので、クラウド上では特にインスタンスメタデータサービスや内部の管理エンドポイントへの到達が問題になる。影響範囲は CPE で 10.5.0 以上 13.6.7 未満、13.7.0 以上 13.7.7 未満、13.8.0 以上 13.8.4 未満とされ、CE と EE の両方が対象。したがって修正が入ったのは 13.6.7、13.7.7、13.8.4 である。CVSS は評価元で大きく割れている。NVD(Primary)は 9.8 Critical(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)、CNA の GitLab は 6.8 Medium(CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N)で、GitLab 側は攻撃条件が難しく影響は情報漏えいに限られるという見方、NVD 側は完全性と可用性まで含めた最大影響で評価している。旧 CVSS v2 では 6.8。公開は 2021年6月11日だが、CISA KEV への収載は 2026-02-18 で是正期限は 2026-03-11、ランサムウェア利用は Unknown。NVD の vulnStatus は Analyzed で、4年以上前の脆弱性が現役の攻撃対象として再浮上した例である。

CVE-2021-22175 の対応方法・回避策は?

現行の GitLab を普通に運用していれば修正済みの版が入っているのが通常で、この CVE は古いインスタンスの残存確認になる。自己管理型(Self-Managed)の GitLab の版は管理エリアの画面か /help、または gitlab-rake gitlab:env:info で確認でき、13.6.7 / 13.7.7 / 13.8.4 のいずれの修正版にも達していない 10.5 以降の版なら該当する。GitLab.com のような SaaS 側は運営が更新するため利用者側の作業はない。見落としやすいのは、移行後に読み取り専用として残した旧インスタンス、オンプレの部門サーバ、そして omnibus パッケージを長期間更新していない環境である。すぐに更新できない場合の緩和策は説明文の条件をそのまま裏返すのが基本で、管理エリアのネットワーク設定にある Webhook とサービスから内部ネットワークへのリクエストを許可する設定を無効化し、許可リストも必要最小限にする。加えてクラウド上ではメタデータサービスへの到達を潰しておくことが効く。AWS なら IMDSv2 を必須にし、egress のファイアウォールで内部セグメントと 169.254.0.0/16 宛を拒否する。完了条件は、(1)自己管理インスタンスが 13.6.7 / 13.7.7 / 13.8.4 以降(実運用では現行のサポート版)になっていること、(2)Webhook の内部ネットワーク許可設定が意図した状態であること、の2点である。KEV 収載済みで実際に悪用されているため、古い版を長く外部公開していた場合は更新だけで終わらせない。SSRF はまず内部の探索と資格情報の取得に使われるので、GitLab ホストから内部宛の不審なアクセスログ、インスタンスに紐づくロールの利用履歴を確認し、CI/CD 変数やデプロイトークン、SSH 鍵は再発行する。是正期限 2026-03-11 は既に過ぎているため、残存インスタンスは期限超過として最優先で処理する。

自分の環境が CVE-2021-22175 の影響を受けるか確認するには?

GitLab GitLab CE/EE を利用している場合、稼働バージョンが影響範囲に含まれるかを一次情報(https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2021-22175)で確認してください。AWS・GCP・Azure・Linux それぞれの対応状況は本ページの「クラウド/OS 別の対応状況」表にまとめています。確認できていない項目は「情報確認中」と明記しており、存在しないパッチ番号・バージョンは記載していません。

CVE-2021-22175 は実際に悪用されている?

はい。CISA の既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)に登録されており、実環境での悪用が確認されています。米国連邦機関向けの対応期限の目安は 2026/03/11 です。推奨される対応: ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、クラウドサービスについては該当する BOD 22-01 のガイダンスに従うこと。緩和策が無い場合は当該製品の使用を停止すること。

参考情報(出典)

本ページの記載は下記の一次情報に基づく非公式まとめです。数値・対応状況は各出典元で最終確認してください(最終確認: 2026/08/15)。

CISA KEV(悪用確認・対応期限・ランサム利用の出典)
NVD(CVE 基本情報・CVSS スコアの出典)
免責: 本ページは CISA KEV・NVD・各ベンダー公式アドバイザリ等の公開情報をもとにした非公式まとめです。修正バージョンや対応可否は変更される場合があります。実際の対応は必ず 出典元および各ベンダー公式情報・自環境で確認してください。

« 一覧に戻る